#1 『知価革命』が表層化して来た時代、エンターテイメントのコモデティー化が深化して「乃木坂46は登り続けられるか?」
1.【筆者のコメント】
「乃木坂46は登り続けられるか?」と問うたのは、一見インテリジェンスの対極にありそうな「乃木坂46」も無傷ではいられないという事を言いたかったから。
そもそも、芸能・アイドルなんか本能と感情しかないだろうと一般的には思われている。正にその通りであるが、そんな対極にも「知価革命」が影響します、と言いたい記事です。
少し挑戦的な試みです。
2.200年に一度の大きな変化
1).「風の時代」
乃木坂46メンバーは、ファッションに関わる近いポジションに置かれているので、女性のファッションだけでなく、サステナビリティ・SDGs等の流行りの意識にも興味を持たざるを得ません。これから流行るだろう意識の変化に影響を受けて行くと思い紹介します。
「風の時代」とはどんな時代なのでしょう。本書によると、物質的なことよりも精神的なことに価値を感じる時代のようです。
この節目に起こったのが、まさに新型コロナウイルスの登場。
このコロナウイルスも目に見えない存在。
本質的な豊かさを求めていく時代
■この記事を読んで、
★「風の時代」は、物質的なことよりも精神的なことに価値を感じる時代のようです。
確かに最近、ミニマリストという物を持たない暮らしをする人が増えていますし、「エモい」という言葉が流行しましたが、これも「感情が揺さぶられる」という意味だからです。
『「どんなふうに・いくら稼ぐのか」ではなくて、(略)「どんなものをあなたは無から生み出していくのか」が問われる時代』
という部分です。確かに、最近はYouTubeの広告収入など、面白いコンテンツを作り出せたらそれが結果となって現れることが多いからです。
このような大きな時代の転換期。
■ 風の時代の特徴
◎ 物質的なことよりも精神的なことに価値を感じる時代
◎ 「どんなものをあなたは無から生み出していくのか」が問われる時代
◎ みんなが同じブームを追うのではなく、自分が満足できるようアレンジするのが風の時代
一言でいうと、内面の豊かさや、無理をしない豊かさや、人との関係性の豊かさ等で、「ないものねだりしたくない」という事。
時間に追われるのではなく、内面の豊かさを潤す為の時間を多くとる事になります。
『ホカンス』とかもその流れじゃないのか?
いずれにしても、自由に使える金と自由に使える時間を持っている人の話で、今のところ表層の流行りの走りではある。これから10年で定着してくるかどうか?特にコロナ禍で生活者の心理が変化しているのは間違いない。
マーケティング的に言うと、より多様化して市場が細分化が進むという事。
一方、シェアリング経済とか良いものを長く使うとか、今までの大量生産大量販売の仕組みでは成り立たない経済が加速していくという事です。
売り切って終わりではなく、長い付き合いが出来ない企業は利益が取れない時代。
■ 風の時代の分かりやすい企業として
トヨタが自社でカーシェアリングに本格的に乗り出す日も近いと思います。レンタカーではなく「KINTO」をより使いやすくする方向に向かうでしょう。壊れない車とか、誰でも乗れる車とか、サービスが良いとか、諸々継続の為に必要な企業群が勝つスキームに流れるでしょう。正直さも大事。
これは個人的な妄想ですが、もっと進んでエネルギーの安定供給コミュニティーが出来て来ると思います。例えば水素エンジンの為の基本インフラ(製造・物流・販売)を利用する1000万人の会員組織が出来て、安価に安定供給できる様になれば、CO2の問題も、紛争や供給国の思惑に影響されないモビリティー社会になれる。利用者にとって、ガソリンの価格変化なんてことに煩わされたくないのですよね。ガソリンの為に車購入する訳ではなく、移動のツールでしかないわけで、車というハードのシェアリングだけでなくエネルギーのシェアリングと、コミュイティー間の情報のシェアリングも当たり前になるでしょうから、小売販売もその情報の仲間に入るのが当たり前になると思います。
もちろんその時代には自動運転は当たり前になって来るでしょう。
その為にトヨタが富士山麓に壮大な実験街(コミュニティー)まで作っていますね。自動運転の実験だけで街を作っているのではなく、MSPFの実験ですね。
煩わしい規制の無い街で実証実験して、実証してしまう事で規制撤廃と普及を加速する事になるので、もうトヨタは自動車を作って売る会社ではなく一番進んだコミュニティーマーケィング企業になります。
そういう事を顧客とコミュニケーションを直接取るために、メディアも持つでしょうし、その為にテレ朝・富川悠太アアナウンサーも採用して「トヨタイムズ」を創設した様です。
自分の価値を重視する為に、生活関連をサービス化とシェアリング化と繋がる事でもっとストレスなく、しかも自分に有益な情報を活用して心豊かに暮らせるお手伝い企業。
★ トヨタのコネクティッド技術・取り組みまとめ 自動運転化にも欠かせないコア技術
トヨタ自動車と皆様の見ている未来は少し違っていると思います。
情報化社会だから、GAFAだけが生き残り何百兆円の企業で独占という訳ではありません。GAFAは情報化社会のインフラのポジションとして、それぞれの生活関連企業とコラボレーションとかアライアンスとかするでしょう。
2).知価革命
「情報化社会」と言われて20年。単なる情報はゴミも含めて溢れかえっている。
産業革命(1760年代が創成期)で生活用品や耐久消費財が溢れかえるまでにかかった年月が240年だとしたら、情報化社会になるまでに要した月日はわずか30年。
ありとあらゆる情報がネット世界に溢れているが、肝心の情報は、ハッキングでもしない限り手に入らないし、それの真贋やそれの使い方や影響度は素人には分からないのは同じである。
★ 堺屋太一 知価革命
情報を使って価値のあるモノ(物理的だけではなく価値ある情報)に仕立てる事が一番価値が生じる時代という事。