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バレンティンのホームラン
「ホームランを打つときは、ボールがバスケットボールみたいにでかく見えるんだ」
ウラディミール・バレンティン。カリブ海の小さな島から日本へやってきたその男は、日本プロ野球のホームラン記録を更新しようとしていた。
それまでの記録は、王貞治・ローズ・カブレラの3人が持つ55号。記録更新を阻むため相手ピッチャーに敬遠をされるのではないか?と野球ファンやマスコミは囁いた。
それは杞憂に終わった。
日本のピッチャーたちは、バレンティンと真っ向勝負をし、前代未聞の60号という記録が生まれた。
ホームランは野球の華、と言われるが、男のプライドを賭けた真剣勝負こそ、野球の華である。