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伊勢丹の下で丹と舟と母を想った
伊勢丹の「丹」ってなんだっけ?
GoogleやWikipediaやチャットGPTには頼らずに、すこし考えてみよう。
丹波の黒豆、丹羽長秀、丹下段平、丹波哲郎、伊丹十三、伊丹空港、仁丹、丹田、牡丹、雲丹、隠れ切支丹、etc...
なんだかエネルギッシュな傾向がある。栄養価が高かったり、薬効があったり、エンターテイナーだったり。シンプルというよりはクセツヨ。主役というよりはバイプレイヤー。それが「丹」。
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伊勢国(現在の三重県)で生まれ育った丹下雲丹彦は、甲州街道沿い(現在の新宿三丁目付近)の呉服屋で丁稚をしていた。愛嬌の良さと先見の明があった雲丹彦は、米相場で莫大な財を築いた。服や帽子、眼鏡などに強いこだわりがあったそうで、"伊勢のお洒落番長" と呼ばれた。酒も博打もやらないが、甘いものには目がなく、郷里の赤福を飛脚たちに運ばせた。餅ではなく金を餡で包んで運ばせたという説もある(*要出典) 雲丹彦は士農工商のヒエラルキーをなくすために、その生涯と全財産を捧げた。
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