羽賀翔一、という漫画家。 #私の注目の人
日刊notersマガジンも9週目に突入しました。
9回目となる今回は #私の注目の人 ということで、それぞれが今一番注目している人について紹介するというテーマになりました。
このテーマに決まってから、どの方をフィーチャーしようか、正直めちゃくちゃ悩みました。個人的に注目している人は有名無名問わずゆうに100人を超えるからです。
悩みに悩んだ挙げ句、選んだのがこの方。
漫画家・羽賀翔一さんです。
羽賀翔一さんといえば、スマッシュヒット中の漫画『君たちはどう生きるか』の漫画を書かれている方です。
羽賀さんとの”出会い”はかれこれ1年前にさかのぼります。
一通の「手紙」
以前、BOOK LAB TOKYOの立て直しに取り組んでいたことがきっかけで、コルクの佐渡島さんにお世話になっているのですが、一年前の8月、漫画版『君たちはどう生きるか』の発売開始のタイミングで佐渡島さんがご縁をつないでくださり、羽賀さんから直筆のお手紙付きで献本を頂いたのでした。
その後、BOOK LAB TOKYOとコルクのコラボイベントが実現。
イベント当日、僕はちょうどHR Technology Conferenceでアメリカにいたので当日参加できず、当時一緒にBOOK LAB TOKYOのコミュニティを運営していた最所あさみさんに当日のモデレーターを務めていただきました。
上記の最所さんのnoteからの引用ですが、
コルクの佐渡島さんが編集者時代に羽賀さんを「きっといい漫画家になる」と見初めたのは、きちんとキャラクターごとの後ろ姿を描き分けようとした形跡を見つけたからだったとか。
「神は細部に宿る」という言葉がありますが、まさに羽賀さんは細部に至るまでこだわりぬいて丹念に書き上げる羽賀さんの漫画家としてのプロフェッショナリズムと、世の中のニーズを捉えた素晴らしいマーケティングの甲斐があって、200万部突破という、漫画版〇〇としては異例中の異例となる打ヒットを記録できたのだと思います。
長男の小学校の図書室にも並べられてみんなでこぞって読んでいるそうで、「おれ、この本持ってるよ!しかもこの漫画を書いた人の手紙持ってるんだぜ」と、長男は友達に自慢していたようです。笑
漫画『君たちはどう生きるか』のヒットは、まだ序章。
ちょうど先週、羽賀翔一さんを主人公としたドキュメンタリー『約束』がNHKで放送されていました。
「人は約束を胸に生きている」というテーマで、漫画家・羽賀翔一さんと、編集者・佐渡島庸平さんの「約束」にフォーカスした50分弱のドキュメンタリー番組。
その約束は、「世界が驚くファンタジー漫画を」というもの。
この約束を携えている二人にとっては、『君たちはどう生きるか』の大ヒットはもちろん嬉しくはあるものの、あくまで通過点に過ぎないし、きっと二人にとっては「偉業を成し遂げた」という実感は、恐らくない。
なぜなら、「世界が驚くファンタジー漫画を描く」という約束があるから。
独りよがりな「夢」ではなく、二人で一蓮托生になった「約束」。
自分だけの「夢」だと、もしかしたらどこかで諦めてしまうかもしれない。
でも、「約束」ならば、自分ひとりじゃないから頑張れる。
ドキュメンタリー『約束』での羽賀さんと佐渡島さんのやりとりを見ていて「約束」が生み出すエネルギーや情熱の力強さを感じました。
きっと、8年前に二人が交わした約束が、実を結ぶ日がやってくるはず。
その日が、今から待ち遠しいです。
羽賀さんの過去作品『昼間のパパは光ってる』と『ケシゴムライフ』もすごく良い漫画なので、ぜひ一人でも多くの人に読んでほしいです。
「約束は果たすかどうかってことよりも、その約束をした自分っていうのを忘れずにいるっていうことのほうが大事なのかなと思います」
ドキュメンタリー『約束』の最後、羽賀さんご自身がお話をされていた「約束の本質」を、僕もなんとなくわかるような気がします。
実はまだ、羽賀さんとお会いしてじっくりお話したことがないので、近い内にお会いして「約束」について語り合うことができたらいいなぁ、なんてことを思っています。
羽賀さんの新作を読める日が来ることを今から楽しみにしています。
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ということで、次回は今回のテーマオーナー、マインドフルネスAKIRAさんです。