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#1 『知価革命』が表層化して来た時代、エンターテイメントのコモデティー化が深化して「乃木坂46は登り続けられるか?」

1.【筆者のコメント】
「乃木坂46は登り続けられるか?」と問うたのは、一見インテリジェンスの対極にありそうな「乃木坂46」も無傷ではいられないという事を言いたかったから。

そもそも、芸能・アイドルなんか本能と感情しかないだろうと一般的には思われている。正にその通りであるが、そんな対極にも「知価革命」が影響します、と言いたい記事です。
少し挑戦的な試みです。



2.200年に一度の大きな変化

1).「風の時代」

乃木坂46メンバーは、ファッションに関わる近いポジションに置かれているので、女性のファッションだけでなく、サステナビリティ・SDGs等の流行りの意識にも興味を持たざるを得ません。これから流行るだろう意識の変化に影響を受けて行くと思い紹介します。

2020年末よく使われていた「グレート・リセット」という言葉もあります。2021年5月に世界経済フォーラム(WEF)が開催するダボス会議のテーマが「グレート・リセット」とされたこともあるでしょうが、実はこれも占星術の言葉です。エレメントが移り変わる際に、今までの時代がリセットされることを意味します。つまり「風の時代」も「グレート・リセット」も全く同じ、2020年12月22日から始まる占星術上の変化を指していると考えられるのです。

「風の時代」とはどんな時代なのでしょう。本書によると、物質的なことよりも精神的なことに価値を感じる時代のようです。

この部分を読むだけでハッとさせられますが、確かに最近、ミニマリストという物を持たない暮らしをする人が増えていますし、「エモい」という言葉が流行しましたが、これも「感情が揺さぶられる」という意味だからです。
また、もうひとつ刺さったのは

『「どんなふうに・いくら稼ぐのか」ではなくて、(略)「どんなものをあなたは無から生み出していくのか」が問われる時代』

という部分です。確かに、最近はYouTubeの広告収入など、面白いコンテンツを作り出せたらそれが結果となって現れることが多いからです。
このような大きな時代の転換期。

この節目に起こったのが、まさに新型コロナウイルスの登場。
このコロナウイルスも目に見えない存在。

世界の景色を一変させ、私たちは時間の使い方、働き方、家族との関係性など 、いろいろと考える時間ができました。
そして、その元になるのが、新しい情報や知識。
これまでの古い価値観が壊れて、新しい価値観が創造されやすくなってくるのです。

みんなが同じブームを追うのではなく、自分が満足できるようアレンジするのが風の時代の特徴。
生活レベルから働き方、政治・経済の仕組みに至るまで、どんどん塗り替えられていきそうですね。
既存の価値観を拭う勇気が試されるとき。

コラム MY ORGANIC WAAY

本質的な豊かさを求めていく時代

「風の時代」では、知性・コミュニケーション・個人といった内面的要素を重視する傾向にあります。これからの世の中は「持たない生活」が基盤になり、個人が自分なりの価値観でものごとを選択する時代です。目先の豊かさだけを追うのではなく、永く続くサステナブルなものを求める傾向も、風の時代の選択と言えるでしょう。

「風の時代」がもたらす生活の変化
「地の時代」から「風の時代」に移行することで人々の生き方に変化が現れるでしょう。価値観の変化によってもたらされる生活の変化を「お金・結婚・仕事」に分けて解説します。

【お金】形のない豊かさを求めていく
「風の時代」では、お金至上主義の価値観が薄れていきそうです。たくさん稼いで貯蓄するのではなく、いかにお金を使うかに焦点が当たります。豊かさも独り占めではなく周りと共有するなど、精神的な豊かさを求めるようになるのも「風の時代」の特徴です。
お金で買えるものではなく、スキルや情報の交換によって、助け合って互いに高め合う精神も生まれる社会に。お金よりも信用や信頼、情報、体験、人脈といった目に見えない豊かさが評価される時代へと変わっていきます。

【結婚】幅広い価値観が認められるように
結婚に関しては事実婚や別居婚、ポリアモリーなど、形式はより自由になりそうです。婚姻制度、家庭観もより広く認められるようになります。LGBTQへの理解もより一層深まっていきます。
また、家庭内での役割も変化し、「妻が家事や育児、夫が仕事」といった性別ごとの固定概念もなくなっていくでしょう。家事も適材適所で得意な方が行うなど、より自由度が高まります。

【仕事】物理的な制約から解放され働き方も自由に
コロナ禍も追い風となり、働き方もどんどん変わっています。大企業に所属すれば将来の安定が約束されたという「地の時代」の概念は薄れ、副業など複数の収入源を持つことも珍しくありません。知識や特技、好きなことを活かし、フリーランスや個人事業主となる人も、今後ますます増えるでしょう。
テレワーク化が進み、オフィス通いの物理的な制約から解放されて、海や山の近くなど自分の望む場所に住めるチャンスも増えています。これは住居の自由にもつながる変化です。何が好きか、何に幸せを感じるか、自分軸で仕事選びをする時代です。

女性向けコラム「KOMERU」

サステナビリティにつながる「風の時代」のファッションの選び方
◎個人の価値観が優先される
◎永く使えるアイテムが選ばれる
◎シェアリングが普及する

女性向けコラム「KOMERU」

■この記事を読んで、

★「風の時代」は、物質的なことよりも精神的なことに価値を感じる時代のようです。

確かに最近、ミニマリストという物を持たない暮らしをする人が増えていますし、「エモい」という言葉が流行しましたが、これも「感情が揺さぶられる」という意味だからです。

『「どんなふうに・いくら稼ぐのか」ではなくて、(略)「どんなものをあなたは無から生み出していくのか」が問われる時代』

という部分です。確かに、最近はYouTubeの広告収入など、面白いコンテンツを作り出せたらそれが結果となって現れることが多いからです。
このような大きな時代の転換期。


■ 風の時代の特徴

◎ 物質的なことよりも精神的なことに価値を感じる時代
◎ 「どんなものをあなたは無から生み出していくのか」が問われる時代
◎ みんなが同じブームを追うのではなく、自分が満足できるようアレンジするのが風の時代

一言でいうと、内面の豊かさや、無理をしない豊かさや、人との関係性の豊かさ等で、「ないものねだりしたくない」という事。
時間に追われるのではなく、内面の豊かさを潤す為の時間を多くとる事になります。
『ホカンス』とかもその流れじゃないのか?

いずれにしても、自由に使える金と自由に使える時間を持っている人の話で、今のところ表層の流行りの走りではある。これから10年で定着してくるかどうか?特にコロナ禍で生活者の心理が変化しているのは間違いない。

マーケティング的に言うと、より多様化して市場が細分化が進むという事。
一方、シェアリング経済とか良いものを長く使うとか、今までの大量生産大量販売の仕組みでは成り立たない経済が加速していくという事です。

売り切って終わりではなく、長い付き合いが出来ない企業は利益が取れない時代。


■ 風の時代の分かりやすい企業として

トヨタが自社でカーシェアリングに本格的に乗り出す日も近いと思います。レンタカーではなく「KINTO」をより使いやすくする方向に向かうでしょう。壊れない車とか、誰でも乗れる車とか、サービスが良いとか、諸々継続の為に必要な企業群が勝つスキームに流れるでしょう。正直さも大事。

これは個人的な妄想ですが、もっと進んでエネルギーの安定供給コミュニティーが出来て来ると思います。例えば水素エンジンの為の基本インフラ(製造・物流・販売)を利用する1000万人の会員組織が出来て、安価に安定供給できる様になれば、CO2の問題も、紛争や供給国の思惑に影響されないモビリティー社会になれる。利用者にとって、ガソリンの価格変化なんてことに煩わされたくないのですよね。ガソリンの為に車購入する訳ではなく、移動のツールでしかないわけで、車というハードのシェアリングだけでなくエネルギーのシェアリングと、コミュイティー間の情報のシェアリングも当たり前になるでしょうから、小売販売もその情報の仲間に入るのが当たり前になると思います。

もちろんその時代には自動運転は当たり前になって来るでしょう。
その為にトヨタが富士山麓に壮大な実験街(コミュニティー)まで作っていますね。自動運転の実験だけで街を作っているのではなく、MSPFの実験ですね。
煩わしい規制の無い街で実証実験して、実証してしまう事で規制撤廃と普及を加速する事になるので、もうトヨタは自動車を作って売る会社ではなく一番進んだコミュニティーマーケィング企業になります。

そういう事を顧客とコミュニケーションを直接取るために、メディアも持つでしょうし、その為にテレ朝・富川悠太アアナウンサーも採用して「トヨタイムズ」を創設した様です。

自分の価値を重視する為に、生活関連をサービス化とシェアリング化と繋がる事でもっとストレスなく、しかも自分に有益な情報を活用して心豊かに暮らせるお手伝い企業。


★ トヨタのコネクティッド技術・取り組みまとめ 自動運転化にも欠かせないコア技術
トヨタ自動車と皆様の見ている未来は少し違っていると思います。

情報化社会だから、GAFAだけが生き残り何百兆円の企業で独占という訳ではありません。GAFAは情報化社会のインフラのポジションとして、それぞれの生活関連企業とコラボレーションとかアライアンスとかするでしょう。


2).知価革命

「情報化社会」と言われて20年。単なる情報はゴミも含めて溢れかえっている。
産業革命(1760年代が創成期)で生活用品や耐久消費財が溢れかえるまでにかかった年月が240年だとしたら、情報化社会になるまでに要した月日はわずか30年。
ありとあらゆる情報がネット世界に溢れているが、肝心の情報は、ハッキングでもしない限り手に入らないし、それの真贋やそれの使い方や影響度は素人には分からないのは同じである。

★ 堺屋太一 知価革命
情報を使って価値のあるモノ(物理的だけではなく価値ある情報)に仕立てる事が一番価値が生じる時代という事。

1990/6/15 堺屋太一

古代、中世、近世という歴史の転換の原因を、土地やエネルギー源といった資源の増減サイクルに影響される人間の精神的変化にあると喝破した点にある。それは、今の時代にも当てはまり、現代文明の支えであった石油などの鉱物資源の減少により工業生産が停滞し、やがて人間はモノより精神性を重んずる知価社会を迎えると論証していく。時代的制約により知価の意味がブランド商品に矮小化されているため、その点で説得力に欠ける点がある。

しかし、2019年を生きる我々は知価の意味を普通の生活の中で実感できる。このアマゾンの書評も知価なのである。
誰もが情報を発信する手段を持ち、情報を通じた交流のなかで新しい知識を創造する、その終わりのない無尽蔵な運動そのもが知価社会の在りようだと、解釈できる。またインターネットという情報交流手段が、全体と部分を有機的につなげることを可能にした。そのことが宗教という精神の殻に閉じこもり、地域ごとに分散孤立し停滞していた中世とは違う形の知価社会を作ることを予想させる。それは、王様や司祭、教祖、書記長、議長という中世的役割をまとう自称真理の独占者や冨の独占者による囲い込み無しに、民衆同士が直接交流することでまとまる事が出来る、自由と民主主義の調和した社会だ。

日本社会は工業に固執し、知価を経済の主流にすることなく、工業製品の付属物か子供のおもちゃの地位しか与えなかった。そのため、欧米に情報産業で大幅に遅れを取り、中国に工業生産で追い抜かれた。
そして、工業社会の結晶であり、絶対事故を起こさないとされていた日本の原発は3機同時にメルトダウンしたのである。我々は今、工業社会の限界と、鉱物資源が有限な事を身に染みて思い知らされている。工業社会の延長=原発再稼働による問題解決では、この危機を突破できないどころか、更に傷口を広げていくだろう。脱原発を突破口にした、知価社会への移行に希望の芽があるのは明らかだ。巨大な文明の転換点に立ち会う我々にとってこの本は、脱原発の実現が歴史からの要請であることを認識させる。

ただ堺屋氏の晩年は万博成功幻想に呪縛され、堺屋氏本人が堺屋史観の進展を妨げたように思う。堺屋太一死すとも、彼の書いた「知価革命」は永く読み継がれる。

Amazon レビュー


筆者は、『note』自体がその『価値』を生み出す事を目的に作られていると思っている。
賢い人たちが、『知=インテリジェンス』を共有できるプラットフォームになって欲しいね。


終わり


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