間違いの使い方。
「また、忘れてしまった!」なぜだろうか全然思い浮かばない。もう一度、開き確かめる。何度も飽きることもなく読み返した、英単語が書いてある単行本。今度こそ忘れない様に確かめる。その2時間後確認する。「また思い出せない」自分自身に「ほんとに読んだのか?」と言って同じ作業を繰り返す。
今まで試した英単語を暗記する方法は、ことごとく自分に合わなかった。というよりか「やる気の問題なのか?」と何度も自分確認する。記憶が定着するには、忘れそうになるころ、読み返すと定着すると本に書いてあった。自分はまだそこまで到達できていない。覚えていないのだ。「悔しい」では気持ちの整理ができない。気持ちの問題でないかもしれないとうすうす感じて来たので気分転換で本屋さんへ向かった。
やっぱり、行き着く先は、英語の覚え方の書籍の前だった。一冊一冊題名を確認する。自分に魅力的な題名ばかり目についている。10分程目を通し「やっぱり自分に足りない物は何なのか?」と確認する。
家に帰って来てもう一度気持ち整理する。「そうだ!明日は英語のオンライン講座だった!」ことを思い出す。今まで独学で英語の習得を行ってきたがようやく気付いてしまった。というよりは、限界だった。一人では。そして、最後の手段でオンライン講座を受けることに決めた。すごく抵抗があったが、もうこれしかないと自分言い聞かせて受講することに決めた。決める時も講座内容を見返し何日も検討した。
「今までできていないのに、講座を受けて本当に何か気づくのか?」と何度も自分と対話した。しかし、考えれば考えるほど、唯一行っていないことはオンライン講座であった。
「本では読み取れない何かが講座にはあるはずだ。いや、きっとあるに違いない」そうとでも思わないと今、この心変わりの瞬間を見逃してしまう。次にいつ来るか自分でも解らないのだ。
そして、緊張する受講の当日、自己紹介を終わり授業が始まった。一人ずつ英文を訳していく。そして、自分の番が来た。そして翻訳を行おうとしても肝心の単語の意味が出てこない。
「この単語はすでに覚えていたのに。やっぱり覚えていた気がしただけなのだ」と思った。翻訳できない恥ずかしさが込み上げて来た。先生があっさり単語の意味を教えてくえる。
するとどうだろう。恥ずかしさがあったのだが、一回で覚えた気がした。
その後何事もなかった様に、授業は進んだ。しかし、自分が思っている以上に先生へ質問を投げかけていた。その質問に対して先生が的確なアドバイスをくださった。あっと言う間に授業が終了した。
受講後、後悔が一つだけあった。「なぜもっと早くに受講しなかったのだろうか?」という思いがあった。
受講して正解だった。やはり、自分は参考書のみでは限界であったのだ。やはり解らない場合はその道のプロに聞くべきだった。でも今気づいて本当によかった。あと少し遅れていたらおそらく手遅れだっただろう。いや、手遅れ所かおそらく終わっていた。と、後悔していると、あることに気づいた。
さっき間違えた全然覚えられないかった単語がなんと覚えている!あれほど数十回いや数百回覚えようとしたのに覚えられなかった単語を覚えていた。
色々考えているとある一つの結論に至った。
「もしかしたら受講中、間違えて恥ずかしくて申し訳ない」とういことが記憶を鮮明によみがえさせるのではなかという気がした。
間違えたことはよく記憶に残ることは確かに経験したことがある。大きく転ぶとなおさらである。「この間違えを逆手にとって、英単語を記憶するのはどうだろうか?」と考えた。
英単語を記憶する際、決まりきったように英単語を永遠と書いたり、言葉に出したりするのでは全然おぼえられなかった。そこで考えついたのが、自分の間違いの証拠を残す方法であった。
スマホのヴォイスレコーダー機能が閃いた。そうだ!これで自分が言った証拠が残る。そのことで自分自身に言い訳もできなくなり、さっきの「間違い記憶法(今考えた記憶方法の名前である)」の裏付けがとれるのではと思った。しかし、この方法欠点があった。大衆の面前でできないのである。このご時世電車やバスの中での大きな独り言は、違う意味で記憶に残ってそれこそ、英語の学習自体思い出したくない記憶にベスト5に入るだろう。
そこで、実際に「間違い記憶法」を試してみた。間違えた単語をスマホのヴォイスレコーダー自分の声で記録する。そして、聞き返す。
翌朝同じ単語だけを確認する。やっぱり覚えていない。でも、何となくであるが、記憶への定着が良くなった気がした。どうすればこのなんとなく良くなった感の裏付けが取れるか考えた。「そうだ!以前購入した(今でも使っている)4択から正解を選ぶアプリで確認してみよう」と思った。そしたらどうだろう以前よりも正解率が挙がっている。
この方法は、速効性はないが確実に何か変わってきていた。やはり、人は間違って何かをおぼえることの裏付けも取れた。よかった。けれど、冷静に考えると、一番は、「1回で覚えることができることである」とも思った。
最後までお読みくださりありがとうございました。