薬局での試験販売が開始…少しずつ、理想の未来へ
皆さんこんばんは！ソウレッジより、今月の活動報告をお届けます🕊️
活動をしていると、嬉しいことがたくさんありますが、なかなか変化が起こりづらい妊娠や避妊をとりまく状況にやきもきすることも。これを読んでくださっている皆さんも、同じように社会が変化するスピードに疑問を感じているかもしれません。
フランスなどの諸外国に比べて日本の環境整備はまだまだです。ただ、より大きな活動の活力にするために、妊娠しているかも…と不安な夜を少しでも減らせるように、１歩進んだことをまずは一緒に喜びたいです！
緊急避妊薬、試験的に薬局での販売が開始！
＃緊急避妊薬を薬局で を合言葉にした市民団体の活動や、厚生労働省からパブリックコメントが募集されたりと、様々な動きがありながらも、長らく検討されていた緊急避妊薬の薬局販売。今年の11月20日から試験的に開始されます！
関連記事：緊急避妊薬、11月20日から 処方箋なしの試験的販売開始へ
☀️買いやすくなる！アクセス改善
これまで、緊急避妊薬を購入する際には必ず医師の処方箋が必要でした。クリニックの空いている時間帯に行き、診断を受け、その場で服薬するという流れほとんどです。私も2回ほど緊急避妊薬が必要になる場面がありましたが、病院内で渡され、医師の目の前で服薬しました。
しかし、今回の運用では、医師の処方箋なしでの販売のため、わざわざ病院へ行く必要がなくなります！つまり、病院の開いている時間帯に、自由に動くことが難しい人たちでも購入しやすくなります。
また、販売価格も7,000~9,000円で検討されており、これまでよりも安く手にいれる可能性が出てきました。
これらにより、病院へ行くことのハードル・高い金額を支払うことのハードルがぐっと下がります！
💭販売する薬局の場所は？全国的な広がり
今回は試験的な運用のため、各都道府県で要件を満たした調剤薬局2-3店舗ずつでの販売となります。全国でおよそ150店舗ほどで実施されます。
首都圏だけではなく、全国的な取り組みであることはとても喜ばしいことです！
ただ、各県のうちの２店舗は、要件を満たしていることが条件である、としか情報は出ていません。
県庁所在地付近に２店舗なのか、中心地に１店舗・郊外に１店舗なのか。薬局のエリアによってはこれまでとはあまりアクセスのしやすさが変わらない場所も出てくるかも…？
🌧️いつまで必要？年齢制限
さらに、今回は16歳未満には販売をせず、医療機関を紹介するそうです。また、16歳以上〜18歳未満の場合は、保護者の同伴が必須条件となっています。
つまり、保護者と同伴して緊急避妊薬を買いにいくハードルを考えると、実際には18歳以上が今回の販売対象となります。
婦人科系の医療機関にかかったことのない人たちが、自分の状況を把握するために診断を受けることも大切ですが、緊急避妊薬は服薬するタイミングが非常に重要です。
妊娠したあとにリスクの高い若者はいつから薬局販売の対象になるのか。試験販売が終わってからは年齢制限がなくなるのか、気になるポイントです。
🏃♀️気になる今後の動き
この試験販売は、厚生労働省が日本薬剤師会に委託をしている事業です。いつまで試験販売を行うのか、安全性をどう評価するのかなど、まだ公表されていない情報がたくさんあります。
おひさまプロジェクトに関わることもたくさんあるため、私たちも情報をキャッチしながら、今後も動きについてメルマガにてシェアさせていただきます！
初！ミレーナを無償提供！
8月から無償提供の取り扱いを開始したミレーナ・低用量ピル。この度、初めてミレーナを無償提供することができました！🙌
緊急避妊薬とはちがい、日常的な避妊方法であるミレーナ。今回は、少しミレーナについてお伝えします！
❓年単位で避妊できる！生理がなくなる！？ミレーナについての基礎知識
ミレーナは、子宮の中にいれる小さな器具のことです。避妊リング・IUSと呼ばれます。挿入すれば、数年にわたり避妊が可能です。その期間はおよそ５年ほど！
また、生理の量が少なくなったり、人によってはほとんど血が出なくなることも…！コンドームや低用量ピルと比べて、避妊率が高いことも特徴の1つです。
使用していた場合に妊娠する割合 ※100人の女性が1年間に妊娠する割合
コンドーム ：２〜１３％
低用量ピル ：０.３〜７％
ミレーナ ：０.５〜０.７％
一時期、タレントの益若つばささんがミレーナを入れたよ！という動画をアップしていて、話題になりましたね。
いれている間は避妊効果がありますが、妊娠したいタイミングになれば外すだけで、妊娠のしやすさなどには影響はありません。年単位で、妊娠する予定のない人におすすめです！
また、ミレーナは、日本で認可されている避妊方法の中で、相手に気づかれない唯一の手段です。
家庭内などで日常的に性暴力を受けている状況では、避妊をしない・させないように、「コンドームをつけない」「低用量ピルを勝手に捨てる」などの暴力行為があると聞きます。
こういった状況で予期しない妊娠をしてしまうと、よりその状況から抜け出しづらくなるんです…。自由に動けるタイミングが来るまで、せめて妊娠はしないようにミレーナをつける。
日常的であり、子宮内につけるものだからこそ、効果的に使える場面があります。
毎月10,000円の寄付で年間４人の若者へ、ミレーナを届けることができます！より多くの方へ安心して暮らせる状況を届けるため、まずは1,000円からでも、おひさまサポーターになりませんか？
ミレーナを知ったこの機会に、ぜひ寄付で応援してくれると嬉しいです！
あとがき
今回のメルマガも、ファンドレイジングを担当しているタカヤマがお届けしました。
TwitterやInstagramで、性に関するコンテンツのシェアを始めようと思っているのですが、思っていたよりも量が少なく、なかなかストックがたまりません…。YouTubeで動画を探していると、そのまま普通に動画視聴を楽しんでしまいます。（最近はラランドをよく見ています💓）
性に関することを扱っているYouTube、TikTok、Instagramなど、おすすめがあればXのリプライでぜひ教えていただけると嬉しいです！
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