20年前に食べたジンギスカンは、思い出補正で食べログ４

ずいぶん昔、北海道旅行に行った。札幌と小樽、２泊３日だったと思う。恋人と。白い恋人と。味噌ラーメン、お寿司、ジンギスカン。北海道グルメを満喫した。朝昼晩とひたすら食べた。モエレ沼公園が良かった。

札幌出張も何回か行った。上司やクライアントと「やっぱり本場はうまいなぁ！」とホクホクした。

当時はウイスキーにほとんど興味がなかった。あの頃に余市の蒸留所でウイスキーを買っていればなー、なんてことを思ったりもするが、きっと何かにつけて、かこつけて、全部飲み干してしまっただろうから「たられば」は意味をなさない。

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ジンギスカンだるま

東京ではほとんど食べられない(と言われていたけど今はあるかもな)生マトンで知られる人気店。最後にタレにほうじ茶を入れてくれるのが印象的だった。計３回行ったと思うが、これは北海道じゃなきゃ食べられないよね！と毎回満足していた。

1954(昭和29)年開業＝ことし70周年。今も札幌を代表する人気店で、かなり行列ができていると聞く。そんなだるまが、いきなり東京に進出してきたのが2024年7月。

オープン直後の上野御徒町店はかなり大行列していたようで、SNSでも話題になっていた。しかし私の周りの食いしん坊で「だるま、うまかったよー」「札幌の味が東京で！」といった投稿をする人を見かけなかった。

行ってみた。天気が悪かったこともあるが、ほとんど待たずに2階席に案内された。思い出とはぜんぜん違う味だった。物価も上がってるから当たり前なんだけど、お会計も、、むめもまみ

冷蔵冷凍技術も物流も何もかも進化しているこの時代。札幌とおなじ味が食べられると期待していたのだが、期待値がズレていたのかもしれないし、いわゆる「思い出補正」というやつかもしれない。もう一回札幌本店行ってみるか ✈︎

御徒町が北海道のような天候ならば、わたしの舌が肥えなければ、隣に白い恋人がいれば、、、

「たられば」は意味をなさない。