【育児徒然】かんしゃくがおさまる。
2歳半の息子とひとり親母ちゃんの日々を徒然と書いていくマガジンです。
欺かない。
息子との日々、私が育児において、これは決めた、と思っていることはひとつだけかもしれない。当社比。
欺かない。
あざむ・くってそもそも何か、辞書で調べていないから、自分理解なのだけど。
嘘をつくとか、だます、とかよりも、、、、なんていうか
やってること言ってること表情感情を問わず、
「欺く」は、それらの根底にある意図、つまりコントロールを指している気がする。それをしないってことは私には大切なことで、なので息子にもしない。そういう感じ。
とはいえ、2歳ごろの幼児さんの脳は、いわゆるかんしゃく、ヤダヤダ期、脳の抑制の未発達。。。。そういうのは時に、
欺いてでも、事態を打開せざるを得ないんじゃないか!?
っていう、こちらの脳の寛容さの未発達(?)を刺激してくるわけで。
2歳半の息子は、たとえば
「だっこちて〜よ」
「かっか(母ちゃん)だっこ」
「ぼく、ぁるけないよダッテー」
こういうのがちょっとの、一瞬でも、「却下」されたら即どギャンと泣き出します。
却下されたら、やだろうなあ、とは思う。
けどすごいなって思うのは、
「んー?そうなのー?あ、靴脱げちゃったよー。ほらトンボいるよー。あー、そうかあー。へえー(足にまとわりつく息子の要求をしらこく先送りしながら歩いております)」
これは、絶対的にだめで、やさしい声を出しても、聞いているような返答をしても、事態は打開どころかこう着する。ましてや、予定にないおやつやテレビで釣ったりすると、もう謎展開になります。
足に爆泣きしてるこなきじじい。とりもちにからめとられるのってこういう気持ちかなあとか思うのです。
炎天下でこうなると、次はスーパーの袋がやぶれ、風で自分の帽子が飛んでいき、車が急にきて、あっ、ああっ、ちょ、もう早く歩いてエ!!💢
やだなあ、早く歩いてほしいなあ、どうやったら、泣き止むだろう。
そんな気持ちが湧くときは、自分が急いでいるときと体調が悪いとき。
なので
深呼吸ひとつして、空でも見てから、息子の目の高さにしゃがんで、
息子と視線をぴったり合わせてみるのです。
考えてみりゃ、息子が、何か言いたいのだから、聞いてみる。聞きたい。
まるい目の中に、ぐえぐえ泣いている息子のくるしい気持ちがいっぱい。
以下、シチュエーションはスーパーの駐車場、炎天下、両手にでっかい荷物、車までの距離50M での会話。。。。
「おう、、、○ちん、くるしいの?かなしい?」
「あーんえ゛ーん うんーーー」
「そうか。。。抱っこしてほしかったの?」
「ぐえっ、、、う゛んっ(ずび)」
「そうかあ抱っこしてほしかったのねー。。。抱っこしてもらえないって思ったから、怖くなったのかな」
「うん、○たんこあかったよ゛ーー」
「そうかあー、わかったよ、怖かったんだねえ。」
「あのねーお母さん、荷物がいっぱいだから抱っこできないんだけどどうしよう。。。」
「ここ、置いてよう」(あつあつのアスファルト指差し)
「うーん、ほら地面あっちだよ。触ってみる?」
「(ちょんと指先で触り)あっち!」
「ねー!あっちだよやばい」
「(恐る恐るもう一回触ってみる)アチ!ここ、アチよー!!かか(母)、きお、つけてねえー!(ドヤ)」
「あ、うん笑わかった!」
これ私、抱っこ忘れて、熱さの会話で盛り上がってしまっていて、そしたら息子は、
「かか、ゼリーぼく持つからねえ」
と、スーパーの袋から自分のゼリーを取り出して、ぎゅっと抱えました。
「え、ほんと?ありがとうーじゃあ、ブーブに持っていこうか?」
「うん!(福々)」
そして抱っこどこかに消えてしまって、あっちの地面からゼリーを守りつつ、汗をかきながら二人で歩いて車に乗って
「?あれめっちゃ泣いてた気がする」と思い出すのでした。
私の頭からも、息子の頭からも、抱っこトラブルが消えるのって、なんか理屈ぬきに、うれしいなと思えます。なんか、ともあれ、楽しかったなと。
このやりとり、時間にして数分だから、こなきじじいを頑張って引きずらなくっても全然いけた。
早く泣き止ませたり、歩かせたりしたくなるとき、、、欺きたくなるようなときにやっていること。
うーんていうか、あ゛ーもう!ってなるか、どうした?って「聴いてみる」かは、関係のつくり方がぜんぜん違って。
私は、聴いてみる人でありたいなと思うのでした。コントロールするより。
おしまい。
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