ぼくが「男性育休の義務化」に200%賛成なワケ。義務から機会へ。
昨晩、こんなニュースが駆け巡りました。
リクルート系、男性社員の育休を義務化
正社員・契約社員ら500人対象(日本経済新聞)
リクルートコミュニケーションズ(リクルートホールディングス子会社)は7日、男性の育児休暇を義務化する制度を4月から導入したと発表した。育児休暇制度はこれまでもあったが、利用が進んでおらず、義務化することで本人だけでなく社内全体で男性の育児参加への理解を促す。
対象となるのは正社員、専門社員、契約社員で約500人。男性の育児休暇はこれまでは任意で2日となっていた。この制度を最大で20日に増やし、うち5日は義務化する。これまでは休暇を取得しないか、有給休暇で取得する従業員が多かったという。政府は2020年に配偶者の出産直後の男性の休暇取得率を80%に高める目標を掲げている。
グループ企業ながらあっぱれです。本当に素晴らしい取り組み。義務化とはいえ、リクルートなら単なる「やらされ」にとどまらず、育休を「機会」と捉えて主体的に育児に取り組む人が増えそうな予感。
同時に先を越されて悔しくもある。リクルートキャリアも追いつけ追い越せ、ですな。
さて、以下によくある質問にをまとめてみました。いわゆるFAQです。完全に私見ですが、参考までに。
▼義務化は本当に必要なのか?
必要です。日本は「子どもの出産を契機に妻の愛情曲線が下がる唯一の国」です。いわゆる「産後クライシス」ですね。成田離婚ならぬ、産後離婚かいま、すごく増えているといいます。
その理由の大半は夫の育児放棄です。
「手伝う」ではなく、家庭の共同経営者として、夫が育児にコミットすることを促進するのは、その家庭にとって良いだけでなく、夫婦円満な家庭を増やすという観点でソーシャルグッドなのです。
また、「家庭内ワークシェアリング」が進めば、ママがキャリアを諦めずにすみます。いままでは、夫が家事育児を全くやらないがために、「私が家事育児を全部やらないと家庭が回らない。」という理由で、家庭とキャリアを天秤にかけて、キャリアを諦めざるをえない、という女性がたくさんいました。
これでは女性活躍なんて進むわけありませんよね。女性活躍を本気で推進するためにも、男性育休の取得推進はマストですし、そのために義務化は非常に有用なのです。
▼最低5日で意味あるの?
先行している日本生命さんの男性育休の義務化も一週間からでした。
ミニマム5日というラインが義務化の最適ラインかなと。もちろん、できれば1カ月、3カ月、半年とか取れるならば取った方が良いですが、それ以上となると「育休ほぼゼロ」の状態からのギャップが大きくなりすぎてしまうため、本人側・マネジメント側からの反発が大きくなってしまいます。
たった5日。されど5日です。
5日=約一週間子育てにどっぷり浸かってみることで、妻の大変さが身に染みて分かったり、子どもに対する愛着が芽生えたりするので、5日でも十分な効果がありますね。
男性育休の義務化。
「義務」というと、何だか窮屈に感じるかもしれませんが、それも捉え方次第ですよね。
From Obligation to Opportunity.
義務から、機会へ。
本来、子育てというのは自分の人生を楽しくしてくれる最高の機会です。「義務」がきっかけだったとしても、そこで子育ての面白さも辛さも体感して、妻と同じ感情を共有できたら、きっと幸せ度が増します。間違いなく。
だからこそ僕は「男性育休の義務化」には大賛成です。他のリクルートグループはもちろん、日本中にこの流れが広まるといいなぁ。
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