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【長野】霧ヶ峰/黒耀石体験ミュージアム・星くそ館②


こちらの続きです。

ランチの後は黒耀石体験ミュージアムに向かいました。

ホームページがリニューアルされるようで、今は見れず、こちらもよく分からずに向かいました。

比較的新しいミュージアムで、中に入ると黒耀石についての詳しい歴史を知ることが出来ました。

黒耀石とは、火山活動によって生み出された天然のガラスだそうです。

一般的な黒耀石の漢字は「曜」が使用されるそうですが、こちらでは「耀」という漢字が使用されています。

光り輝く石という意味で、あえて「耀」の字を使っているそうです。

この黒耀石体験ミュージアムがある長野県の長和町(ながわまち)付近では、旧石器時代から縄文時代にかけて、黒耀石を用いた石器づくりが盛んに行われていたそうです。

特に和田峠や星糞峠は、本州最大規模の原産地として有名だそうです。

そしてなぜ「星糞(ほしくそ)」という名前がついたのか。

それは昔の人がキラキラ光る黒耀石を、流れ星として空から降ってきた星糞と呼んでいたからだそうです。

一通り見て、ミュージアムから徒歩30分の所にある「星くそ館」にも立ち寄りました。

その周囲は、世界的にも希少な縄文時代の黒耀石鉱山跡が発見され、国の史跡に指定されているそうです。

地面を見ると真っ黒でピカピカ光るガラスのような小さな石が大量に落ちていました。

本当に星糞という言葉がぴったりで驚きました。

わざと落としたのではないかと思うほど大量の黒耀石が散りばめられていたため、ミュージアム職員の方にお聞きしました。

それは最初からそのように落ちていたそうで、とても感動しました。

(落ちている石は、絶対に持って帰らないでくださいね!)

そして星くそ館の中に入りました。

縄文人が採掘していた地層の断面を剥ぎ取ったものが、全面に展示されていました。

2016〜2019年に行われた発掘調査で出てきた地層をそのまま展示しているそうです。

その地層に直接映像を投影する、プロジェクションマッピングが20分間隔で上映されており、縄文人がどのように採掘していたのか、とても分かりやすく学べました。

星くそ館の周りは「星糞峠 黒曜石原産地遺跡」といい、発掘以前はただの草が生えたくぼみだったそうです。

200箇所近くある採掘場を掘り返し、現在まで研究が進んできたそうで、気の遠くなるような作業に関心しっぱなしでした。

八ヶ岳・霧ヶ峰一帯の黒耀石は純度が高く、良質なもののようで、日本各地に運ばれていたそうです。

太古の昔、長野から全国へ運ばれていたなんて、とてもロマンを感じました。

こんなに学べて入館料は300円。
ありがとうございました。

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