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ゼロカーボン社会への挑戦に、新たなデザインの可能性を見つける

京都府が推進する「ZET-valley構想」や、それを支える「ZET-college」の取り組みは、非常に刺激的です。CO₂循環技術の先端を行く企業や研究者が集まり、社会実装の可能性を模索する姿勢は、まさに未来を形作る力強い一歩だと感じました。特に、OOYOO社の膜技術やSymbiobe社のバイオ技術が、科学の力で地球の課題に正面から向き合う姿勢には胸を打たれます。こうした取り組みを消費者として見ると、確かに希望を感じます。ただ、作り手としての視点で見ると、“どんな新たな価値を引き出せるか”という問いが浮かびます。

例えば、CO₂を資源化する技術が広がると、都市や企業がその技術を活用して独自のプロジェクトを展開する流れも考えられます。私たちなら、この技術を活用し、「地域ごとに異なるCO₂資源化モデル」をデザインする視点で考え始めます。地域特有の産業や文化に合わせて、CO₂資源化の用途や対象をカスタマイズすることで、技術がより受け入れられやすくなるのではないでしょうか。

例えば、地域の伝統工芸を支える材料の一部を、CO₂資源化技術で生み出す新しい素材に置き換えるというアイデア。あるいは、地域の教育現場で、子どもたちがCO₂循環技術を学びながら、自らの手で小さなプロダクトを作る体験型プログラムを提供することも考えられます。これらの発想は、単に技術を普及させるだけではなく、地域の人々の生活や意識をも変えていく力になるはずです。

今回の「ZET-college」の取り組みは、大きな視点での脱炭素社会を見据えています。それに加え、私たちのような装舎が持つ“視点を動かす力”を掛け合わせれば、さらにユニークで、かつ多様性のある未来を作れると感じます。この視点を共有しながら、まだ見ぬ可能性を一緒に探しませんか?

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装舎 | SUSTAIN ABLE DESIGN
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