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物語らない

 ミルキーを舐めている。ママの味がするかどうかは置いておいて、とにかく美味い。ただ奥歯の被せ物が取れてしまう可能性があるので、なるべく噛まずに、ひたすら舐める。とはいえ口の中に入ったものはどうしても噛んでしまう。その場合、前歯で噛む。前歯で噛んで平べったくして、全力で舐める。また前歯で噛む。舐める。これを繰り返す。今日はいい天気だった。

 小説を書いているが、さいきんは物語を作っていく、みたいな意識がまったくない。いったん描き始めたものは、なんとなくのチューニングの中で連続性を保ちながら、進んでいく。あとは文字数の問題で、短編ならそれを短く、中長編なら長くやって、ある程度のところでピタッと終わる。いい感じに締めてもいいし、ブレーカーが落ちたみたいな終わり方をしてもいいし、インド映画みたいに登場人物全員登場ののちダンスをさせてもいい。そんな感じでやってる。感性の繋がり、あとはやはり連続性。

 電車に乗っているのだが、スペイン人ぽい人がスペイン人ぽい人にスペイン語っぽい言語で怒られている。

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