作曲備忘録⑪(ソウルな曲)
どうも、サウスンです。
今回はソウルな曲を作ってみました。
曲に使ったコード進行や打ち込み内容などまとめていきます。
今回作った曲
今回作った曲はこちらです。
SoundCloud(音声のみ)
YouTube(MIDI動画付き)
ゆったりめなテンポのムーディな感じの曲です。
最近リズム音源の Stylus RMX を買ったので、試しに使ってみました。鳴っているドラムは大体 Stylus のパターンです。
コード進行
今回の曲のコード進行を紹介します。
ちなみにこの曲は Cメジャースケールで作りました。
ディグリーネームだと以下です。
最初から最後までこれです。
ダイアトニックコード(Ⅱm7, Ⅰmaj7)に 9th のテンションをつけたものをつなげているだけです。進行の構成は単純ですが、エレピで鳴らすといい感じの響きがします。
基本はエレピの白玉で伴奏をし、曲の進行に合わせてエレキギターやブラスの伴奏も追加しています。
各パート
各パートの打ち込み内容など紹介します。
コード伴奏系
〇音源
エレピ:Sample Tank 4 (IK Multimedia)
ビブラフォン:Sample Tank 4 (IK Multimedia)
エレキギター:Ample Guitar TC (Ample Sound)
ブラス:Session Horns Pro (Native Instruments)
ストリングス:Spitfire Chamber Strings (Spitfire Audio)
エレピの伴奏は白玉で鳴らしているだけです。ボイシングは、ルート音は C1付近、その他の構成音は C3付近にしています。
あまり聞こえないですが、ビブラフォンでも一部でコードを鳴らしています。ルート音以外のコード構成音を画像のように低い方の音から順番に少しずつずらして鳴らしています。
曲の前半部分では、ギターの伴奏も鳴らしています。
ギターは 2トラック使用していますが、どちらもクリーン系のアンプを使い、ディレイを強めにかけています。
あと、ギターのエフェクターは Waves の GTR Stomp を使用して音を調整しています(プリセットからよさげなやつを選びました)。
1つ目のギターは以下のような打ち込みです。
2拍目、4拍目でコードの構成音を鳴らしています。
C6 あたりのノートはノイズ系のFXサウンドです。これを追加することで少しノリを出しています。
2つ目のギターは以下のような打ち込みです。
小節のはじめでコードの構成音を半音下から鳴らしています。このように打ち込むことで、ファンクなどのギターのカッティングでよくある、スライドアップを表現できます。
こちらはブラスのコード演奏の打ち込みです。
2拍目からコードを鳴らしています。
私が使用している NI の Session Horns は和音を鳴らすと各ノートを適切な楽器で鳴らしてくれる機能(Smart Voice Split)があるのでそれを利用しています。そのような機能がない音源の場合は、トランペットやトロンボーンなど、音の高さに合わせた楽器のトラックを用意して、一音ずつ分散して鳴らすとリアルな感じに鳴ると思います。
メロディ系
〇音源
エレピ:Noire (Native Instruments)
サックス:Session Horns Pro (Native Instruments)
エレピは NI の Scarbee A-200 を使いました。いくつかプリセットが入っていたので、よさげなやつを選びました。追加でディレイを少し入れています。
曲の前半部分の打ち込みは以上のような感じです。Cメジャーペンタトニックスケールで打ち込んでいます。フレーズの始まりでは 32分で半音下の音を入れています。また、ブラスで合いの手のようなメロディを入れたかったので、空白の部分を入れています。
曲の後半のメロディのエレピは少し独特な響きがすると思います。
これは、5音音階を使用して打ち込んでいるためです。ソウルは 5音音階と相性が良いらしく、以下のような音階を使うといい感じのメロディになるようです。
後半のエレピのメロディは 8小節ありますが、前半 4小節と後半 4小節で別の音階を使用しています。
こちらは前半 4小節の打ち込みです。こちらは都節音階を使用して打ち込んでいます。この曲は Cメジャースケールですので、白鍵のみの構成音の都節音階を使用しています。都節音階を使うと、とても和風な感じの響きになります。
こちらは後半 4小節の打ち込みです。こちらは沖縄音階を使用して打ち込んでいます。沖縄音階を使うと、南国な感じの楽しげな雰囲気の響きになります。
以下は曲前半のエレピとブラスのメロディの打ち込みです。
エレピのメロディに対して、合いの手のようにブラスがフレーズを鳴らしています。フレーズはコード構成音の中で適当に動かしてオクターブのユニゾンで打ち込んでみました。
ベース
〇音源
MODO BASS 2 (IK Multimedia)
ベースの打ち込みは以上のように結構音を動かしてみました。ソウルでは、ベースをフレーズっぽく鳴らすのが定石のようです。フレーズの構成音はペンタトニックスケールで打ち込むことで、コードの伴奏と喧嘩しないようになっています。
ドラム系
〇音源
Addictive Drums2 (XLN Audio)
Stylus RMX (SPECTRASONICS)
ドラムはいつもの Addictive Drums と、新しく買った Stylus のパターンを使用しました。
Addictive Drums には、ソウルの演奏パターンが入っていたのでその中からよさげなやつを選びました。
今回の曲は Stylus のパターンをメインで鳴らしています。ソウルを意識した曲なので、「Core Library」の「Club」のカテゴリから選んでみました。
さいごに
ソウルはゆっくりなコード伴奏に合わせて、メロディを演奏するムーディなジャンルということで、個人的にも好きなジャンルだと思いました。
また、今回の曲は最近買った Stylus を試しに使ってみました。かなり昔の音源のようですが、音はかなりいいと感じました。今後も積極的に使っていこうと思います。
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