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私たちの宿を引き継ぐあなたへ

2024年の12月も終盤。毎年恒例のChristmasDinnerが開幕する前々日の夜の事。熱が39度まで爆上がり、全身の節々がめちゃくちゃ痛い。「コレはおかしい」いつもの風邪とは違う症状に、連日テレビで報道されてる「インフルエンザ」が頭によぎる。もしビンゴだったらタイミング的に最悪。明後日はクリスマス。

翌日、病院で「インフルエンザA型です」と言われ・・・はい終了。。。

ご挨拶

皆さん初めまして。私はこの古民家プロジェクトのプロデューサー(総合案内人)であり、この古民家で懐石のシェフをやってますSOWJIN(ソウジン)と申します。アルファベットで書くとアジアンっぽいですが日本人です。ソウジンというのは茶名です。漢字だと「宗仁」と書きます。どうぞよろしくお願います。
昭和44年生まれで今年56歳になります。この年齢は不思議です。ほんの数年前まで避けていたものや食べられなかったものが美味しいと受け入れられるのです。皆さんにもありませんか?そういう事。やっと心が大人になりつつあるのでしょうか。

私たちの古民家には世界中からたくさんの旅人が来られます。法要やご宴会、会社の会食などあらゆる地元の方もお食事に来られます。京都の料亭に修業させていただき、料理歴はたった6年の私が、世界中の旅人や大きな会社の偉い方に料理を作り、賞賛を頂いてます。次にこの宿のオーナーになって頂けるあなたもこの経験や賞賛を受け止め、宿の面白さを共感していただきたい。

7年目に入った古民家プロジェクト

2018年に始まった私が携わっている「古民家プロジェクト」。簡単に説明すれば、30年以上空き家になっていた築200年(江戸末期)の古民家を購入し、宿と飲食店へと手を加え、自分たちの技術でブランド力を育て、売上を確保し自立した古民家の運営スタイルを構築、十分運営できるまで育てたあと、次のオーナーへ引き継ぐ。コレが古民家プロジェクトです。

古民家をリノベーションするまではよく耳にする話ですが、結局、建物やお屋敷を維持していくだけの利益を出す術が見いだせず、全国の空き家プロジェクトはあまり進んでいない・・・という話をよく聞きます。

自宅としてならともかく、お店として運営するのであれば、リノベした古民家が利益を出せる事業にする事が、補修修繕を含めた「未来へ残す事」最優先だと考えました。

そんな想いではじめたプロジェクトですが、元々10年という期限付き(あらかじめ終了時も決めていました)で始めたので、私の任期もあと3年。ではそろそろ「次のオーナー」へバトンタッチしないと・・・私たちが実質7年かけて育ててきた「宿」をココに記し、興味を持ってくれた方から次のオーナーを募りたい!そう思っています。

なので、「私たちの宿を引き継ぐあなたへ」というタイトルにしましたが、実際は売却です。土地も建物も全てを引き継いでいただくという事です。大きなお金が動く話です。「大変だった事」も「嬉しかった事」も「どうやって維持管理していくのか」「売上は?」「利益は?」
私には正直にかつ正確に伝える義務があると思っています。
現在、GW手前まで宿泊予約は入っています。つまり、お仕事も一緒に引き継ぐという事です。今あるもの全てを引き継げるというメリットはとても大きいのではないでしょうか。

長いお付き合いになると思いますがどうぞよろしくお願い致します。

瀬戸内が映える香川県の真ん中

私たちの古民家は四国は香川県にあります。皆さんの香川県のイメージと言えば何でしょうか。「讃岐うどん」ですか?「骨付き鶏」ですか?「こんぴらさん」でしょうか?「父母ヶ浜」でしょうか。近年、四国はとても旅行客が増えました。香川・徳島・愛媛・高知を一週間かけて旅行する外国人など普通です。たくさん来る旅行客に対して足りてない物・・・宿と美味しい料理店です。オーバツーリズムとまでは言いませんが、スイーツ店や居酒屋、チェーン店レベルのお店は増えましたが、また来たい!と思わせられる地元の美味しい店が足りていないが弱点です。

意外と知られてないのは、全国的に有名な讃岐うどん店は夕方までも営業していないのです。朝は6時とか7時とか,早い時間から営業している割にはどの店も昼3時には閉店します。では旅人は夜何を食べるのか。観光地になればなるほど夕食難民になっているのが現状です。それって実は大きなビジネスチャンスでもある。そう考えました。

300坪の敷地に江戸時代のお屋敷

江戸時代には藩があった町で一帯が武家屋敷だったそうですが、今では私たちの宿と数件が残るばかり。その中でもほぼ昔ながらの原型を保っていて宿として使える館が私たちの宿です。
敷地の中には広いお庭が2つあり、飲めはしませんが3つある井戸もちゃんと生きてます。2棟ある館の一つは宴会場と厨房。もう一つの棟は二階建てで一階も二階も宿泊の部屋に使っています。一つ一つの部屋が広いのでファミリーでの宿泊が多いです。
昔米蔵だった蔵をちょっとしたバーに改装して宿泊客に開放しています。唯一その部屋だけにテレビを置いて、ネトフリ等の配信番組を見られるようにしています。
その奥には10畳の離れがあり、その部屋はお茶室として利用していた部屋ですが、今は宿泊に利用しています。私たちの宿泊部屋は3部屋。定員3組全12名宿泊できる宿として運営しています。

次回はもう少し詳しく宿をご案内させていただきます。


<引き継ぎ状況 2月1日>
県下数社に宿を引き継いで頂けませんかと打診中。東京や都会の企業だと簡単に話が進むのかと思っていましたが甘かった(笑)気になる方がいましたらメッセージください!




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