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飲み屋で出会った反面教師たちのことを思いだしては渋い顔

新橋で、六本木で、高円寺で、上野で、三軒茶屋で、蒲田で、北千住で、浅草で、野毛で、何人もの反面教師に会ってきた。

目を伏せながら「ださいなぁ」「こうはなりたくない」「だまってくれぇ」と思ったことは何度も、あるけど、声には出さない。顔には出ちゃう、にんげんだもの。

🤔

あ、この人とは無理だわ、付き合わないほうがよさそうだと判断した私は、コミュニケーションシャッターをガラガラと閉める。1オクターブ下がった声で最低限の「へぇ」や「はぁ」。愛想わるいな〜と思われたことも何度もあっただろう。

愛想が良く、博識で、潤滑油タイプ、だと自認して場を支配しようとする人ほどタチの悪いものはない、、、飲み屋だけでなく、仕事場でもたまにいるよねそういうタイプ、、、

🤬

ソロ活なんて言葉が流行るはるか前から、その彼や彼女は飲み屋にひとりで通っている。「一期一会」とか「セレンディピティ」なんて言葉を振りかざしながら、その店にはじめて来た客やカップルにも積極的に話しかける。自分のことをMC、司会進行だと思っている。つまりは井之頭五郎とは完全に真逆の存在だ。

客や店員さんに軽く無視されてもドン引きされても、昔話・自慢話・SNSやWikiで読みかじった浅い話を次々と乗っけてくる。世界の中心で己を叫ぶ。すごい、ある意味、さすてなぶる。保身と自慢にひたむきで孤独な教師たちの鈍感力および自己肯定力は、こちらの想定を軽々と上回ってくる。

そんなときわたしは、紙幣にのっている偉人のような表情になる。無。無だ。

🦧

明日は我が身だ。

そちら側に堕ちてしまわないよう、ほんと気をつけたい。自戒を込めてっていう奴にだけはなりたくないし、だっせぇ話はしたくない。五郎のような落ち着きと丁寧さを心がけ、微笑みながら食事と会話を楽しみたいんだ!

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