【大島優子】生田絵梨花と同じ太田プロだから取り上げた。
1.【筆者のコメント】
大島優子のドラマは何故か見てきているが、筆者は時代を映すドラマに興味を持つのだと改めて思った。そこにキャスティングされている。
『東京タラレバ娘』や『七人の秘書』という大島優子の適役を続けてやれた事が今に繋がってきていると思う。
大島優子の担当マネージャーはよく解かっていのかな。
いわゆる女性の適齢期がアラサーになって、社会に出て10年経過すると何を理解して何が出来て何を求めているか?という事に興味がある。
もちろん、日本国という国の未来に興味を持っているから、その未来を握っているのは女性だからである。
2.大島優子、脇役でこそ光り輝く頼もしさ ドラマを引き立てる“内面の弱み”の演技
Real Sound 2024/7/20(土)
小芝風花が主演を務める日本テレビ系の土ドラ9『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』で、主人公・三田桜(小芝風花)の、10歳上で性格も趣味も正反対の同期・月本真役を演じている大島優子。
今年の6月でAKB48卒業からちょうど10年が経ち、今や“曲者役者”の地位を確立するとともに、信頼のできる名バイプレイヤーとして引っ張りだこ。
第1話から早くも小芝との軽快なやりとりを見せ、名バディぶりを見せている。
大島の魅力は、かわいらしいルックスと小さい体を凌駕する演技力だ。
子役時代を経て、AKB時代から表情豊かな人なだけに、表情で感情を表現するような明るいキャラクターの演技をさせると自然体の魅力を発揮し、裏表がない(とは言え何かしらの悩みを抱えてるような)サバサバ系女子を演じるのが上手い。それゆえに、明るい人が急に真面目な顔を見せるとそのギャップで役柄に深みを与え、様々なものを抱えている中でも明るく気丈に淡々と振る舞おうとする、根底にある裏返しの明るさを表現するキャラが実にハマる。
なので、大島が演じる役は、一見どっしりと構えた強い女性に見え、人には見せない弱さや闇のあるキャラが多く、『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)での居酒屋で働くアラサー女子役では、一見サバサバ系女子だが、実際に恋愛すると物分かりの良い女を演じてしまい行き詰まってしまう弱い人物だった。さらに『七人の秘書』(テレビ朝日系)では都知事秘書として隙がなく、ホテルオーナーの令嬢として気高くふるまいつつも家庭は崩壊していて世の中に生きづらさを感じる闇を抱えた人物を演じたり、NHK連続テレビ小説『スカーレット』で演じたヒロインの幼なじみの友人役も、本当は心優しいのに、わがまま放題に育ったお嬢様なだけに素直になれないという憎めない役どころだった。実はヒロイン以上に人間味のある存在を数多く好演し、ドラマを引き立てているのだ。
また、表情で感情を表現するのが上手いからこそ、逆に陰のある役やテンション低めの役柄も巧みに演じ、映画『紙の月』でヒロインの同僚の銀行員のように、ジョーカー的なミステリアスさも感じさせるなど、心の底で何かを企んでいる役にも対応できる。なので、彼女がいることでリード、ミスリードどちらでも転がせられるところが曲者役者と思わせる所以だ。それはつまり、ヒロインよりも脇役の方が大島の魅力を活かせるという理由でもある。
『GO HOME』での桜と真には、個人個人には色々と深い思いや抱える問題があり、桜には飛び降り自殺未遂の過去、そして真の人物紹介には「週刊誌の記者だった真が、この部署を志願した背景には、ある哀しい過去があった」とある。いつもは明るいのに、愛する人の死体の可能性があった時の不安な表情からの、別人だと分かり安堵の表情を見せたり、第1話で白骨遺体で見つかった富田純也(浅利陽介)に対し、死んでいるのを認めたくない妻・聡美(仁村紗和)が親身になる真の姿に同じような経験をしていると思い、「誰かを待ってるんですか」と尋ねると、「私はもう待ちくたびれました」と、どこか達観した笑顔で答える時の表情はさすがだった。
そうした辛い過去であったり、諦めてるけどやはり捨てきれない希望、真実を知りたいけど知ると死を認めてしまうという感情、そうした内に秘めたものがあるからこそ、普段は明るくふるまう人物像に深みが出てくる。そして“疲れた大人”の表情を見せることができるのも、年齢を重ねたいまの大島だからこそなせる技。これが大島が役者として培ってきた表の強みと、内面の弱みの演技を最大限に活かした役柄となっているのだ。