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成長は移動距離と比例する。

先日、韓国出張に行ってきました。
感じたことを忘れないようにつらつらと文章にしておきたいと思います。
あくまで個人の見解です。
今回、ある韓国企業とお互いの技術協力の可能性を模索することを名目に
先方に訪問してきました。さらに社内の各部門からメンバーを集めて、
カンパニープレゼンテーションを企画実行する事で社内的な認識変容を
起こしたい狙いもありました。

人は常に"篩(ふるい)"にかけられる

こういった非日常のメンバー人選(私も選ぶ側ではなく選ばれる側です)が
発生すると社内では大きく2つの反応確認対象ができます。
 ①選ばれたメンバー
 ②選ばれなかったメンバー
①についてはモチベーションが上がるタイプと下がるタイプが出てきます。
"口下手"とか性格的な部分もありますが、資料作成や準備などチームでのワークにおいて「自分ができる領域でやる」のか「指示されたことをやる」のかはモチベーションが色濃く出てくると思います。モチベーションが高ければ自分事化されやすく先回りした思考や自発的な行動が多くみられます。逆にモチベーションが低いと認識領域が狭く低いため、本人が頑張っていても平均点以上の印象は持たれにくい。おのずと前者の印象が強くなります。

次に②の選ばれなかったメンバーですが、ここは3つの種類に分かれます。
 A.悔しいと感じるメンバー
 B.ほっとするメンバー
 C.無関心
C.は「パレートの法則」でいう「6」にあたる人です。
ポイントは社内のメンバーがAとBのどちらに誰が属するのか。
Aについてはポジティブです。こういったプロジェクトを前向きに捉えていて、自身の活躍の場を求めている。そこに選ばれなかった事実から自己評価と他己評価のギャップの存在に気づいた状態。
Bはネガティブです。この手のプロジェクトに対して「面倒」だと思っているタイプ。そもそも会社の方針や取り組みといったメッセージを理解する力がない、もしくは会社とパーパス的な部分でのズレがある状態。
社内で影響力を持ったメンバーは複数いると思いますが、このA/Bのどちらに誰が属しているかによって、チームビルディングの舵取りは変わるはず。
Cの人たちはAかBパワーがある方に引っ張られます。

そして、ここでの重要なポイントは、『選ばれた/選ばれなかった』という部分ではなく、『そこからどうした』という部分にフォーカスされていく部分です。実際のイベント前後はもちろん、その後の行動や発言を判断者は見ています。プロジェクトに選ばれてメンバーも選ばれなかったメンバーも、常に篩にかけられ続けます。"篩"と言ってしまうと今の時代性とギャップがある印象もありますが、『篩にかけられる』のは人としての上下を付けるのではなく、最適配置だと考えます。

"事業課題"に国境はない

先方の企業が抱えていたい課題やチャレンジしたいビジネスモデルについてプレゼンをいただきましたが、簡単に言うと『モノ売りの限界とコト売りへの転換、そしてイミ消費へのシフト』でした。
これって、私たちもまさに課題として取り組んでいるので、話を聞きながら共感する部分が多かったです。これまで自分自身のキャリアとして日本市場でのビジネスしか携わってこなかったので初めての感覚でした。

刺激は"きっかけ"でしかない

今回の参加メンバーと出張中に話をしていると「刺激を受けた」という話がほとんどでした。ただ、「出張で刺激をもらいました」で終わってしまってはダメなのです。重要なのは「刺激を受けたから、具体的に何をするのか」
刺激はあくまでもきっかけです。
上層部はそこに興味を持ってメンバーを見ていくでしょう。数日で出てくる変化もあるでしょうし年単位で開花することもあるかもしれません。もちろん、私もその対象のひとりとして篩にかけられていくのです。

未来へ

非連続性やバッターボックスに立つ、失敗のデザインなど様々な表現で
「チャレンジする事の重要性と必要性」をインプットしてきました。
さらに今年のテーマとして「移動距離と成長は比例する」という言葉を大事にしています。オンラインでのコミュニケーションはSNSもあればZoomなど環境はどんどん整っていきます。でもリアルだから感じられる感覚的な何かは確実に存在し、それが重要なファクターを担う可能性も感じています。
これまでを評価するよりも、これからをデザインしていく意識の必要性も今回感じました。私たちにとってどんな未来が想像できるのか、その未来に幸せはあるのか、幸せな未来の中で会社は私自身は何ができるのか、必要とされるのか。そんなコトを帰りの飛行機に揺られながらつらつらと考えていました。

時間があまりなく初めてコミュニケーションを取るメンバーも多く、
大変ではありましたが、楽しかったな。
準備から今に至る余韻まで、とても有意義な時間を過ごせています。
さて、この感覚や経験をどうやって還元していくのか、
明日からの自分に期待します。
と、私の中のもう一人の自分が言ってます。

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