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「年を重ねる」っていうと分厚くなりそうだが、実際はすり減っている印象

加齢することを「年をとる」と言わず、「年を重ねる」と言う人が増えた。きっとテレビ番組や美容系のメディアや広告の影響だろう。

年輪のように、バウムクーヘンのように、意味のある重なりならいいのだが、ただただ無駄なレイヤーが増えていくことは避けたい。なるべく統合して薄く強く美しい一枚でありたい。

生きていると疲労はたまるし、贅肉もつく。余計なものや老廃物がまとわりつく。飲み会の疲れもあり身体がしんどいので45分間のマッサージに行ったら「背中も肩もだいぶ緊張してますね」「なるべく湯船につかって温めるのがいいですよ」と言われた。

シャワーで済ませずお湯をはり、毎日きちんとあたたまり、羽毛布団にくるまれば、慢性的な肩こりも、すこしはラクになるだろう、分かっちゃいるけど面倒だ、生き生きしたいが面倒だ、やるべきことを先送り、コンビニで買った氷結を、飲んだらすぐに眠くなり、寝たら奇妙な夢を見て、尿意で夜中に目が覚めて、トイレに行ったら二度寝して、目覚まし鳴るまえ目を覚ます、そんな毎日くりかえし、あっという間に年をとる。

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