台湾で働いてわかった台湾就職の大変さ



今回記念すべきブログ第一弾は、「台湾就職」について話そうと思います。

なぜこのテーマかというと、私自身台湾で4年半働いた(その後上海に行って、その後日本で再就職した)経験があるため、これから台湾就職を検討している人や今台湾で働くことに不安を持っている人の役に立てればいいなと思って書こうと思います。

あと、自分がこの経験を忘れないためにもこうやって文章に残しておきたいと思っています。
あと、自分がこの経験を忘れないためにもこうやって文章に残しておきたいと思っています。



私が台湾へ渡ったのは、2016年の4月7日。

大学卒業後、2014年4月~2016年3月まで大阪で国際物流の仕事をしていましたが、2年で辞めて台湾へ渡りました。

台湾へ渡った理由は、大学の時短期(1か月)で留学した思い出がすごく楽しくて、もともと海外志向も強かったので、日本で2年間の就労経験を積んでから台湾へ速攻渡りました笑

台湾での4年半で、実は2社経験しているので、今日はその1社目をお話したいと思います。
ちなみに、1社目はワーキングホリデーで、2社目は現地採用で就職、という流れです。



私が台湾ワーホリをしていたのは、25歳の時。
「とにかく台湾が好き!」で行ってしまった、台湾ワーホリ

なぜ“行ってしまった”と表現しているかというと、旅行と仕事は別物だということを私はその時すっぽり抜けていたから(笑)

今思えば当たり前なんだけど、夢を見すぎていたのか台湾旅行のノリで行ったら超大変でした。

何が大変かというと、
「台湾人は基本気が強い(特に女性)」
「経験が無くてもいきなり責任のある仕事を任される」
「ルールというルールはなく、基本個人の感覚に任せられている」

いわゆる、旅行で感じていた“親日な台湾”はあくまで旅行者に対してだからであって、
だから、“仕事でも日本人に優しくしてくれる“は大間違いだということ。

ここの考えを私はすっぽり抜けていたし、そもそも夢みすぎだった。。

特に印象に残っているのは、ワーホリなのに、いきなり店長を任せられたこと

あまりないケースかと思うけど、でもこういう予期せぬことが起きることも海外あるあるだと思う

この仕事をするきっかけになったのは、同年代の台湾人の友人経由で京都の和菓子を台湾に広めるお仕事をされている社長さんと知り合ったこと。

ちょうど台湾進出を考えていたそうで、台北で働ける日本人を探していたところ私がちょうど合うんじゃないかと。

初めてお会いして意気投合して、私の気持ちは最高潮だった。
台湾でどうやって仕事探そう、、、と悩んでいたのに、日本に行く前から仕事が見つかるなんて、、、

「しかも日本の文化を広める仕事。中国語も使える。台湾人と働ける。」

こんなラッキーなことがあるのかと。

そしてそのまま話はうまく進み、採用されて、日本の本店で少し研修をさせてもらった後に、台湾の店舗へ渡りました。

台湾でのその和菓子ブランドで働くチームは、6名
2名:オフィス勤務
1名:店長
1名:店長補佐
2名:アルバイト

そこで、学生でもない私は、中国語はあまりしゃべれないけど、店長補佐になることに。
びっくりしたけど、周りは日本語も堪能だったので、まずは現場になれることからということで、務まると思っていたのだが・・・・

そのお店のオープン数週間前・・・・事件は起こった

なんと、店長になる子がいきなり辞めることに。

そして、店長補佐だった私が繰り上げで店長に!!!!!

「え、待って、中国語もそんな喋れへんのに、サービス業の経験もないのに、研修も1週間くらいしかやってないのに、大丈夫なんそれ?!」

動揺が隠し切れない。ただ、断れない性格で、もう他に誰も店長をやれる人もいないし、人手不足だし、ということで、引き受ける事になりました。
(引き受けたというか流れでそのまま店長になったような気がする・・)

そこから、店舗オープンに向けてのノベルティ準備や、アルバイトのシフト表作り、店舗を置かせてもらうデパートとの打ち合わせなどなど、、、

今まで、日本でOLで電話対応とお茶くみしかやってなかった身からすると全然違う仕事内容で、めちゃくちゃ戸惑いまくり、、

もちろん一人じゃ無理なので、周りの方と協力しながらなのですが、多分私が頼りなさ過ぎたのか、覚悟が無さ過ぎたのか、とにかくオフィスで働く台湾人女性の先輩たちに「もっとしっかりして!」と怒られまくってました笑。。

そして、店舗に立つのだから中国語はちゃんと話せないといけない、とういうことで、仕事では中国語でしか話してもらえませんでした。
(これは私のためにやってくれていたんだけど、当時はきつくて、聞き取れないから日本語で話してと言っても勉強しなさい、とばかり言われてました。今思えば当たり前なのだがw)

あとデパートとの各店舗を集めた打ち合わせでは、たまに一人で参加しないといけなくて、これがとにかく地獄だった。
隣のライバル店の方に「不好意思,我的中文不好,樓管她剛説什麽?(=すみません、中国語が聞き取れなくてさっき何て言ってましたか?)」とか聞きまくって何とかついていってました。

ちなみにこの方には店舗が隣同士で、自分の店舗にかかってきた電話が聞き取れないときに、代わりに電話対応してもらってました笑

そこで感じたのは、そういうことを頼まれても台湾の方って嫌な顔をしないというか、
めちゃくちゃ丁寧に教えてくれるんですよね、
そこにすごく助けられました。
だから、求められたら助けてあげるよ精神はめちゃくちゃあるのだと思う。

そんな感じで毎日夜中まで働いて、オープンしてからもめちゃめちゃお客さんが来て、時々、「あれ?私ワーホリに来たんだよね?ワーホリって、週に数日働いて残りは学校通ったり旅行したりそんな生活じゃなかったけ?」と感じることも。

給料は月3万元くらいで(当時のレートで10万円ちょっとw)
もちろん、日本の貯金を切り崩して生活。
(ワーホリだったので、お金は稼げないだろうと思って、日本から100万円くらい持っていきました。)

そして、もう一つしんどかったのは、アルバイトへの対応。
アルバイトは基本みんな良い子で私以上に能力がある子たちばかり(←立場逆転)

すごく助けられました。

でもそんな中とある一人とトラブルが、、、
それは、別のアルバイトからそのアルバイトの子が休憩時間が長すぎるのではと言われたこと。

確かによく観察してみると1時間以上休憩から戻らないことも・・・

店長として、ここはちゃんと指導しないと!と思って、「休憩時間長すぎない?」と注意したところ、逆切れ・・・

訴えてやる!とか、うちの親は弁護士だから言えばどうにでもなる!とか、そんな内容のことを罵倒のように浴びせられ、グループチャットでもこの店長は休憩さえさせてくれない!等、みんなのいるところで、発信しまくり。

そこで今まで耐えてきたものが色々爆発し、その日の帰り道、社長に泣きながら電話をし、
「私もう無理です、辞めます!」
叫び倒しました笑

今まで人と揉めたり喧嘩したりしたことのない人生を送ってきた私がこういう状況になるのは初めてで、

社長もさすがにびっくりしたのか、日本から台湾へ飛んで来てくれて、その場を解決してくれました。

結局そのアルバイトは辞めていきましたが、社員からのなぐさめは無く、みんなその問題には触れたくないのか、そのアルバイトが辞めてからは何事もなかったかのように流れていきました。

そこから、私の中で色々考えることがあり、一旦この店長という立場は無理だと思い、アルバイトに変えてもらうことに。

ちょうど新しい社員も入ってきたので、店長をやってくれる代わりの人も無事見つかり、私の半年の店長は幕を下ろしました。

その後は語学学校に通いながら中国語を勉強し、週3くらいでアルバイトに入ってました。

ここで、私が学んだこと
「台湾で働くということは、旅行や留学とは違うということ。 その場所の文化や習慣をしっかり理解し受け入れ、そして貪欲にならなければならない」

私には当時、その貪欲さが無かったのかも。なかったというより甘えていた感じがある。

言葉が話せないのは当たり前だし、いきなり責任のある仕事を明日からやってください、とか普通にある。

外国人でもこうやって責任のある仕事をやらせてもらっている。だから言葉は喋れて当たり前だし、何事も前向きに貪欲でなければいけないと学びました。

もちろん壁にぶつかることもありますが、そういう時には自分の味方を作って頼れるところは頼って、でも責任をもって最後までやり切るというところ。これは台湾だけじゃなくて、どこで働くにしても大切だと思う。

私の場合は、社長が一番の味方だったし、アルバイトの子の中でも信頼できる子には積極的に日頃から話しかけていざとなったら助けてもらう。
そうやって、自分の味方を見つけることも自分が海外で戦うために必要なことだと思った。

日本だと“媚びを売る“ってネガティブにとらえられるけど、海外では絶対やった方がいい!

何かあったときに、私みたいに、別のライバル店舗の人であっても助けてくれるし、
泣きながら社長に電話すれば、日本から飛んで来てくれる。

そんなことは、日ごろから媚びを売っておかないとやってもらえなかったことだと思う。

これから台湾へワーホリや就職しようと思っている方。
・とにかく、貪欲になるべきだと思う(そういう意味では若いうちに行った方がいいかも)
・仕事場では全然親日じゃない(←職場は学校じゃない、と同じ感覚)
・ちゃんと信頼できる人を味方につけておくこと(定期的にごはんに誘ったりでもいいかも)

あたりはすごく大切だと思います。
私はこの後、引き続き台湾で正社員としてまた別の会社へ就職しますが、やはり同じことを感じました。

そして、なにより、1人で海外に行って、働いているだけでもものすごく大変なことだと思うので、
それに誇りを持って、目標を見失わず過ごしていればその数か月後、数年後とんでもなく成長できていると思う。

ということで、長々と私のワーホリ経験(ワーホリほどぬるいものでもない)を話しましたが、次回はもうちょっと楽しい話を書こうと思います笑

読んでいただきありがとうございます。

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