本のご紹介②ー紅茶スパイ
こんにちは、Soyokoです。
暑いですね。水分補給して栄養摂って夏バテには気をつけましょう。
今日は、本のご紹介です。
よろしくお願いいたします。
【紅茶スパイ】 著者サラ・ローズ 原書房
アヘン戦争後、中国からの茶の輸入が途絶えたイギリス。
「 どうしても美味しい紅茶を飲みたい! 」
と思ったかどうかわかりませんが(笑)、
中国の茶の栽培に関する情報や、茶を手に入れるため選ばれたのは、
スコットランドの園芸家ロバート・フォーチュン。
フォーチュンは、当時外国人出入りを禁止していた中国奥地の場所に変装してまで使命を果たすため入っていく。危険な目に遭いながらも、茶の種や苗木の収集をするため、悪戦苦闘するプラントハンターの体験記。
フォーチュンの書いた「中国北部3年放浪記」(未邦訳)を読んだこの本の著者サラ・ローズは、中国とロンドンで2年にわたり取材をし、この物語を執筆したそう。
イギリスと書きましたが、フォーチュンに指示したのは
東インド会社です。
わたしはフォーチュンの冒険記を読みながら、
とてもわくわくしたのですが、本を閉じた時の感想は、
フォーチュンのバックにいた「東インド会社の執念がすごいな」でした。
本文中にはそんなに出てこないんですけどね。
実際その後、植民地のインドで茶の栽培を始めイギリスのアフターヌーンティーという優雅な文化として取り入れ、茶の普及に大成功しました。
フォーチュンが苦労して持ち帰った茶の種やサンプルも、枯れたり、栽培できなかったりがありました。それでもまた行かせる。
この部分が妙に心に残りました。
この記事を書くために、少し調べただけで、アヘン戦争、三角貿易など
いくつかの歴史をより知ることになりました。
そんな歴史を調べる事も、楽しみ方かもしれません
わたしは変なとこにフォーカスしてしまいましたが
優雅に紅茶を飲みながらこの本を読むと、より優雅な気持ちに浸れるのではないでしょうか。
本を選ぶときの参考になりましたら幸いです!
お読みいただきありがとうございました