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#1【脳科学】処理流暢性を利用して 【乃木坂46】の「アルノ劇場」を仕組んだ運営委員会だが、ファンの認知バイアスに阻まれた

妄想込みの推測記事です。エンターテイメントとしてとらえてください。

0.note を書き出した動機

乃木坂46の事を中心にnoteを書いてきましたが、元々世の中の大きな変化について書こうと思っていろいろ資料などを集めていました。

2021年3月に、生田絵梨花さんの卒業が真近だと感じ、「乃木坂らしさ」について書いておかないと間に合わないなと思って、慌てて書き出しました。
じっくり、構想を練ったわけでは無く、日ごろ思っている事を書き出して気付いた事は、
▶ 複雑な事を伝えるのは難しい
▶ 人の関心が無い事を伝えるのは難しい
▶ 人の思い込みの強さ等に驚く
等々、人に伝えていく事の難しさを痛感しました。

筆者は、このブログを書くにあたって、解りやすく書く事は出来ないと言い張って書き出しました。
自分が分かりやすく書く事で、自分自身に対する「嘘」や「ごまかし」となる事は避けたいと思ったからです。

最も、金を貰って書いている人達ライターや記者と言われる人の様になろうとしてもできません。

乃木坂46が新時代「風の時代」に適合したグループなのだと発見しました。それで元来書きたいことと繋がってしまった。

書いている内容は、自分でも理解が難しい内容ですが、それじゃなければ
『真因にたどり着けない』。

筆者は傲慢な人間なんで、今の日本を覆っている嫌な霧の正体を解明したいと思っています。
経済的停滞によるいわゆる長期にわたるデフレが招く労働分配率の低下。
その経済的停滞はどういうメカニズムで起こっているのかを解明したい。
又、マスメディアの衰退を招いている根本的原因と視聴者の意識変化がこれからビジネス上どうなるのか?
等々、日本の先行きに希望はないのか?
グレートリセットについても書いてみたい。

日本人は「幸せ」になれるのか?


1.「アルノ劇場」は【処理流暢性】を重視した結果の失敗

1).「処理流動性」とは?

「わかりやすい価値のみを重要視する」というマスメディアの手法です。
乃木坂運営委員会と秋元康が結託して仕掛けた「アルノ劇場」は、「わかりやすい価値のみを重要視する」いわば炎上商法。
世間に広く認知されている「清楚な乃木坂」を5期生中西アルノを使ってぶっ壊す事で、マスメディアの注目を集め一気に世間の認知を促進させる計画だった。

これからの時代、分かりやすい事が正しい事だとは限りません。
詐欺師の話は、分かりやすいからひっかっかる。
いずれそれは古い時代の手法になるでしょう。

■ キーワード【処理流暢性】

基本的には単純化そのもので、そこに一覧性やキャッチーさ、あるいは華美なデザインなど、いわば大衆扇動性を上乗せして、社内にでも世の中にでも発信すれば、すぐに反応が集まります。

反応であればポジティブでもネガティブでもどちらでも構わない、それはある種の炎上商法と同じで、注目さえ集まればますます情報受信者に熟慮をさせないナッジ (※1)を伴う新コンテンツが出来上がります。

成果がありさえすれば(あるいは成果があるよう期待させられるのであれば)アプローチはなんでも良いという、極端な帰結主義というか、機能原理主義というか、とにかくそういうものです。

(※1)ナッジ:人を強制することなく、あるいは弱い強制をもって、行動を選べるようにする方法。


■想定外の騒動を予測した大規模プロモーション だった

運営委員会は、『乃木坂らしさを捨てるという』話題性でメディアを騒がし、『乃木坂は変化し続ける』と言うメッセージで再注目させて乃木坂の再浮上を狙った。
もちろん、『多くの乃木オタの反発を計算に入れた炎上商法』だ。


『アルノ劇場』で「乃木坂らしさの破壊」の後、「井上和」や「菅原咲月」の様なセミプロ(スターダスト所属と言われてもおかしくない)メンバーが控えていて、中西アルノとの対比でセミプロ化が問題と思わせない、納得させる。その後の一連のプロモーション迄計画していた。
現実として、運営に洗脳されたオタク達に5期生が人気となっている。

『アルノ劇場』で注目を引き付けて(Attention)、関心を喚起してそれ以外の5期生凄いと刷り込み(Interest)、5期生番組や情報を漁る(Desire)様にしたつもり。

しかし運営委員会は、あれほどの反発を喰らうとは思わなかった。

何に反発したのか?について、(真偽は別として)中西アルノの過去込での『アルノ劇場』だった事も考えられるから、乃木オタの反応を読み違えたと思われる。
それは、秋元康が放送作家としての「信条」である、「予定調和は注目を集めない」「想定外を考えるのが仕事」をそのまま実現しようとした。

しかし、そこには、受ける側の「認知バイアス」が高く厚い壁としてそそり立っていた。

「予定調和」は、認知バイアスのなせる業で、「想定外」は驚きや反発という感情を巻き起こす。
今回の『アルノ劇場』を、乃木オタがどのように捉えたのか?
そこがポイントであるが、運営はそこを見間違った。

「乃木坂らしさ」は、言語化出来ていないからこそ、想定外の壁になったのは、第三者的に興味深い事である。
これで、乃木オタは分断されたことだけは間違いない。

次章で「認知バイアス」について書く。


2).以下、「処理流暢性」についての解説

処理流暢性とは、

最小単位で説明する
解りやすく説明する
マスメディア、特にCM文化がつくった
 

① 中野信子


TBSラジオ 土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS! 「中野信子の、人生を変える脳の使い方」2017.03.23

◎ メディアからのインプットが、脳に与える影響とは
テレビ、ラジオ、映画、音楽、ネットなどなど…
メディアからのインプットが、脳に与える影響とは?
それらからの情報を積極的にインプットしていくと、結果的に


◎ 処理流暢性
テレビを中心としたメディアは「処理流暢性」を高めるメディア。
「処理流暢性」は、「認知負荷」を下げること。
何か物事を処理しようとするとき、それが初めてのものや不慣れなものだと、ぎこちなくなる。もどかしい…
ピアノを習ってない人が、ピアノを弾こうとすれば、指の動きはぎこちなくなる。
ピアノに慣れている人なら、流暢に弾くことができる。そんな感じ。
それと同じことが「認知」でも起きる、それが「処理流暢性」。
出会ったことがない刺激は、新鮮でワクワクしたり、面白く感じたり、
反面「わかりにくい」と感じたりする。


◎ 処理流暢性が低い
「わかりにくい」と感じる刺激は、「処理流暢性が低い」ということ。
どんなに正しいことを言っていても、言い方が回りくどかったり、長々と話する、理解してもらいにくい。
どんなに正しくても支持されない。


◎ 処理流暢性が高い
反対に、多少間違っていても、短く、パッと言われると、「なるほど」と肯定してしまう。
「なるほど」と思わせてくれる人自体を、好ましくも思う。
処理流暢性が高いために、「好感」が生じている現象。


◎ わかりやすいものが「善」である。
今のメディアは「わかりやすいものが「善」である」と表現する傾向があり、それが特徴にもなっている。
音の最小単位で物事を言う=サウンド・バイト。
これができる人が、選ばれる。
トランプ大統領の特徴は(※)、小学校5年生レベルで話しかけるところ。
とても聞き取りやすく、わかりやすい。
今の社会は、「格調高い」とは対極にある「わかりやすさ」を求める傾向に、どんどんなっている。
ポピュリズムが蔓延してしまいかねない。
※トランプ元大統領の政治的なメッセージの内容の事を言っていません。演説で使っている手法の事を言っています。


◎ 処理流暢生が低いものを積極的に取り入れる
流されないためには、たまには処理流暢生が低い情報を処理すること。
例えば、読書だったり、時間をかけて思索したり、忍耐力が必要なパズルだったり、
山で猟をしたり、魚釣りをしたり…
今週のシメの言葉。
早いインプットだけを取り入れていてはダメ。
参加して、体験して、時間がかかるインプットが重要です。  



② 処理流暢性を解りやすく説明しているサイト1

★ 流暢さの要請

とかく「わかりやすいこと」に、共感が集まる時代です。
当然かもしれませんが、ワークショップには「内容の〝わかりやすさ〟」へのリクエストが多い。
もっと単純明快に、一目みて瞬時に理解できる図表はないのか、心に響くBGMと視覚効果を伴う動画も用いてくれればなおよし。
特にここ数年は〝わかりやすさ〟への渇望が怨嗟のごとく迫ってきます。

トフラーが情報洪水(あるいは情報過多)という言葉を一般化させて50年、世界に可視化される情報総量とその検索性の爆発的な高まりはもはや説明不要でしょう。
一方で私たちが処理できる消費情報量はほぼ横ばいです。検索エンジンやSNSフィルタによる選別があってもなお多すぎる情報に対して、わかりやすさ、つまり「情報が流暢であること」への要請は日々高まり続けています。

★ 人がもつ2つの認知システム

システム1:直感的処理と呼ばれます。
人は流暢さヒューリスティクス(Fluency Heuristic)を持っています。
ヒューリスティクスとは、人がひらめきや思いつきで問題に対処することを意味し、認知科学の二重過程理論では,ステム1:直感的処理と呼ばれます。
ヒューリスティクスの特徴は、低い労力で無意識的、自動的に機能することです。(無意識的、自動的ですから、ヒューリスティクスは今この瞬間、この文章を読んでいるあなたにも機能していることに気がつきにくい。)人類がまだ狩猟民族であった時代、天敵と遭遇した瞬間にいち早く逃げだすために発達した脳の仕組みだといわれています。

対して人はシステム2分析的処理による認知機能も持っています。
進化論的に脳の新しい部位である大脳新皮質が司る機能で、無意識的あるいは自動的なものではないため、システム1(ヒューリスティクス)に比べて処理に時間を要します。反面、人類に抽象的思考や仮説的思考をもたらし、個々人の理性的対処や合理的判断を可能にします。
流暢さヒューリスティクスとはつまり、システム2による合理的な正否判断に関わらず「わかりやすい情報は正しい内容だと直感的に思う」という人間の認知システムを指します。

★ 「欲のない年寄りの話に真実がひそんでいる。」

突然ですが、「欲のない年寄りの話に真実がひそんでいる。」というミサワホーム創業者、三澤千代治氏の言葉をご存知でしょうか。
お年寄りは若年者に比べて人生経験が質的量的に多く、その話に真実がひそむであろうと想像ができます。
加えて、「欲のない」という修飾。なんらかの個人的な欲の上になされる話は、たとえ本人がその欲に無自覚であっても、彼/彼女の言葉は真実から遠いように感じられます。
三澤千代治氏の、この明快でシンプルな言葉は私個人として胸に刻んでおきたい言葉の一つです。

他方、この言葉をヒューリスティクス(システム1)で処理せず、システム2:分析的処理を試みましょう。まず、ここでひそんでいるとされる「真実」とはなんでしょう? よくわかりません。
それに、「欲のない人間」とはどんな人間でしょう。欲のない人間なのかそうではないのか、どのように確かめられましょう。
始めから斜に構えて、この「欲のない年寄りの話に真実がひそんでいる。」に触れれば、こうした疑問が思い浮かびます。
ですが、どうしたことか日常の何気ない瞬間にこの言葉と出会えば「なるほど。」「たしかに。」「勉強になった。」とスッと心の中に受け入れがちではないかと思います。
前述の通り、立ち止まって理性的に言葉の真偽を検証するという手順に従わず、瞬間的な思考のショートカット(つまり、ひらめきや思いつき)で、正しさを判断するこのような人の認知システムがヒューリスティクスです。
三澤千代治氏の言葉にポジティブな印象を多くの人が感じるであろうこの例のように、人は流暢さに関するヒューリスティクスを持っており、そういった流暢な情報であれば、無批判に信用する傾向があることが近年わかってきました。
流暢な情報とはこうした著名人のシンプルな名言だけを指しません。
機能を絞りに絞ったアプリ、ショートメッセージサービスのスタンプ、マンガでわかる伝記など、流暢さ(明快であること、シンプルであること、わかりやすいこと)に訴えかける表現を挙げ出せばキリがありません。

こういった流暢な表現に飛び付き合い、情報が消費財として扱われていく、つまり消費行為による消費社会の再生産が、インターネット空間も巻き込み、日々続いています。


③ 処理流暢性を解りやすく説明しているサイト2

処理流暢性(しょりりゅうちょうせい)という心理学用語を聞いたことがおありでしょうか?
処理流暢性とは、簡単に言えば「わかりやすさ」です。 
そして人間は、「わかりやすい」と、それを真実と思います。
つまり、多くの方にとって、「わかりやすい=真実」となのです。

〇情報を脳が処理しやすいかどうか
処理流暢性を、図にすると次の通りです。
AとB二つの話が、人物の知覚のフィルターを通る時を描いています。

〇わかりやすい=ポジティブ
もう少し、処理流暢性についてお伝えします。
人間の認知メカニズムにおいて、次の点が指摘されています。
処理流暢性が高い=ポジティブ
処理流暢性が低い=ネガティブ

もっと簡単に言うと、
わかりやすい=ポジティブ
わかりにくい=ネガティブ
です。

ちなみに、処理流暢性の高低は、良い悪いとは無関係です。
学生生活を振り返っていただきたいのですが、授業でわからない点が出てくると、イラついたり、不安そうにしているクラスメイトはおられませんでしたか?
「先生、分からへんし、もう一回説明してください(´∀`*)」
と、ニコニコ教えを請うクラスメイトは少数だったのではないでしょうか?
私が、仕事をしていた専門スクールでは、「わからない(怒)」というクレームが来ると、苦情処理の職員さんが疲弊するので、「授業をわかりやすく!」という指示がありました。
この指示を守ると、最も勉強をしない学生に授業レベルを合わせる事になり、カウンセラー養成どころではなくなってしまいました。
また、詐欺師の言葉になぜ引っかかるの?
という疑問にも、処理流暢性で説明が可能です。
詐欺師が、わかりやすい話をするので、被害者は、詐欺師を肯定的に感じ、その話も真実だと思いやすいものなのです。


続く


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