スカパー利用 一度っきり
これはJリーグの話の様で、本当はスカパーのアンテナを衝動買いして困った話である。
でもその前に避けては通れない話がある。
Jリーグが開幕した。
と言っても、今の私は全く興味がなくなってしまっている。開幕したことすら知らなかった位だ。
でも以前サッカーに熱中していた時期があった。
次男がずっとサッカー部に所属し、自然とサッカーが身近にあった10年位前の話である。
Jリーグの観戦も何度か行った。
交通の便の悪いスタジアムゆえ近くまでタクシー、そして帰りにはタクシーが全く拾えなくてゾロゾロ大勢で歩くという夏場など身体に堪える観戦だった。
そんな時、セレッソ大阪に凄い選手が彗星のごとく現れたと、サッカー界が魔法にかかったようにセレッソのさくら色に染まった時期がある。
柿谷曜一朗選手である。
彼は初めにセレッソ大阪所属で、遅刻などを繰り返し問題児だったという(と聞いている)。そこで徳島ヴォルティスに修行に出され、改心し?再びセレッソに戻って来る。
そんな経歴もある選手である。なんとも人間味溢れる放っておけない魅力があった。
一度セレッソvsホームチームの試合も観に行ったけど、彼のスーパーゴールは観れずセレッソが負けたことは覚えている。
TV中継されている他チームの試合を観ながらも、携帯のサッカーの速報で「ゴーール!柿谷曜一朗」に心踊ったり、或は全く調子が上がらない時があったりで一喜一憂していた。
彼はその後、どういう選択でそうなったのか、スイスのバーゼルという未知のチームにレンタル移籍し、日本を離れてしまった。ヨーロッパチャンピオンズリーグにも出たことのあるチームらしいが、日本人にはよく知られていなかった。
彼のセレッソの引退試合をTVで観ていた。彼はマイクを持ってサポーターに向かって涙を浮かべ、さようなら、ありがとう、と挨拶し、何度も手を振った。終わって下に降り、その後駆け寄ってきた女の子に「僕、全然泣いてへんかったやろ?」と笑って言う。
そういうところが柿谷曜一朗なのだ。
でももう少し柿谷選手を応援しようと、スカパーに加入手続きをして、バーゼルの試合を観ていた。
しかし彼はここで全然ぱっとせず、結構早々にスカパーが放映することから撤退してしまった。
私の中の柿谷曜一朗は彗星のごとく消えて行ってしまった。
もうそれ以上柿谷選手を追うことはなかった。
風の噂で知らない間に日本に戻って来て、セレッソ、名古屋グランパスへと。
そして去年またあの徳島ヴォルティスからオファーがあって、移籍を決めたことを最近知った。
ずっと背番号はお気に入りの8番だった。
帰巣本能が強かったんだなぁと思う。
徳島ヴォルティスをJ1に昇格さるため、柿谷選手には、またFWで活躍し頑張って欲しい。
柿谷選手の話が思った以上に長くなってしまいました(^^;
でも、今年もやっぱりJリーグは観ないだろうな。
スカパーアンテナ ◇◇◇
ただ、柿谷選手からは我が家にとって、我が家にとって、結果無用の長物となったスカパーのアンテナという置き土産をのこされた。
後々これが思わぬところで家事に支障をきたすこととなる。
そのスカパーアンテナが今、邪魔でしょうが無い。犬を洗ったときのこと。
ベランダの手摺に掛ける大物の洗濯物が多い。身体を拭くバスタオル数枚、ケージの中に敷いてあるカバーや毛布、と2回洗濯機を回すほど嵩が高い。
これらがスカパーのアンテナが、手摺の微妙な位置に取り付けられているため、思ったように干せない。どうしてもアンテナ付近で、ひだを作って干すことになりそこが乾きにくい。乾かすため、昼過ぎにもう一度位置を変えたりする。ほんと、めんどくさい。
このスカパーのアンテナさえ無ければ………。
週1の犬のシャンプーはきれいになって気持ちもスッキリするから好き。大量の乾いた洗濯物を取り込むのも洗濯の醍醐味だ。でもうっかり一手間忘れると、一部湿っていることがある。
このスカパーのアンテナさえ無ければ…………。
◇◇◇
昨年末、次男夫婦が小野伸二選手の引退試合を北海道まで観に行った。
私はときたら、小野選手がまだサッカーやっていたこと、コンサドーレ札幌に居ることも全然知らなかった。
もう完全にサッカーから離れている。
お嫁さんはオフサイドの意味を息子に叩き込まれて、何となくわかったという状態で付いていったらしい。
サッカー少年だった次男の中でサッカーはまだ続いていたのである。
短歌 ) ) )
PKを爪噛み見守る
グランドの
同じ背中で甥をあやす子