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2025/01/05 【応援歌整頓論】全球団共有の曲目を設けて優先的に分類する
(この記事は「応援歌整頓論」の各論です。概論は別記事をどうぞ)
年が明けました。昨年はなんやかんや活動ペースを維持できていたような気がするものの、それを今年も継続できる保証はなく、御心配かける場面も出てくるかもしれませんが、無理なく応援歌の魅力を伝え続けていけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
私のnoteの新年一発目となる記事ですが、ダラダラ続けている応援歌整頓論です。今回からは、私の動画作成ともあまり関係のない分野の話になってしまいそうですが、チーム応援歌の整理方法について論じていきます。
チーム応援歌を整理する術
これまでの応援歌整頓論の中では、個人応援歌の整理方法を中心に論じてきましたが、その大前提として、対象となる個人応援歌が使用されている選手名を曲名にしてきたところです。
一方で、応援歌の中には、特定の選手と紐づくことなく演奏されるチーム応援歌というのもあります。最近のチーム応援歌であれば、大抵その応援歌ごとに、曲名が付けられているケースが多いものの、気がついたら表記が変わっていたりですとか、同一球団の同じ曲名でも時代によって別の応援歌を指していたりですとか、意外と信用ならないところもあります。例えば、ロッテの『チャンステーマ5』は、スキンヘッドランニングか、それとも砂の丘か問題。
また、分類としては同一のカテゴライズをしたいのに、球団によって曲名が違うケースも割と多いです。例えば、個人応援歌の無い選手が打席に入った際に演奏する応援歌のことを、一般的に「汎用テーマ」と呼ぶことが多いですが、阪神は昔から『ヒッティングマーチ2番』ですし、近鉄及び合併後のオリックスでは『メインテーマ』と呼びますし、中日の現行応援体制においては『個別応援歌の無い選手のテーマ』と称されるなど、割と独自色が出やすいところです。
これをいかに整理するか、というのが今回の主なテーマになってきまして、私の場合、阪神の『ヒッティングマーチ2番』も、近鉄・オリックスの『メインテーマ』も、中日の『個別応援歌の無い選手のテーマ』も、全て「汎用テーマ」という名称で統一して管理しています。
さらに、「使用開始順にナンバリングする」ルールも併用することにより、同一球団同一名称で違う応援歌という事案についても、私が独自にナンバリングして、差別化を図ります。したがって、私の整理上、砂の丘はロッテのチャンステーマ5曲目とはなりません。
本記事では以降、私が応援歌を整理する上で設けているチーム応援歌の共有曲目を、一挙紹介していきたいと思います。
あくまで、私がNPB全球団の応援歌を整理する上でこう名付けていますよ、というのを紹介するのが趣旨であり、各球団で独自につけている応援歌の名称を否定しようという意図は一切ございませんので、その点は御理解くださいますよう、お願いいたします。
また、これは私なんぶふじのマイルールに過ぎないというのは自覚していますので、私が応援歌の動画を作る際は、応援団によって名付けられている曲名で動画を投稿するように心がけています。先の阪神『ヒッティングマーチ2番』の動画もそうですし、以下、私の動画のリンクをいくつか宣伝がてら掲載させていただきますが、動画投稿時に本ルールは適用していない点も御理解の上で、読み進めていただければ幸いです。
インプレー中の応援歌の共有曲目
汎用テーマ
先ほども例に挙げさせてもらった汎用テーマ。基本的な考え方としては、個人応援歌の無い選手が打席に入った際に演奏される応援歌、という理解でよさそうですが、実はこれだけでは、汎用テーマの説明が完全にはできていません。
まず、汎用テーマと一口に言っても、ポジションによって、右打席が左打席かによって、プロ年数によって、などなど各球団様々使い分けがなされています。これをどこまで細分化して分類するか。
これもあくまで私の場合ですが、各球団への浸透度などを考慮して、外国人選手用の汎用テーマと、投手用の汎用テーマは、「汎用テーマ」とは別個に曲目を設けるようにしています。詳細は後述。
逆に、これ以外の汎用テーマは、全部「汎用テーマ」にぶち込んで整理してしまいます。最近だと、捕手用の汎用テーマなんかがじわりじわりと広まっている印象もありますが、私は今のところ「汎用テーマ」で整理してしまいます。
また、個人応援歌の有無に限らず、打席中に特定の選手と紐づけられることなく演奏される応援歌もあります。
代表的なところではロッテの『ヒットコール』。楽天の『共通テーマ』も、これに近い感じで使われているでしょうか。それから、広島の『二文字選手のテーマ』というのも、選手名が2文字でさえあれば、特定の選手に限らず演奏されますね。
これらの応援歌についても、使用場面が特段限定されることなく演奏されるようであれば、私は一律で「汎用テーマ」と整理してしまっています。
逆に言うと、特定の選手と紐づかない場合であっても、使用条件がある程度かっちり決まっている応援歌であれば、「汎用テーマ」に分類しません。
これも詳細は後述したいと思うのですが、一つ例示すると、日本ハムの『チャンスメイクテーマ』。これは、少なくとも走者が塁上にいないと発動することはありませんから、「汎用テーマ」にはあたらないかな、というのが私の感覚です。
外国人汎用テーマ
汎用テーマの中でも、外国人選手に対してのみ演奏される応援歌。例えば、広島は当初『助っ人外人のテーマ』だったはずが、しれっと『助っ人外国人テーマ』に変わっていたり、中日は『個別応援歌の無い外国人選手のテーマ』と非常に長ったらしかったり、これも各球団で曲名はまちまちですが、私は一律「外国人汎用テーマ」と名付けて整理するようにしています。
外国人選手の場合、概して入退団の動きが激しいこともあってか、汎用テーマの中でもあまり汎用感がないと個人的に思っているので、「汎用テーマ」とは別分類として取り扱っている次第です。
投手テーマ
投手に関しては、そもそも野手と比べて打席に立つ機会が少ない点を鑑みて、これまで私が紹介してきた整頓論の中でも、野手の応援歌と切り分けて考えるものが多かったですが、ここでも「汎用テーマ」とは別に、「投手テーマ」として分類するようにしています。
ところで、投手の汎用テーマの種類が豊富にあるのがDeNAで『外国人投手のテーマ』というのがあります。上記の「外国人汎用テーマ」と条件が被ってしまい、どちらを適用するのかという問題が生じてきますが、私としては、投手向けの応援歌という点に重きを置いて、「投手テーマ」の一種とみなします。さらに言えば、「投手流用時の投手の優先順位は低い」というルールもございますので、最終的には、野手として最後に流用されたマイク・グランの応援歌として整理しています。
チャンステーマ
試合が盛り上がる得点圏の場面で、個人応援歌の有無にかかわらず演奏されるチーム応援歌というのがありますが、これを「汎用テーマ」と言うのはナンセンスでしょう。応援団が概ね名付けている曲名にならい、私も「チャンステーマ」として整理するようにしています。
これも、あまり突き詰めて考えると、どこからどこまでがチャンステーマなのか、線引きが微妙な応援歌もちらほらとありますが、そこは、実際の使用状況などを参考に、私の独断で分類しています。
例えば、先述の日本ハム『チャンスメイクテーマ』は、確かに得点圏に走者を置いた場面での演奏も想定して作られた応援歌ではあるのですが、実際には、ランナーを一塁に置いた場面での演奏が圧倒的に多く、また、本曲を何周か演奏した後に個人応援歌へと移行する使用形態を考えると、「チャンステーマ」に分類するのも馴染まないなあ、というのが私の印象です。
したがって、日本ハムの『チャンスメイクテーマ』は、「汎用テーマ」にも「チャンステーマ」にもあたらず、いずれの共有曲目にも分類しません。この辺は、次回の応援歌整頓論の記事で詳述できれば。
一方、曲名にこだわらず私が「チャンステーマ」に分類してしまっている代表例としては、西武の『Flag to Victory』でしょうか。
発表時の位置付けとしては、チャンスメイクの場面で演奏するみたいな説明もあったはずなのですが、実際には、得点圏を迎えた打席で演奏される場面も多いことから、私は「チャンステーマ」と分類してしまっています。
代打テーマ
代打で打席に立つ選手に対して、個別応援歌の前に何周か流されるタイプの応援歌については、「代打テーマ」と整理します。実は、「代打テーマ」を採用している球団数はそれほど多くもないのですが、それでも複数球団で見られる形態のチーム応援歌ですし、共有曲目として設けるには十分という判断です。
代表的な事例としては、現在オリックスで使用されている『代打テーマ』。近鉄時代は『働く牛』とも名付けられていましたね。
ちなみに、巨人では昔、個人応援歌の無い選手に対して演奏する「汎用テーマ」の曲名が『代打マーチ』だった時代がありましたが(応援歌CDでは現在も『代打マーチ』として収録)、あくまで、実際の使用方法でもって分類していくので、巨人の『代打マーチ』は「汎用テーマ」として私は整理します。ややこしい。
ボールデッド中の応援歌の共有曲目
ヒットテーマ
ここからは、主にプレーの切れ目で演奏されるチーム応援歌について。この辺りから、各球団でどんな正式名称が付けられているのか、よくわからない世界に入っていきます。
まずは、選手がヒットを打った際に演奏される応援歌。私の中ではすべて「ヒットテーマ」として整理します。
'10にロッテが応援歌を一新した際に、ヒットテーマのナンバリングがまた1から振られるようになりましたが、この辺は、私のナンバリングと完全一致しません。『ヒットテーマ2』のキラメキラリは、私の中では「ヒットテーマ/6」とナンバリングしています。歴代のヒットテーマを正しくナンバリングしきれているのか、自信はありません。
出塁テーマ
同じ出塁でも、ヒットを打った場合と、それ以外とで、演奏される応援歌が異なることがあります。この場合は、「出塁テーマ」と整理します。
阪急時代から使われてきた「ヒットテーマ」が、時代の流れと共に、いつしか「出塁テーマ」に鞍替えしていたなんて事例もありますね。
なお、ヒットを打った場合もそれ以外の方法で出塁した場合も流れる応援歌が同じ場合、私は「ヒットテーマ」として整理してしまいます。野球用語上の話で言えば、「出塁テーマ」としたほうがより正しそうな気がしますが、この辺は私の感覚ですので悪しからず。
ホームランテーマ
その名のとおり、ホームランを打った際に流れる応援歌。これは「ホームランテーマ」と整理します。
実際のところ、「ホームランテーマ」が単一で演奏される機会というのは少なくて、「ホームランテーマ」を演奏した後に「ヒットテーマ」に移行して、さらに続けて「得点テーマ」まで演奏して1セット、みたいな流れが多いような気もするのですが、そうした使われ方であっても、ホームランを打った時だけ流れてくるフレーズを切り取って、「ホームランテーマ」として整理します。
得点テーマ
これまたその名のとおりですね。得点が入った際に流れる応援歌を「得点テーマ」と整理します。
先ほどの「ホームランテーマ」同様、実際には「ヒットテーマ」が流れてから「得点テーマ」に移行する演奏方法が主流であったとしても、「得点テーマ」単一で音源を作成しています。
また、近鉄の「得点テーマ」みたいに、「ヒットテーマ」のマイナーチェンジみたいな形で存在する場合には、それぞれ別個に「ヒットテーマ」と「得点テーマ」で整理しています。
攻撃開始テーマ
イニング開始時に流れる応援歌については、「攻撃開始テーマ」として整理します。使用状況に応じて、曲名によることなく分類してしまうケースが多いかも。
例えば、ヤクルト『今ここから』。『マルチテーマD』なんて名称もありますが、本曲に関しては、使用状況を鑑みて「攻撃開始テーマ」として整理してしまっています。
ちなみに、ヤクルトの「攻撃開始テーマ」としては、『今ここから』以前に、『君こそヒーロー』も使用されていますので、ナンバリング上は、『今ここから』の方が2曲目の「攻撃開始テーマ」という整理です。
ちょっと難しいのが、「攻撃開始テーマ」と「ヒットテーマ」が同一のケースですね。この場合、私の感覚として、「ヒットテーマ」としての分類を優先するようにしています。
楽天の旧「ヒットテーマ」は、イニング開始時にも演奏されており、「攻撃開始テーマ」としての要素も兼ね備えているのですが、私の整理としては「ヒットテーマ」になります。
アウトテーマ
各球団で馴染んでいた名称は「アウトコール」であり、それにならった方がよい気もしますが、とりあえず、他の共有曲目に合わせて「アウトテーマ」としておきます。
実際のところ、「アウトテーマ」若しくは「アウトコール」に該当する応援歌の音源作成実績がないので、まだ整理の実例がないんですよね…。リクエストの備忘録の一番上に鎮座しているのに未着手ですみません…。
以上、唐突に私の作業状況についてカミングアウトしたところで、今回の応援歌整頓論をお送りしてまいりました。
今年もこんな感じで、誰が興味を持っているんだかさっぱり想像がつかない文章を書き連ねていくことになりそうですが、お付き合いいただければ幸いです。