珈琲店から夢は咲く 第6話「naruco cafe」
カフェ。それは文学や写真、絵画、映像作品など、様々な芸術作品が生まれてきた場所。仕事で疲れた身体と心を休める場所でもある。
この『珈琲店から夢は咲く』では、クリエイターの卵である夢咲すずがカフェに行って創作のインスピレーションを受け、その様子やカフェを紹介していく。
創作活動をしている人、カフェが好きな人、そして偶然この記事を目にしてくれたそこのあなたにも、少しでも「面白い」「参考になる」「自分も行ってみたい」と思っていただけたならば光栄である。
相模大野の素敵なカフェ
ここは神奈川県相模原市南区。神奈川第3の政令指定都市である相模原市の南の中心地、相模大野にやってきた。
この相模大野駅で降りたのは今回が初めてだったのだが、私の想像を遥かに超える都会だった。そんな相模大野の北口から少し進んだ先に、今回の目的地はある。
レンガが素敵な建物と水色の看板が見えたらそこが目印。階段を登り、水色のレトロチックな扉を開く。
今回訪れたのはnaruco cafe。店内に入ると、そこに広がるのはたくさんの雑貨が並ぶとてもかわいい空間。是非じっくりと見てみたいところだが、まずはランチとコーヒーをいただくことにする。
客席のインテリアもとても素敵で、どこを切り取っても画になる。撮影の許可もいただけたので、注文した料理が運ばれてくるまでの間はずっと店内の様子を撮影していた。
グリーンカレーをいただく
今回注文したメニューは、えびのグリーンカレーとコーヒー。私はカレーが大好きなのだが、グリーンカレーもとても好きだ。わくわくが止まらない。
おしゃれすぎる。思わず「え、すごい!」と声が出てしまった。料理は盛り付けが大事とよくいうが、改めて盛り付けの大事さを実感した。とても美味しそうだ。
そして本当に美味しい。グリーンカレーはココナッツミルクのまろやかな甘みと青唐辛子やハーブの辛みが癖になる。一般的にグリーンカレーといえば青唐辛子を大量に使っているため、非常に辛いものが多い。しかし、このお店のものはあまり辛すぎず、美味しくいただける程度の辛さになっていてとても良い。
サラダはさっぱりとした味つけで、フレッシュな野菜の良さが活きている。もちろんグリーンカレーを浸して食べても美味しい。
気がつけば目のプレートは空になっていた。とても美味しいグリーンカレーをいただいて非常に満足だ。
そんなことを考えていたら、コーヒーが運ばれてきた。そうだ、今回はコーヒーを食後に出すように注文していた。この記事を読んでいるみなさんは、コーヒーは食前、食事と一緒、食後、どれが好みだろうか。私は完全に気分だ。
そしてこのコーヒーカップとソーサー、なんと半透明だ。コーヒーを明るくしたような茶色をしている。
コーヒーは苦さ控えめで、ほどよい深みがあって美味しい。そして美味しいコーヒーを飲みながら店内の素敵な雑貨やインテリアを眺める。これはこのお店ならではの味わい方だ。
ハンドメイドから繋がる輪
コーヒーを飲み干した私は改めてゆっくりと雑貨を眺めた。アクセサリーやポストカード、マスクなど、とにかくかわいい雑貨で溢れている。
どうやら、これらの雑貨はハンドメイドのようだ。店員さんから伺った話によると、これまでに30人ほどの作家が参加しているとのこと。さらにハンドメイドの体験イベントも行っているそうだ。ものづくりを通して輪を広げている、なんて素敵なんだ。
『創るを増やし、導き繋ぐ』
創増コンパスの理念が頭をよぎる。創増コンパスが制作しているのは映像や音楽など、デジタルな作品が中心だ。ものづくりとは少し異なるが、クリエイティブな活動を通して人の繋がりを広げ、新たなクリエイティブを生むという点においては同じだ。
「とても良い刺激になりました、ありがとうございます」
「ありがとうございます、ぜひまた来てくださいね」
「はい、また来ます」
そう言って、私はお店を後にした。
帰り道。購入した雑貨を見ながら、ふと祖母のことを思い出した。私の祖母は手芸や人形が大好きだった。手作りの人形に囲まれている笑顔の祖母の写真が記憶に残っている。
今も私のことを見守ってくれているだろうか。そんなことを思いながら空を見上げる。過ぎ去っていく時間を感じながら、今日も私は歩いていく。
『珈琲店から夢は咲く』は隔週火曜日に更新。次回も神奈川県のカフェを訪れて、1杯のコーヒーから1%のひらめきを得たいと思う。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。それでは、またお会いしましょう。
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