このサイズだったか。。。
買い忘れがないか、スマートフォンのメモ機能で確認する。
「あ!コーヒーフィルターを忘れていた」
コーヒーの売り場を探し、彷徨いながら直行した。
「へー。結構種類があるんだ」
何気なく手に取りレジに向かう。清算を済ませて、帰宅する。
そう。ここで気づけば、何もない日常が続くはずであった。いつもと変りない日常。
すべては、私の先入観が引きを起こした偶然であった。
数日後の週末。
朝、色々家事みたいなことを一通りすませ、コーヒーをセットする。
ん?何かが違う。いや、寝ぼけているに違いな。
何か小さい気がする。
そんなことはなかった。
やはり、違和感は本物だった。
なんとコーヒーフィルターを間違えて買ってきてしまったのだ。
いや、正確に言うと、サイズを間違えて買ってきたのだ。
いつもなら、3~4人用の物をかうのだけれど、今回は、何も見ないで手に取った私が悪い。
そう。見なかったわけではないのだ、色だけ見たのだ。しかも、値段確認した。そこまではいい。
そこからだった。サイズを確認し忘れた。ここだ……。詰めが甘い。甘すぎた。
そう。ここから100日付き合うのだ。(100枚入りお徳用)
間違って買ってしまった1~2人用のフィルターと。
一人前10~12g。
一般的なコーヒー豆の量である。
一応入るのだけれど、結構、きつきつだった。
何が、きつきつかというと、お湯である。
すごく丁寧にお湯を注がないと、飛び出してしまうレベルである。
何とか、ゆっくり注いで、完成した。
そうして、1~2人前フィルターの一日目が終了した。
あと99日付き合うコーヒーフィルターが頭の片隅にある。
けれど、1週間に一度、スーパーに食料を買いに行くのだが、コーヒーの売り場の前を通るたびに気になる存在がいる。そう。3~4人前のフィルターである。
けれど、私は、そのフィルターたちを横目に別の買い物を続けた。
そして、ある日の週末。ゆっくりなコーヒータイム。
いまでは標準化した、1~2人前のコーヒーフィルターをセットする。ゆっくりお湯を注ぐ。
実は、この間違って買ったことで気づいたことがあった。
そう。すごく丁寧にお湯を注ぐことで、入れすぎに注意できるのだ。
けがの功名。ん?何か自分を正当化している気が……。
けれど、前に使用していた、大きいサイズのものとは比べ物にならない位、ゆっくり丁寧に注いいでいる自分がいた。
今までは、当たり前の様に注いでいた、お湯。
少しサイズの違ったフィルターで気づいたこと。何かを作る時、それは手間をかけて時間を掛けると、格別に違う何かを発見できた。
今回は偶然、値段も一緒だったことから起きた奇跡であった。いままで、何気にしていた、当たり前のことを再度見直すきっかけなった。
当たり前の日用品で間違った物を購入した場合、いつもと違う何かを見つける気がしてきた。
同じ商品を選ぶことはすごく時間を掛けなくて済むことはとても実感する。
たまには別の商品への勇気ある挑戦もいいのかもしれない。
今回は、たまたま起きた偶然だった。
今まで自分での標準品をアップグレードさせる勇気も必要だとも思った。
これかも、色々購入すると思うけれど、半年に一度は自分の中での標準品を見直す機会を設けてみようと思う。
もしかしたら、そこから、何か別の方向へ話が進んでいくかもしれない。
人生には少しだけ冒険が必要だと思った。
小さい変化を繰り返して、それが習慣になると、大きな何かがやってくる。
そんな気がしてしまった。
後90日位。ゆっくり丁寧にコーヒーを淹れていきます。
最後までお読み頂きありがとうございました。今回は、色と値段だけで、おもむろに買い物に入れてしまった出来事です。
まだまだ、たくさん失敗談ありますのでアップできたらいいなと思います。
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