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#1 乃木坂46運営が仕掛けた『アルノ劇場』は、内部分裂した欅坂46を秋元康がオマージュしたか?

妄想込みの推測記事です。エンターテイメントとしてとらえてください。


1.秋元康は何者か?

1).端的に言って、放送作家である。

「エンターテインメントの基本は予定調和を破壊することにある」と言うのが信念。

エンターテインメントの基本は予定調和を破壊することにあると考え、予定調和を嫌う傾向にあるとされているが、正確には、予定調和を破壊することに狙いがあるのではなく、既成概念にとらわれないという意味でこの言葉を用いている。
放送作家の時代は、短期間継続的にヒットを出さなければならない立場にあったため、確実性を求め、市場の最大公約数に従う企画を制作していたが、その結果として技術が平均化し、突出した試みができず、真似されやすく、過当競争に巻き込まれる危険性が高いことから、のちに企画の優位性・差別化を重視するようになった。

ウィキペディア(Wikipedia)

秋元は「自分は天才でもアーティストでも芸術家でもない。ピカソになりたい広告代理店マン。でもピカソになりたいと思った時点でピカソにはなれない」、「我々の仕事は不安定な上に潰しがきかない。
我々のようなレベルの人間でもいつ仕事がなくなるか不安を抱いている」と述べている。

ウィキペディア(Wikipedia)

乃木坂46創立以前から、秋元康はビジネスとしてアイドルという番組をやっている。だから筆者は、専用劇場や冠番組で、アイドル演劇やアイドルコントを上演していると思っている。

つまり、全部が「秋元康が創作した虚構である事」を認知しないと全体像は見えてこない。彼の根本は放送作家である。
彼の強みは、「人の何倍も鋭い人間観察眼」である。


秋元康は、ドラマの脚本の詳細は書いていないんじゃないかな。
基本バラエティーの放送作家であり、予定調和はお金にならないから、意外性や過激度合い強めの「脚本」が高い視聴率になるという経験則を持っているが為に、きっちりしたシナリオではなく現場で状況によって書き直す様な手法を好むと思われる。だから、必ず脚本を書くアシスタントと言うかゴーストライターとタッグを組むと思っている。
多くのドラマのクレジットは企画になっていて、脚本家は別にいる。


一方、こんな事を言っています。2020.12.04
「スタンダードが一番難しい」人の心をつかみ続ける天才仕掛人、秋元康の頭の中   

美空ひばりさんの『川の流れのように』をつくったのは29歳のときで、先輩たちのことはわかりませんでしたが、そのときに感じて書いたことが普遍的だったために伝わったのだと思います。
僕らは日々、ヒットや流行をつくることに追われていますが、そこで学んだことは、変わらないもの、普遍的なものは強いということです。
しかし、つくるのは難しい。来年流行るものをつくってくださいと言われたら簡単につくれるかもしれませんが、50年後も続いているそば屋をつくってくださいと言われてもなかなかつくれません。

少し生意気な言い方をすれば、ヒット曲は狙えますが、スタンダードナンバーはつくれない。
結果なので。普遍的なもの、変わらないものをつくるのは一番難しいのです。

乃木坂らしさこそが『普遍的な王道アイドル』だと思うのですが、もっと売り上げが欲しいというSONYの意向がヒットするものに向かわせる。と言いたいのかもしれません。
刺激的かつスタンダードな「尾崎豊」の様な楽曲を創りたかったのかな?


2).想定外である欅坂46の分裂

■ 要望が有れば内情を晒すか?

筆者は、欅坂46の分裂に至ったドキュメンタリー映画「仮称:どうしてそうなった!」を見たい。坂道に限らず、楽屋等の映像を撮っているはずだから。

乃木坂46の映画「悲しみの忘れかた」の様な、欅坂メンバーの楽屋や裏側の言動を編集して、ドキュメンタリー風映像が見たい。

そこまでやらないと中途半端だと思う。
都合の良い時は「反発」を煽って分裂したら責任回避して、犠牲者はいじめで辞めたメンバーという事が放置されるのは納得がいかない。

それに加えて、そういう本当のドキュメンタリーこそがTVを救うコンテンツだと思う。これからの時代は、その正直さが最強のタレントだと思うし、最強のコンテンツだと思う。
秋元康先生のドラマ企画をはるかに超えた超人気コンテンツになる。

欅坂46の創立から、内部対立、平手友梨奈の闇落ち、に至る楽屋でのメンバーの言動や、運営スタッフの混乱や感情の噴出を映画にして欲しい。」と秋元康なら思ってそうだ。

他に絶対ないエンターテイメント・コンテンツは思いっきり人気になる。それこそが、欅坂46だと思う。

秋元康の人生最高作になっただろうけれど、映画が出てこないのは残念だ。
つまり、「想定外が面白い」と言っているのは、嘘。


■ その秋元康は「欅坂46劇場」が完遂されていないと思っているのか?

更に、秋元康は乃木坂46の様な『平和で予定調和』には飽き飽きしているだろう。

中西アルノに入れ込むのは、元々そういう『トリッキーでどうなるか分からない危険なモノ』が好きなんだろう。好きと言うか、自分の企画が大きな評判になる事に興奮するというか、アドレナリンが爆発的に放出されるのだと思う。

乃木オタが本能的に察知して嫌うのは、言動不一致且つ責任回避して似非で嘘つきだから。


■ もし、欅坂46が内部対立分裂迄が秋元康の想定内だったとしたら、それは創設時のコンセプトから一貫性が有って美しい

欅坂46は、日本の女性アイドルグループ。2015年8月21日に秋元康のプロデュースにより結成、
8thシングルまで表題曲の歌唱メンバーは全員選抜で、センターは全て平手友梨奈が務めた。9thシングルは、2019年9月9日『欅って、書けない?』の放送でフォーメーションの発表があり、選抜制度がとられ、センターは平手友梨奈が務めることが明らかになった。その後、同年12月8日に9thシングル発売日見直しが発表され、また2020年1月23日に9thシングルのセンターを務める予定であった平手友梨奈が脱退した。同年8月21日に欅坂46のラストシングルが配信リリースされ、当時のメンバー28名での歌唱、センター不在の形態となった。
2020年10月14日より櫻坂46に改名している。

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しかし、マネジメントに興味がない秋元康は、そこまでは想定出来ていないだろう。



3).「秋元康先生は何者か?」筆者の結論

「本物の破壊者ではないしょせんドラマ企画」という事が解ると、企画までは秋元康が描いた予定調和であり、それを演じる側に任されてしまいそれがドキュメンタリードラマとなる。そこから先、もっと面白くなるか?人気になるか?金になるか?は作る側の仕事。
つまり、似非破壊コンテンツ企画を提供するまでが秋元康の仕事だ。

しかし、欅坂は想定外にグループが破壊されてしまったので、内心秋元康は「きっちり脚本は書かない方が面白い」とほくそ笑んでいそうだ。
それが秋元康先生が言う『予定調和を破壊すること」。

だから責任は取らなくても良い。

秋元康が仕事を受ける時に「結果は見通せません。現場での演出やキャストにより変化するものだから」と言い切ります。彼が長くやって来れたのは、そのレトリック且つギミックなポジション故なんだろう。
現実には、キャスティング・制作する立場の組織が居て、その組織を運営していく人がパートナーとして必要。
その人達が責任を取る。

秋元康は、仕事を切られない為のワイルドカードとして保有していた(株)ノースリバーの株を、2020年(株)KeyHolderに全株譲渡した。
秋元康氏の90株の取得価額は63億円(1株7000万円)
(株)ノースリバーは、乃木坂46LLCの(株)を半分所有していた。
2020年は、欅坂46が活動停止して櫻坂46に改名した年。
なぜ櫻坂46の運営会社Seed & Flower合同会社の株を売り飛ばさなかったのは、乃木坂46の方が高く売れるから。という事は本心はグループアイドル事業から手を引きたかったという事だろう。(Seed & Flower合同会社の株所有会社は、株式会社Y&N Brothersであり、秋元康と秋元伸介の会社)


つまり、欅坂46が残念なことになったのは、メンバー自身とそれを選んだ人、それを運営した人達の責任。

「生ちゃんの卒業後のトピックス」で書いたが、

「視聴率低下とは視聴したい需要全体が低下した事」

だと本気では思っていないと思う。
良い企画・脚本なら視聴率は回復すると思っているだろう。
そもそも、視聴率絶対主義=マスマーケティングが終わった事を理解していないのだろう。


次章に続く

2.「欅坂46」が劇的に人気になった根底の構造は何だったのか?筆者が『欅坂46の正体』を言語化してみた


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