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大好きな人、大好きな町


「この町が好きだ」と思うのは、どういう時だろう?

「その町の景色に心打たれる時」かもしれないし、人によっては「その町にいる自分を好きでいられる時」かもしれない。わたしは、というと……


わたしは2年前に地元である新潟に戻ってきた。もともと住んでいた町からは30分ほど離れた場所に今は家族と住んでいるので、UターンではなくJターン。(Jターンとは、生まれ育った故郷から離れて暮らしていた人が、故郷に近い地方都市などに移住することを指すらしい。参考

地元の友達とも時々会うが、ここ1,2年で出会った人たちもいる。

例えば、家族と喧嘩したときに泊めてくれるご夫婦、子どもたちも含めてバーベキューをしたりカードゲームをしたりして遊んでくれるご家族、仕事場のように家を貸してくれて話を聞いてくれる同僚など…

困った時に泊めてくれるとか、家族ぐるみで仲良くしてもらえるなんて、簡単にできることじゃない(わたしが人の家に入り浸る能力が高いというのもあるけれど…笑)。

大切にしたい関係。


できるだけ長く新潟で暮らしたいと今は思っているけれど、もしかしたら仕事やライフスタイルが変わったら、住む場所を変える可能性だってある。

でも、できるだけ新潟にいたいとか、もし別の場所に住んでも定期的に帰りたい…と思えるのは、つまり「新潟が好きだ」と思えるのは、

「自分が生まれた町だから」とか「家族がいるから」ということもあるけれど、「大好きな人たちがいる町だから」だと気づいた(もちろん家族も含む!)。

もし離れても、「新潟」と言ったら、お米とか美しい田園風景とかよりも先に大好きな人たちの顔が浮かぶと思う。


だから、わたしが「この町が好きだ」と思うのは、大好きな人たちを想う時だ。

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そい|内藤千裕
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