ミュージカル『GYPSY』の開幕レビューです。
1.日本では1991年に初演だったが、30年再演できなかった。
母ローズ:鳳蘭 (今回 大竹しのぶ)
姉ルイーズ:宮沢りえ (今回 生田絵梨花)
妹ジューン:岩崎ひろみ (今回 熊谷彩春)
このミュージカルは、本場アメリカでは人気なのですが、日本では30年前1991年公演したが今まで再演されなかった。想像するに、興行的に成功しなかったのだと思う。
日本ではミュージカルは小さい市場で、富裕層のマダムの閉鎖的な楽しみだった。そのマダム層には、イギリス ウエストエンド 発の重厚なミュージカルが好まれる。典型が『レ・ミゼラブル』。
ブロードウェイ発の近年の都会を舞台とした様な舞台はあまり好まれない傾向があるので、1991年では現在よりその傾向は大きかったと思う。
ブロードウェイ発のミュージカルの中でも特に下衆の底辺みたいな人間関係である『GYPSY』は見る人を選んでしまう。
生田絵梨花にはその壁を破るミッションが課せられている。
実際、今回はチケットも完売ではないが、そこそこ売れている様で興行的に失敗ではないでしょう。ナイストライ。
【参考】下記は筆者が3月に上げた記事。