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結果がすごく面白い。でも、ネットでもやれる企画内容だけれど、ネット視聴者だと話題にならないが、テレビ視聴者だと話題になる。
なんかこの頃、ネットで起こっている事をネットに疎いおじさんおばさんに教えてあげる的な番組増えたね。
それはそれで、存在価値がある事だと思います。
1.“歌姫1位”にシングル発売なしのあのユニット
藤井隆「新時代の幕開け」 集計方法には賛否の声も
スポニチ 2022年11月17日
TBS系音楽番組「歌のゴールデンヒット-歴代歌姫の一番売れた歌ランキングBest100-」(後8・00)が17日、放送され、歌姫1位に輝いたユニットに驚きの声が上がった。
番組では、国内外の歌姫と呼ばれる約1万組の女性歌手のレコード、CDシングル推定売り上げ枚数(1枚で1ポイント)、ダウンロード数(2・5ダウンロードで1ポイント)、ストリーミング数(300再生で1ポイント)を数値化してランキング形式で発表。堺正章、内田有紀が司会進行を務めた。
発表された1位は、男女ユニット「YOASOBI」だった。20年に発表した「夜に駆ける」は、ストリーミング再生数が全世界で6億回超。
海外で再生された回数が日本人アーティストとして1位、20年のストリーミング再生ランキング年間1位など、空前の記録をいくつも樹立し、ポイントを稼いだ。
シングル発売がなかったにもかかわらず、ストリーミングで圧倒的な強さを見せた作品。予想外の結末に藤井は「新時代の幕開けというところでしょうかね」と分析していた。
2.YOASOBIのストリーミング・MV再生回数&フル配信ダウンロード売上ランキング
Billion Hits! 2022-06-05
YOASOBI(ヨアソビ)は、コンポーザーのAyase、ボーカルのikuraからなる「小説を音楽にするユニット」 。
ソニーミュージックが運営する小説&イラスト投稿サイト「monogatary.com」に投稿された小説を音楽にするプロジェクトから誕生した。以降、同サイトに限らず様々な小説、タイアップで新たに書き下ろされた小説などから楽曲を発表している。
YOASOBIは2019年に「夜に駆ける」でメジャーデビューした音楽ユニット。コンポーザーのAyaseとボーカルのikura(幾田りら)による2人組である。デビュー曲でいきなり大ブレイクを果たし、その後も現在進行形でヒット曲を大量輩出している。
YOASOBIがブレイクした時期は新たな音楽視聴方法としてストリーミングサービスが拡大を始めた時期であるため、楽曲人気はストリーミング再生数やMV再生数を通じて把握する。ただしその人気の高さから既に市場が縮小している配信ダウンロード売上でも一定規模の数字を叩き出している。ここではストリーミング、MV、ダウンロードの配信3指標をもとにしながら、YOASOBIのヒット史を追っていく。
ストリーミング再生数ランキングは以下のとおり。これまでにストリーミング再生数3,000万以上を記録した曲は13曲で、認定総再生数は31億(歴代2位)となっている。
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続いてMV再生数ランキングは以下のとおり。
MV再生数もストリーミング再生数同様1億が大ヒットのボーダーラインとされている。ここでは日本レコード協会ストリーミング認定の旧基準に準拠し、3,000万再生以上を記録したMVを抽出する。これまでに10曲が3,000万再生以上を記録している。
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【番組では解説していない割と重要な話】
YOASOBIは小説を原作とした楽曲制作によりリスナーをその世界観に没入・共感させることで圧倒的な大人気を獲得している。
そもそも、楽曲のMVってその楽曲の世界観を映像化したモノだったはずだが、金がかかるので手抜きになって行った。
「YOASOBI」の創作過程がそのままストーリーを創作して顧客を刺激する。近い話で言えば、ドラマに嵌ってその主題歌が流行るのは、世代や年代を超えて経験している事だろう。
ドラマの力が弱っているから順番が逆になった。
「東京ラブストーリー」の主題歌「ラブ・ストーリーは突然に」小田和正がヒットしたり、「Dr.コトー診療所」の主題歌「銀の龍の背に乗って」中島みゆきがヒットした事と同じ視聴者のメンタリティーを利用している。
「YOASOBI」の大活躍は各指標の歴代データを塗り替えながら現在進行形で続けられている。
別に悪い事とは思いませんが、SME上手だなと。
ちなみに、乃木坂46はデビュー当初からMVは凄く重視していた。シングルに入っている曲の4曲位MVを作っていた。
選抜メンバー全員のPVを作っていた時代もあったが、若手映像作家の創作意欲を刺激して凄く良い作品も沢山出来た。
それが乃木坂46躍進の力になった。
この頃、コンセプトが不明確になっているのが残念だ。
3.下衆な話ですが、仮に印税の計算をすると、
①ストリーミング 8億回
歌唱印税(仮に上代の6%とすると)4800万円
②CD同額の印税を得るとすると、
歌唱印税(仮に上代の6%とすると)
4800万円/6%/1000=80万枚
なんとCDシングル80万枚に相当します。
※実際のストリーミング会社の上代や配分は公開されていません。
歌唱印税の率も公開されていません。
音楽出版はソニーですが、原盤権がどちらにあるかもわかりません。
しかし、ソニーミュージックが運営する小説&イラスト投稿サイト「monogatary.com」に投稿された小説を音楽にするプロジェクトから誕生したユニットなので、原盤権はソニーミュージックだろうと思っています。
プロジェクトに掛けた運営費やプロモーション費用、YOASOBIに掛けた運営費やプロモーション費用は十分に元を取ったでしょう。
ソニー本体の決算が好調な一端が、IPビジネスの代表例で有る音楽製作投資ですが、地味に凄いですよね。