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ゆめが丘ソラトスについて思うこと

お世話になっております。
西沢です。

ゆめが丘三部作ってことにして、第一部の前回はゆめが丘、下飯田駅周辺の開発の歴史をシャニに絡めようとして思想強めで、お届けしましたが、第二部として今回は真面目にソラトスの開業前情報をまとめつつ、ソラトスが抱える交通問題についても分析したいと思います。
そして、開業後の答え合わせとして、第三弾を投稿したいと考えているので、よろしくお願いいたします。


ゆめが丘地区について簡単な振り返り

戸塚区より分離した泉区の鉄道網が発達するべく、横浜市外への延伸。長後街道に沿って長後に向かうはずが、商店街の反対等により、湘南台に変更。相鉄・横浜市交通局の両社のルート検討により、駅間の長くなる立場~湘南台間に駅を作るべく、環状4号沿いの丘に駅を作った。
1999年3月相鉄「ゆめが丘駅」開業、同年8月市営地下鉄「下飯田駅」開業
しかし、バブル崩壊による不景気と、都市計画の遅れ(一説によると近隣住民の開発反対もあったらしいが)により20年に渡り放置されし、ゆめが丘
開発を夢見るだけで終わるのか? 叶う希望はない丘か
そんななか、「泉ゆめが丘地区地区計画」が策定され、2019年頃より雨水調整池等、外構工事の開始と、2023年頃から本格的に鉄骨造りの建物が顔をのぞかせ、2024年7月25日センター地区の商業施設「ゆめが丘ソラトス」がいよいよグランドオープンというところまでやってきました。

ゆめが丘ソラトスの概要について

足場がばれたゆめが丘ソラトス 2024年1月

相鉄アーバンクリエイツと相鉄ビルマネジメントが、約24ヘクタールに及ぶ「泉ゆめが丘地 区土地区画整理事業」の一環として建設中の大規模集客施設です。ゆめが丘周辺にある自然 豊かで農業が盛んな地域資源を豊富に生かし、「食」「アクティビティー」「教育・文化」 など、さまざまな体験ができる交流型集客施設を目指しています。 1階は、食の体験を通じてお客さまとゆめが丘をつなぐフロア、2階は、ファッションやライ フスタイル関連のフロア、3階は、フードコートの他、エリア最大級10スクリーンの大型シ ネマコンプレックス「109シネマズ」などがオープンします。また、地域コミュニティーの ハブとなる施設になれるよう、幅広いニーズに応える交流空間を設置。「お買い物」以外の 体験価値をこの施設で提供します。

相鉄グループ ゆめが丘開発プロジェクト

相鉄グループの資料から引っ張ってきましたが、ららぽーと横浜(鴨居)やテラスモール湘南(辻堂)のような一般的なショッピングモールとは一味違った大規模集客施設のようなニュアンスですね。
ゆめが丘周辺を含む泉区の和泉川沿いや境川周辺は農業が盛んな地区であり、横浜市とは思えない香りに誘われて牧歌的な雰囲気を醸し出しています。そんなソラトスを詳しく見てみましょう

ソラトス1とソラトス2の接続する橋 24年7月初旬

ソラトスは中心となる「ソラトス1」とソラトス1より湘南台側に位置し連絡橋で接続した「ソラトス2」といずみ野線の高架橋の下のスペースを活用した「ソラトス3」から構成されています。

営業時間としては
ショップは10時から20時
飲食店、フードコートは11時から21時
映画館は8時から24時の営業になる予定(一部例外あり)です。

ソラトス1 1階フロアマップ
ソラトス1 2階フロアマップ
ソラトス1 3階フロアマップ

ソラトスの中心となるソラトス1の一階にはお馴染み「相鉄ローゼン」を核にした食品販売エリアと、ソラトスダイニングと銘打ったレストラン街、小物雑貨店が並んでいます。
2階はライフスタイルとして、無印良品やユニクロ、GUといったファッション・雑貨関連のお店や今では主流となったブックカフェとしてTSUTAYAとスタバの融合店もあります。
3階は泉区初の映画館として「109CINEMAS」が進出します。また、子供向けアミューズメント施設として「ASOBLE」が関東初進出し、フードコートもあります。
屋上には「そうにゃんぱーく そらの広場にゃん」という相模鉄道のマスコットキャラクター「そうにゃん」がモチーフとなった子供たちが遊べて家族で交流できる広場が整備される予定です。

ソラトスへのアクセス

ゆめが丘ソラトスは名前の通り、相鉄いずみ野線「ゆめが丘駅」直結
横浜市営地下鉄ブルーライン「下飯田駅」から徒歩一分の場所にあります。
主要駅で言いますと(さあ、横浜市内の駅を思い浮かべて)
横浜駅から約30分(相鉄)
新横浜駅から約25分(相鉄)
二俣川駅から約13分(相鉄)
戸塚駅から約8分(ブルーライン)
上永谷駅から約14分(ブルーライン)
上大岡駅から約20分(ブルーライン)
関内駅から約32分(ブルーライン)
湘南台駅から3分(相鉄・ブルーライン)
(ちなみに関内時点で相鉄横浜駅より所要がかかっているように、横浜・新横浜からのアクセスを見ると相鉄のほうが便利です)

ソラトス駐車場マップ

駐車場は上画像のように整備されます。
ソラトス1の北側に7層建で整備された立体駐車場1とソラトス2の上部に2層建で整備された立体駐車場2、いずれの立体駐車場も連絡通路にて接続しています。
また、平面駐車場が3か所整備されており、平面、立体併せて1300台程度駐車できる見込み(隔地の臨時駐車場を含めると1600台)となっています。

駐車サービス 24年7月19日時点

肝心の駐車料金ですが、24時間営業で30分で250円、最大料金の記載はありません。駐車サービスは上の画像のように、
1000円以上で1時間/3000円以上で2時間/5000円以上で3時間
プラスで映画館をご利用の方は3時間
平日であれば相鉄ポイント所有で1時間
合計で最大5時間分駐車サービスが付きます。これがいいのか悪いのかは後で考察します。

ソラトスの特徴

食でつながる町

まず、一般的にショッピングセンターを思い浮かべた時に他にも、相鉄といえば「相鉄ローゼン」や鮮魚の「魚喜」、青果の「Mona Port」、肉屋の「ゆめが丘晃進」をはじめ、色々なフードショップが並んでいます。

しかし、ソラトスはそれだけじゃありません。ゆめが丘周辺の自然豊かで農業が盛んであることから、「食」を通じた地産地消や、交流を図れる施設が用意されています。
YUMEGAOKA SUNDAY BREWING(クラフトビール醸造所)

2018年より、武蔵野市でクラフトビールを醸造している「26K Brewery」(ニーロクケーブルワリー)が第二の醸造所として開業する「YUMEGAOKA SUNDAY BREWING」
地元の有名店「ファールニエンテ」の運営を行っている社会福祉法人「開く会」さんと協同し、ゆめが丘産の小麦を利用したウィートエール「ソラトスエール(仮称)」やビールに欠かせないホップの栽培を「開く会」さんの畑にて始めました。ビールを通じて、地域住民との交流施設を作ろうなんて普通のショッピングモールでは考えられないですし、ぜひクラフトビールでソラトスを盛り上げてほしいですね(クラファンもやっているようです)

gout gout YUMEGAOKA

こちらは上のクラフトビール醸造所を企画している運営母体「スイベルアンドノット」さんと社会福祉法人「開く会」さんの協働でベーカリーを作ります。店名の由来は仏語の味という「goût」とお腹が「グーグー」鳴るをかけてそうです。 お店のコンセプトは「研究室」だそうで、ロゴのキャラクター「グーグー博士」が面白いパンを作るって噂です。
使用する小麦は「開く会」さんの栽培したゆめが丘産小麦。地元の食材も使用しながらゆめが丘の町を盛り上げる予定です。

↑こちらもクラファンあるようです。

YYYard

美味しい地元の食材を通して、ゆめが丘で暮らす魅力に触れられる場所。
YYYardに行けば、この街がきっともっと好きになる日常に出会えます。

https://www.yumegaoka-soratos.com/floor/detail/?cd=000039

YYYardではコミュニケーションを大切にしながら食料品を販売するFOOD&COMPANYの運営の元さらに神奈川ローカルにフォーカスした野菜やお菓子などを販売する予定となっています。食品を選ぶところから始まる生産者とのコミュニケーションがなんだかワクワクしますね。

Augusta MilkFarm

瀬谷区阿久和の相澤良牧場のミルクを使ったアイスクリームやジェラートを楽しめます。牧場の方まで行くのは大変っていう思いもありましたが、ここは駅前の一等地!便利な地で地産地消のスイーツが楽しめそうです。

食を通じた交流の場

Live Kitchen SORATOS

生産者がレシピを紹介するイベントなどを開催する他、仲間との協業、情報交換など、「食」を通じて人々が集い、楽しい時間を共有することができる場所。厨房や調理器具を備えていることはもちろん、調理している様子やレシピを投影できるモニターなどを備え、多彩なシーンでご利用いただけます。

https://www.yumegaoka-soratos.com/community/

ソラトスの一階にはキッチンを通じて、レシピを紹介したり、一緒に料理を作ってみたりと食を通じた交流のできる施設ができます。
開業初日(7月25日)にはファールニエンテさんの協力の下、親子でピザづくりをするほか、7月29日には18区丼でお馴染みTSUBAKI食堂のオーナー椿直樹さん所属の「濱の料理人」協力の下ワークショップ行うようです。今後も色々なワークショップが開催されそうで、親子との交流もそうですし、地域との交流も進みそうですね。

そもそも、「食」にテーマをあてて交流をしようとしたのは相鉄の想いと、地域に溶け込みたくなった「ケイオス」の存在があったからかもしれません。

ゆめが丘ソラトスは、ケイオスにとってはじめての郊外型プロジェクトだった。
「プロデュースを依頼された食ゾーンは面積がかなり広く、駅周辺に住む方だけでなく、広域での集客を見込む必要がありました」
横浜市泉区はマイカーを所有する世帯が多く、約10km先にはテラスモール湘南もあることから「生活用品の購入」にとどまらない価値を生みたい。
調査を行うと、泉区は横浜市にあって農業が盛んなまちであり、たくさんの生産者さんがいる。一方で、横浜や東京への通勤圏として、住みはじめた人たちが多いこともわかった。
そこで澤田さんが提案したのは「おいしい」を合言葉に、笑顔が生まれるコミュニティづくり。
全国から集められた豊富な品揃えの食料品が並ぶスーパーに加えて、ローカルとサステナビリティをキーワードに、泉区だからこそできる3つのゾーンを企画。地元の農家さんや地元産品を並べる生産者直売エリア、つくる過程をライブで味わえるブルワリー、生産者自ら料理を教えるコミュニティ・シェアキッチン。地元の人が愛着と誇りをもてるようなマーケットをつくりたい。
これまでの商業施設のような「売る人と買う人」や「育てる人と消費する人」という関係を超えてみたい。せっかく同じまちで暮らし働いている人どうし、いっしょに何かつくれたら。
「地元の農家さんを数百軒訪ねると、こだわりを持ってつくられている野菜や果物がたくさんあったんです。その声を、きちんと聞こえるようにしたい。農業体験をすることで、学校帰りの子どもたちが畑で『こんにちは』と農家さんにあいさつできるまちに。今まで寝に帰っていた大人たちが、料理教室で隣り合って意気投合。いつかクラフトビールで乾杯できたら」

そうしてめざしたいコミュニティの形が鮮明になるにつれ、ある「?」が浮かんできた。
「ケイオスの本業は、プロデュース。これまでも商業施設がグランドオープンするところで、お客さまに運営を引き渡していきました。だけど…」
「企画を終えた段階でゆめが丘ソラトスのバトンを相鉄さんにお渡しするだけでは、食のコミュニティが絵に描いた餅(もち)で終わってしまうのでは?」
相鉄さんも同じ気持ちだった。施設の維持管理はお手のものだけど、ゆめが丘ソラトスに必要なのは、コミュニティマネージャーだった。
「絵に描いた餅で終わらせたくない。コミュニティ運営までケイオスでやりますって、ゆっちゃったんです」

ゆっちゃった。

「ゆっちゃって、やっちゃったんです」

みんなとつくる
EAT LOCAL
合言葉はえがお

「ケイオス」の募集記事から引っ張ってきました。募集していたのはゆめが丘ソラトスで「食べるコミュニティマネージャー」
「ケイオス」さんは商業施設のプロジュースを行う企業で商業施設のコンセプトを決めて、出店団体の調整を行なって開店すれば、本来は業務が終了するところでした。しかし、ゆめが丘・泉区の自然や農業に触れた時に、オープンした後も一緒に生産者・消費者を越えてコミュニティを育てていきたいという思いが芽生え、コミュニティ運営もやりたいという流れになったようです。
これはひとえに泉区住民のやさしさと農に対する情熱を感じ取れた結果なのかなと思います。一過的な商業施設で終わりではなく、生産者と周辺住民とが手を携えてゆめが丘ソラトスを一緒に育てていく。そんな街づくりがこのゆめが丘で始まろうとしています。

家族で楽しめる施設の数々

家族で楽しめる施設もソラトスは充実しています。
ASOBLE

関東初進出のASOBLE、「遊び(ASOBI)」と「できる(BLE)」を掛け合わせたネーミングの当施設は遊びを通じて、考える力を養っていく新アミューズメントパークです。
ソラトスのために新しい遊具「ねじれクライム」を携えて一日中アソベル施設としてオープンします。
新規で、屋内遊具場ができるとワクワクするといいますか、私が子供の時に欲しかったくらいの印象ですね(笑)

109シネマズゆめが丘

メインシアターは4Kレーザー投影システムと12chサウンドシステムを採用した「IMAX®レーザー」。その他にも、正面スクリーンに加え、左右の壁面にも映像が投影され深い没入感が味わえる3面ワイドビューシアター「ScreenX」や、常設のキッズ向けシアター「KIDS CINEMA」を備えた10スクリーンのシネマコンプレックスです。

https://www.yumegaoka-soratos.com/floor/detail/?cd=000095

「ゆめが丘ソラトスに映画館ができます。」おそらく、多くの人がソラトスの話をしたときに話したと思います(実体験)
合計10スクリーンを備える当館には最新鋭の4Kレーザーと12chサウンドを採用した「IMAXレーザー」やワイドビューシアター「ScreenX」、常設のキッズ向けシアター「KIDSCINEMA」と特徴的なシアターを常設するほか、通常のシアターにもひじ掛けを両方に設置し、ドリンクホルダーを2個装備、そして、一部席を「エグゼクティブシート」と称し、リクライニングやサイドテーブルを付けた革張りのシートを提供するなど、見たい作品があるから映画館に行こうという考えだけでなく、映画館に行きたいと思わせるような仕掛けを随所に施しています。
開業初日には、子供たちに大人気な「小島よしお」さんが”109シネマズゆめが丘オープニング宣伝アンバサダー”として、109シネマズに訪問されるそうなのでそちらも楽しみですね。

あと、シャニアニ2期の第2章が8月後半から公開されますが、なんかシャニマス(ノクチル)の聖地ゆめが丘さんの名前が載っていないの気のせいですかね…?(折角ノクチル登場回になりそうなのに…) あの、今からでも遅くないので、私が見に行きたいので、追加公演決定していいんですよ…? 109シネマズさん…?

そうにゃんぱーく そらの広場にゃん

ソラトス1の屋上、3,000㎡の敷地に子供たちが遊べて、保護者の交流が図れる施設そうにゃんぱーくがオープンします。
相鉄の商業施設の屋上といえばジョイナスの森彫刻公園を思い浮かべますが、子供の遊び場とはまた違いますし、むしろ横浜高島屋の屋上遊園地が閉園になるなど縮小傾向にある中で、遊具を設置した広場は子どもたちにとっても新鮮な体験になるでしょう。
相模鉄道のキャラクター「そうにゃん」がデビューして10年という節目の年に新たな目玉スポットとして誕生するのも10年来そうにゃんを応援し続けた西沢某氏自身感慨深いものがあります。(写真の置物のそうにゃんがふにふにそうにゃんっぽいじゃんって突っ込みはさておいて)

開業初日は5000円以上のお買い上げとゆめが丘駅降車履歴のあるICカードの提示で1日乗車券とそうにゃんとの撮影会に参加できる権利がもらえるようです。高島屋の再来とか言わないで

高島屋そうにゃんグッズ5000円以上で撮影会に参加できた時の写真
途中から参加者が少なくて運営側が必死でした()21年10月

SORATOS Room

こちらはLivekitchenSORATOSと系統が同じの交流スペースとはなりますが、2階・3階にはそれぞれ地域の交流空間として「SORATOS Room」が誕生します。開業時期は子どもたちが夏休み期間ということもあって、家族で楽しめるワークショップも多く企画されているようです。地域の輪の中に入ることも子育ての苦労を共有して気持ちが楽になったり、アドバイスをもらえたりするので、交流スペースの存在は大いにあると思います。

高架下のスペース 24年7月上旬

また、ゆめが丘駅高架の下には人口芝生のスペースが用意されています。こちらではイベントやマルシェができるスペースになるようです。星天の高架下のように色々盛り上げてできればいいですね。

環境問題や防災に配慮した町

太陽光パネルをソラトスの屋上に約3000枚設置することで施設の年間の消費電力の約7.5%を太陽光にて賄う計画です。
また、施設から出た生ごみを回収し、生ごみをたい肥化する食品残渣発酵分解装置を館内に設置するなどサスティナブルな施設を目指しています。
また、境川と和泉川に挟まれている地形上、調整池を設置して、川の氾濫の防止を図るほか、相鉄ローゼンと連携し、災害時に早期の営業再開や食品・飲料の提供を行うほか、非常時に無償で飲料を提供する「緊急時飲料提供ベンダー」を設置するなど、防災にも配慮を行っています。

ソラトスの今後の考察

ソラトスの商圏と車でのアクセス

車のアクセスで考えると環状4号沿いに位置し、長後街道との接点は1キロ程度北部、南に進むと5キロ程度で原宿交差点(国道1号線)
北に進むと5キロ程度で鴨居上飯田線(日向山・阿久和方面)
さらに進むと中原街道や瀬谷方面にたどり着くので、大型店舗が少なく、車移動が中心となっている瀬谷区住民にもターゲットが向いていると考えられます。

2024年2月に泉区にあるテアトルフォンテさんで開催された「いずみ野線と泉区講座」~変わりゆくゆめが丘~内で相鉄ビルマネジメント取締役「齋賀さま」の基調講演のなかで、商圏設定として、車移動をすると15分以内でソラトスに行ける3~5キロ圏内も含まれているようで、その中には50万人程度の住民が住んでおり、40代が多いとのことでした。
商圏内に家族連れが多いのが少し意外ですね。

駐車場の台数と料金の設定~他の商業施設と比較して~

ここで駐車台数と、料金がほかの商業施設と比較してどうなのかを考えてみたいと思います。
対象としてテラスモール湘南、ららぽーと横浜、ららぽーと海老名、参考にジョイナステラス二俣川を挙げます。
特にテラスモール湘南は辻堂駅直結とソラトスと距離もそんなに離れていないですし、109シネマがテラスモールにもありますので、比較もし易いですね。駐車台数は調べてパッと出た数字を入れているので正確ではない可能性もあるのでご了承下さい。

各ショッピングモールの駐車場の立地と状況

表を見ると、ソラトスの停められる台数が少なめな印象を受けます。立体駐車場が約1050台を用意し、プラスで平面を周辺の畑を整地し用意した格好です。(表では1300台となっていますが、臨時平面駐車場を含めると1600台停められる見込みです)
テラスモール湘南の2500台だと満車という文字は調べてみると見ないのと、場合によってはテラスモール松戸(2000台)で満車になるところはあるので、予想以上に車での来館が多いと駐車場が足りない事態は想定されます。ただ、ゆめが丘の周辺はそもそもまだ露天駐車場も多いエリアですので、他の駐車場に停める方もいるかもしれないですし、実際に開業してみたいと分からない点です。また、参考に上げたららぽーと横浜の駐車台数が4000台越えとある意味では異常ではありますが、これくらいあると平日無料にできるというのもうなづけます。
駐車場料金・サービスともにテラスモール湘南のほうがお得な印象を受けます。テラスモール湘南の初めの1時間は大きいですね。ただ、最大7時間サービスを受ける条件が映画を見たうえでお買い物金額が10000円を超えた場合(計7時間)ですので、ソラトスの映画見たうえで3000円以上のお買い物で最大のサービス(計5時間)になるということですのでソラトスのほうが実際は気軽に行けるのかもしれないですね。(実はソラトスの駐車料金発表の時に映画鑑賞時で2時間しかサービスが付かなくて、これじゃあシャニアニ(約90分)とか時間の短い映画しか見られないじゃんって騒がれていましたが、さすがに改善されました
むしろ、サービス体系を見るとソラトスはららぽーと海老名に近い気がします。ららぽーと海老名は三井ショッピングパークポイントカードを所持していると平日休日どちらも1時間無料、ソラトスは相鉄ポイントを持っていると平日が1時間無料となりますが、人の状況をみて休日も対象に入れるか検討の余地はありそうです。
ジョイテラ二俣川は駐車台数の少なさがそのままサービスの不足につながっている感が否めないです。むしろ公共交通機関で利用するのが前提のような認識でいても構わないと思います。(そもそも二俣川という立地上、下手するとジョイテラに車を止めて免許センターに向かう人も居るかもしれないのであまり駐車場を整備したくない面もあります)
簡単にいえば、ソラトスは一般的な郊外駅のショッピングモールよりは劣るが、買い物をするならギリギリ受け入れられるかという水準だと思われます。ただ、一番のネックは駐車場自体よりも周辺道路の混雑かもしれません。

環状4号は車を捌けるか

表に上げたいずれのショッピングモールも周辺道路の渋滞問題に苛まれています。テラスモール湘南は近くに幹線道路である国道1号がありますが、そもそも交通量が多く、ラッシュの出庫時には出るまでに1時間かかるとも言われています。ららぽーと横浜も面している緑産業道路が渋滞し、雨の休日には鴨居方面からやってくる車が集中し、周辺唯一の鶴見川を渡れる「鴨池大橋」付近はららぽーと入庫のための渋滞で1時間近く待つこともあり、駐車台数はあっても止められないという問題があります。
ゆめが丘ソラトスは周辺に大きな商業スポットがないため、大丈夫かと思いきや目の前の区間だけは片側2車線で整備したもののほとんどの区間では片側1車線の道路であり、長後街道(片側2車線)のいずみ中央付近の交差点(和泉坂上)から向かう車がソラトス待ちのために左折渋滞をした場合に、より北のひなた山や阿久和、瀬谷中心部から4号を使って南下した際に和泉坂上で直進できない車の列により早い段階から渋滞に巻き込まれる可能性も十分にあり得ます。
南はドリームハイツに住民が住んでいるので、その人たちが向かうとさらに南の原宿交差点付近から渋滞が発生するという可能性もあります。(そんなこと書く以前に原宿交差点なんて渋滞の名所なんでソラトスがあろうがなかろうが渋滞はしてるって言われればそれまでですが)
結論から言えば、主要環状線を片側一車線で整備するのが悪い。

どこまで公共交通機関を利用するか

ここまで、ソラトスの駐車場自体のキャパが微妙なのと、周辺の道路状況の悪さを書かせていただきました。

ソラトスの駐車場を見た時にこの規模であれば、ソラトスに停めて、ほかのところに行くのもあり得るのかなと思ったのですが、分析するとあまり現実的ではなさそうですね(むしろ周辺のコインパーキングが最大料金400円から600円で停められる場所もあるのでそちらで引き続き使うか否かですが)
むしろ、周辺道路に行きたくないからソラトスに近寄りたくないといわれるほうが問題視されそうな気もするので、いかに公共交通機関を利用して周辺の混雑緩和につなげるかが肝になってきそうですね。

そうにゃんのグリーティングと同じ記事を貼りますが、ソラトスに公共交通機関を利用してやってきて、お買い物を5000円以上すると一日乗車券がプレゼントされます。このような施策も公共交通機関を利用して商業施設に来てもらうという鉄道事業者運営のショッピングモールならではの施策であるといえます。

https://www.sangyo-times.jp/article.aspx?ID=13470

一方で、ゆめが丘の初乗り運賃は187円、下飯田の初乗り運賃は210円と少し割高なところが窺えます。横浜市営地下鉄はそもそも高いので割り切れますが、いずみ野線は加算運賃がかかってこの運賃となっているので、公共交通機関を利用してきてって言われても、高いじゃんって言われても仕方のない場面かと思います。
そして、ターゲットにする予定の子育て世代は子どもが何かあった時のために荷物が多い&子供が急にどうなるか分からないという前提の下自由に動ける車の利用がやっぱりいいと考える家族連れが多いようです。
このような意見と運営側の公共交通機関を利用してという考え方(インタビュー上ですと4割を公共交通機関を利用して来客見ると見込んでいるようです)がある程度マッチしていないと駐車場が足りていなかった、周辺道路が混雑しすぎてクレームが来た等、運営側が想定していなかった事態が起こりうる可能性もあります。
今からできることは急に立駐増やせないですし、環4拡張なんてとてもできないと思うので、ハード面では厳しいですが、子供が電車に乗ってソラトスに行きたいって思わせるような体験の拡充や、車で乗ってくるより電車できたほうがお得であるという演出等、ソフト面でカバーできる施策を拡充する余地はあると思います。


最後に

ソラトスについていろいろと書いていきましたが、食の交流に特化したショッピングモールなんて見たことなくて書いていてワクワクしてきました。
ファールニエンテさんのピザが好きなので、プラスでゆめが丘で作られたビールで乾杯できるなんて素敵だと思います。
ソラトスが開業することによってゆめが丘という町が新たなコミュニティができて住みやすい街になっていけばと思う保土ケ谷区民です(泉区民じゃないんかーい)
とにかくこの記事を書いているとき(7/21)は開業直前ですので、オープンしてみて思うことをまた書いていきたいと思います。
今回も例によって長文となりました。誤字や違う情報が載っている可能性もありますので、お気づきの点ありましたら、遠慮なくnoteでコメントか、Twitterのほう(@sowe_9707)にお書きください。
ここまで、ご覧いただきありがとうございました。

参考

ゆめが丘ソラトスHP

26K Brewery

109シネマズゆめが丘

ASOBLE

テラスモール湘南

ららぽーと海老名

ららぽーと横浜

ジョイナステラス二俣川

横浜市届け出

ヨコハママニアさまの記事も確認しながら書いております。


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