作曲備忘録⑥(トランスっぽい曲)
どうも、サウスンです。
今回はトランスっぽい曲を作ってみました。
曲に使ったコード進行や打ち込み内容などまとめていきます。
今回作った曲
今回作った曲はこちらです。
SoundCloud(音声のみ)
YouTube(MIDI動画付き)
普段あまりシンセ系の音源は使いませんがトランスってこんな感じでしょうか?トランスっぽくするためにいろいろ調べたので、それらをまとめてみようと思います。
コード進行
今回使ったコード進行を紹介します。
ちなみにスケールはCメジャースケールでつくりました。
ディグリーネームだと以下です。
最初から最後までずっとこれです。
EDM系でよくある456進行(Ⅳ(F) - Ⅴ(G) - Ⅵm(Am))を基本にして、7th にしたり 9th のテンションをつけたりしています。
後半の 4小節は前半と基本は同じですが、最後の 8小節目の 2拍目をドミナントの G6 にしてループの区切りっぽくしてみました。
各パート
各パートの打ち込み内容など紹介します。
コード伴奏系
〇音源
シンセパッド:Sample Tank 4 (IK Multimedia)
シンセリード:Omnisphere 2 (SPECTRASONICS)
Retrologue 2 (Steinberg)
コード伴奏はいろいろなシンセで白玉で鳴らしたり、16分で刻んで鳴らしたり、アルペジエータで鳴らしたりしています。
動画の midi 画面のの 11小節目あたりから鳴らしているシンセは Omnispher のアルペジエータを使用しています。
同じく動画の midi 画面のの 11小節目あたりから少しずつ聞こえてくるシンセはコードを 16分で刻んで鳴らしています。
また、フィルターのエフェクトにオートメーションを書いて音色の変化をつけています。
使用したフィルターは Cubase 付属の「MorphFilter」を使用しました。オートメーションの書き込みを有効にし、曲を再生しながら適当につまみを動かしていい感じの音色の変化になるようにしました。
メロディが始まるあたり(動画の midi 画面のの 19小節目)で聞こえてくる左右に動くピコピコ音は Cubase 付属のシンセ「Retrologue 2」のアルペジエータを使用してコードを分散して鳴らしています。
(アルペジエータのパターンは自分で適当に作ってみました。)
メロディ系
〇音源
ピアノ、シンセリード:Sample Tank 4 (IK Multimedia)
メロディは SampleTank 4 に入っているピアノとシンセの音を使いました。装飾音以外はスケール内の音を使っています。
コード進行に Am が多いからか、Cメジャースケールなのに何となくシリアスな感じのメロディになりました。
前半のメロディはピアノだけですが、後半からシンセも追加で鳴らしています。シンセ(上の画像の水色のノート)はピアノが鳴っていないときも合いの手のようなフレーズを鳴らしてみました。
ベース・ドラム
〇音源
シンセベース:Sample Tank 4 (IK Multimedia)
ドラム:Battery 4 (Native Instruments)
今回鳴らしているキックとハットは Splice から落としたものを Battery 4 に読み込ませて鳴らしています。読み込ませた後、Battery 4 の機能でフィルターやコンプなど少しかけて音を調整しています。
ドラムの打ち込みは以下のようなパターンをずっと鳴らしています。
キックは 4つ打ち、ハットは8分裏で鳴らしているだけです。
ダンスミュージックといえばとりあえず 4つ打ちみたいなイメージです。
ベースの打ち込みは以下のような感じです。コードの構成音で 16分で鳴らしています。
ドラムの打ち込みと合わせると以下のようになります。
一般的なポップスではキックとベースは合わせて鳴らすのが定石ですが、トランスなどのダンスミュージックでは、あえてタイミングをずらすことで独特なリズムを作るのがセオリーようです。下の画像でわかるように、キックとベースは 1拍目の頭と 4拍目の頭くらいしか同時になっていません。
Fx系
Fx は EDM 系で使われる「impact」や「uplifter」のサンプルを Splice から落として鳴らしています。
ちなみに今回は Splice の「Everything EDM」というパックのサンプルを使用しました。
さいごに
今回はトランスというジャンルを意識して曲を作りました。普段はストリングスやブラスなどの生音系の音源をよく使っていて、シンセはあまり使っていなかったのですが、今回の作曲でアルペジエータやフィルターのオートメーションなど色々触って、結構楽しかったです。