珈琲店から夢は咲く 第3話「喫茶ぽるく」
カフェ。それは文学や写真、絵画、映像作品など、様々な芸術作品が生まれてきた場所。仕事で疲れた身体と心を休める場所でもある。
この『珈琲店から夢は咲く』では、クリエイターの卵である夢咲すずがカフェに行って創作のインスピレーションを受け、その様子やカフェを紹介していく。
創作活動をしている人、カフェが好きな人、そして偶然この記事を目にしてくれたそこのあなたにも、少しでも「面白い」「参考になる」「自分も行ってみたい」と思っていただけたならば光栄である。
大倉山の喫茶店
ここは神奈川県横浜市港北区。山の上にそびえ立つ記念館と梅の名所として知られる自然豊かな公園があるこの街、大倉山にやってきた。
駅前の商店街はギリシャ風の建物が並んでいる。どうやら実際にアテネと姉妹提携をしているそうだ。そんなエルム通り商店街を抜けた先に、今回の目的地はある。
今回訪れたのは喫茶ぽるく。調べたところによると、2年前の7月にオープンしたばかりのわりと新しいお店のようだ。たしかにどことなく新しさを感じる。そんな落ち着いた雰囲気のお店で今回はおやつをいただくことにする。
ぽるくのおやつ
今回注文したメニューは、ぽるくのおやつとコーヒー。甘いものとかわいいものが大好きな私は、こんなかわいい名前のスイーツを見るとつい食べたくなってしまう。
フランスの伝統的な製法で作られたA.O.Pバターを使用したミニクロワッサン。ハニー&シナモンとチョコソース、2つとも甘くてとても美味しい。優しいバターの風味がクセになりそうだ。冷たいバニラアイスを乗せて一緒に食べるのも最高に美味しい。
コーヒーはすっきりとした味わいだ。とても飲みやすくて美味しい。コーヒーにはそのお店の色が出る。もちろん見た目の色はどれも黒だが、その色とは飲むことで口の中で感じることができるものだ。このお店のコーヒーからはとても優しい色を感じる。
小さな美術館
コーヒーを飲みながら店内を眺める。壁に飾られた写真が目に止まる。とても素敵な写真だ。
気になってメニュー表に挟まれたリーフレットを見ると、どうやらあれは写真家の作品展のようだ。
喫茶ぽるくでは『ぽるくの小さな美術館』と題して、画展や写真展を開催しているそうだ。そして6月18日にはアルパとギターの音楽会が開催されるとのこと。「コロナでずっと出来ずにいたけど、ついに音楽会を開催できることになった」と嬉しそうに語る店主。
私も音楽や写真が大好きだ。だからこうして創増コンパスのアシスタントとして活動している。
「実は私もアーティストのアシスタントをやっていて……」
虚無森さんのこと、創増コンパスのこと、企画でカフェ巡りをしていることを話すと、興味を抱いてくれたようでとても会話が盛り上がった。「ぜひ作品を見てみたい」というありがたいお言葉もいただくことができた。
芸術作品に触れることは創作において最も重要なことの1つだ。作品展を観ながら美味しいコーヒーをいただける、なんて素敵なお店なんだろう。ぜひまた訪れたいと思う。コーヒーだけでなく野菜たっぷりスープもこのお店の看板メニューらしいので、次回はスープも飲んでみたい。
『珈琲店から夢は咲く』は隔週または毎週火曜日に更新。次回も神奈川県のカフェを訪れて、1杯のコーヒーから1%のひらめきを得たいと思う。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。それでは、またお会いしましょう。
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