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天使のくれた時間

田中敦子さん関係で見た映画のひとつなのですがw
「天使のくれた時間」もとてもオススメ映画です。

相手役が大塚明夫さん、子供役が川田妙子さんでもう完璧なキャスティングです。

あらすじ

かつて結婚を約束した彼女がいたのだが、その約束を破って仕事で成功した主人公・ジャック。
仕事が全て。それが幸せだろ?
しかし社員は不満気味。
そんなクリスマス・イブ、ちょっとした事件に巻き込まれ、
朝起きたら・・・
「お父さん」になっていた!!
どうやら彼女と結婚する世界線に来たらしい。
大会社どころかしがないレンタルカー屋。
大都会ではなく郊外の一軒家。
子供は苦手なのに小さい子供が二人も!
どどどどうなってるんだ!?
というホーリーカウなロマンスコメディ。


仕事に尽くす人生も、家族に尽くす人生も、どっちもあり!

この映画のとてもいいところは
「仕事に生きる人生」も「家族の愛につくす人生」もどっちも
ありだよね!っていうところなんです。

よくあるのは「仕事より愛に尽くした方が幸せ」とか
「愛を犠牲にして仕事で成功」とかそういう話にしがちなのかなと
思うのですが、この作品は「両方大事」と言うか
結論を出さないというエンディングです。

主人公が結局「仕事を優先する人生」を歩むのか
「結婚して子供を中心にした生活」を送るのか結論を出しません。
「話し合い」を続けるというw

また彼女と食事をするシーンでもそれが反映されてて、
「完璧な注文ができる」のも「ダンスができる」のも
主人公が仕事を優先して成功者となった経験があるからこそ
可能な「幸せ体験」なのです。

何かを肯定するのに何かを否定するという考えは
正しいようで、なんだか極論過ぎて違うんじゃないの?というふうに
考えているので、どっちの価値観を持っていても
不快感なく観れる映画じゃないでしょうか。


あなた宇宙人なのね

この映画の笑えるところは
幼い主人公の子供が「助手」の役割を行うところなんです。
そしてこの少女役の川田妙子さんの演技がとても可愛いw

大人に
「自分はパラレルワールドからきた人間で、俺であって、俺ではない、
父親じゃない」なんて言っても
理解してもらえないわけですが、
幼い少女はこの父親が本当の父親でないことに気付きます。
そして、
「あなたは宇宙人なのね」と理解するんですw
ジャックはとりあえずそういうことにしておいて、
幼い子供に色々現在の状況とか、いつもやってることとか
そういうことを聞いてつじつまを合わせようと頑張るところに
面白さがあります。

そしてそのシーンの
”子育てなんかしたことない男”
”子供なんか好きじゃない”感が
後半での
”完全に父親になる”ことへの伏線というか、
このギャップに心温まるのです。

そして
少女は父親に
「おかえり」とほほ笑むのです。

実際はパラレルワールドから来た別の父親なのですが。

そして
父親として、夫としての生活に慣れ切ったころ、
天使が「帰る時間だぜ」と告げ。
そこからまた葛藤が始まります。

自分は妻も子供もいない
金はあるが仕事しかない世界へと帰らなくてはならないのです。


朝目が覚めたら・・・
ゴージャスなベッドで目覚め、
元の世界に戻ったことを悟ります。

そこからジャックは元カノを探そうと必死になるのですが・・・


ジャックが結局、元カノとよりを戻したのかどうか、
映画では描かれませんが、
私はきっと結婚したろうなと思います。

それは彼女も主人公の彼を完全に捨てられずにいるからです。
そして「子供と郊外に住む」世界線に戻って行くんじゃないかな。


私は恋愛映画の線愛部分が多すぎてもしんどいし、
理想の家族を強調されてもしんどいのですがw
この映画はそれをコメディとして程よいバランスで
作られていてたまに見返したくなる映画の1つです。

押しつけがましくない
ハッピーなクリスマス映画です。



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