作曲備忘録④(雨をイメージした曲)
どうも、サウスンです。
6月なので今回は雨をイメージした曲を作ってみました。
使ったコード進行などまとめてみようと思います。
今回作った曲
今回作った曲はこちらです。
SoundCloud(音声のみ)
YouTube(MIDI動画付き)
ぶっちゃけ雨っぽくなってるかどうかは微妙です。。
雨や水が落ちる音の Fx サウンドを使用して無理やり雨っぽさを出してみました。
コード進行
今回使ったコード進行を紹介します。
ちなみにメロディはCメジャースケールでつくりました。
Aメロ
ディグリーネームだと以下です。
前半4小節が少し特殊で、C7(Ⅰ7)→ Fmaj7(Ⅳmaj7)はセカンダリードミナント、Fmaj7(Ⅳmaj7) → Fm6(Ⅳm6) でサブドミナントからサブドミナントマイナーの流れになっています。ノンダイアトニックコードがいい感じに不思議な雰囲気を出していると思います。
後半4小節は普通のダイアトニックコードの流れですが、最後の2小節で Ⅱm7 → Ⅴ7 となっており、Aメロ最初のⅠと合わせてツーファイブワンの形になっています。
Bメロ
ディグリーネームだと以下です。
Em7(Ⅲm7) → Am7(Ⅵm7) → Dm7(Ⅱm7) → G7(Ⅴ7) という形で連続で4度進行を行っています。最後の小節は G7 の代わりに、ドミナント系分数コードの Dm7/G で変化をつけています。
ループ前の最後の小節は、Dm7/G の後に G7(Ⅴ7) を置いて、次の C(Ⅰ) へつなげています。最後は普通のドミナントモーション(Ⅴ7→Ⅰ)にして強い終止感を出してみました。
各パート
各パートの打ち込み内容など紹介します。
コード伴奏系
〇音源
ピアノ:AliciasKeys (Native Instruments)
エレピ:Scarbee MARKⅠ (Native Instruments)
ストリングス:Session Horns Pro (Native Instruments)
マレット(打楽器):Mallet Flux (Native Instruments)
ピアノ、エレピは以下のようにコードをアルペジオにして鳴らしています。
8小節目あたりからストリングスもピチカート奏法で同様の内容を鳴らしています。
8小節目あたりからはストリングスのほかにマレット(打楽器)もコード伴奏をしています。マレットは Native Instrument の Mallet Flux という音源を使っています。こちらの音源はアルペジエータ機能を搭載しており、コードを押さえている間、その構成音の中でフレーズを鳴らしてくれます。
今回の曲のかわいらしさの肝になっていると思います。
メロディ系
〇音源
ピアノ:Noire (Native Instruments)
クラリネット、オーボエ:
Symphony Essentials Woodwind Emsemble (Native Instruments)
Sample Tank 3 (IK Multimedia)
基本はピアノの音しか聞こえないと思いますが、小さめの音量でクラリネットなどの木管楽器系の音を入れて、音を補強しています。
伴奏と合わせるとかなりうるさくなって、まとまりがない感じになったので、ハイカット・ローカットを強めにした結果、結構こもった音になってしまいました。
これはこれでいいかもしれないですが、もうちょっと木管系楽器を使いこなせるようになれるように頑張ろうと思います。
FX
Splice からサンプルを落として使いました。
雨の降る音のサンプルと水が落ちる音のサンプルを使っています。
「rain」や「water drop」などで調べました。
その他
参考書
最近はコード進行の考え方がマンネリ化してきたので、参考書を買ってみました。今回の曲は一部こちらの参考書のコード進行を使って作ってみました。
書籍内のコード進行を収録したCDが付属しており、DAWにそのまま読み込ませて使うことができるのでかなり便利です。
さいごに
今回はコード進行の参考書を買ったので、とりあえず1曲作ってみようと思って作ってみました。いままではダイアトニックコードをつなげて、Cubase のコードアシスタント機能で適当にアレンジしていたので、理論的な部分をあまり意識していませんでした。
今回買った参考書にはコード進行だけでなく、理論的な説明も載っているのでかなり勉強になっています。一通り読んだらコード進行の作り方をそれなりに身につけられるような気がします。