『ゆっくりぬっくり絵本のひととき』 名前に込められた思い
SOYハウスでは、毎月2回絵本の読み聞かせを行っています
今回は、名前に込められた思いについてお話ししていきます
○ 「ゆっくり」 のこと
子育て中のママから
「情報が多すぎて、どれを選んでいいか迷ってしまう。。」
「発達が平均枠の中に入っていないと、ものすごく気になって、他の子と比べてしまう。。」
などの本音を聞くことがあります。
それから、子どもに対してつい「早く○○して!!」と言ってしまうという話もよく出てきます。
そうなんですよね。
でも、「早く」ではなくて、あえて『ゆっくり』なんです。
特に乳幼児期は、ゆっくり過ごしてほしい。と願っています。
それは、子どもたちは生まれてまだ0〜6年位。毎日が初めてのことだらけの連続。
???もいっぱい。足を止めて、目をよーく見開いてじーーっと見ている時。それは、五感をフルに使って感じている時。
言い換えれば、頭の中がものすごーく活発に動いている時です。
そして、その時、子どもが感じていることを近くで見守り、一緒に感じようとする大人がいることの安心感。
これは、ゆっくり時間がなければ子どもも大人も育ちにくい感性だと思います。
現実の日常生活の中では、大人がついつい気忙しくなりがちです。
でも、あえて、このゆっくりのひとときを自分の中でセットすることで、大人も自分自身を整える小さなきっかけになっていくかもしれません。
「ゆっくりすごそうね」と思える時、一つの選択として絵本があり、その世界を親子で楽しんでいただけたら、、と願っています。
○ 「ぬっくり」のこと
ぬっくりは、あったかい という意味でもあり、私の育った土地では、祖母は「ぬくとい」とも言っていました。
人の心、それが 人の声、人の仕草にもあらわれ、絵本の絵や言葉などから感じる、ぬっくりした感覚を大切にしたいと思います。
古民家、築115年のSOYハウスが持つ懐の広い空間。それが、ゆっくり ぬっくりと静かに大きく包んでくれている中で過ごしていると、、なぜか私自身も、ほっとしたり、安心したりしていることに気付きます。
『ゆっくり ぬっくり 絵本のひととき』の時間が、生の声、生の空気の中だからこそ感じる「ぬっくり」を味わえる場になれたらと願っています。
今後は、絵本(わらべうた)➕SOYハウスの中で感じる、案内人佐藤のゆっくりだから、ぬっくりだからこその発見なども加えてお伝えできればと思っています。
文 佐藤弥生
編集 海野