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妬み(ねたみ),嫉み(そねみ)の意味とは? 

広瀬すずは性格が悪いからランキングから排除されるのは、選ぶ側の女性の意志。高校男子は幼く素直な感情で広瀬すずを1位に選ぶ。

男の不倫は許せないが、女の不倫は許せちゃうという女性の気持ちが今のマスコミのモラルルール。


★ランキング調査時に、無意識下で美人を排除したいという気持ちがあり、それが広瀬すずがランキングに載ってこない要因。


★民事事件と刑事事件が同じ扱いと言うのは、最大視聴者である「女の気持ちが法律」と言う芸能界の特殊性。



1.妬み(ねたみ),嫉み(そねみ)の意味とは

①妬み嫉みとは何か

妬み(ねたみ)と嫉み(そねみ)は心理学上の意味としては共通する部分と異なる部分があります。

共通する意味
他人を羨ましく思う感情 憎たらしいと思う感情 くやしさ
これらの感情は両者に共通する部分と言えます。

心理学上の違い
心理学上の違いはどのようなものがあるのでしょうか。心理学上は「妬み」に関する研究は比較的豊富にありますが、「嫉み」に関する研究はほとんどありません。嫉みに近い概念としては「嫉妬」があり、これは研究されることがあります。高橋(2011)によると両者には以下のような違いがあるとされています。。

このように妬みは2者関係で起こるのに対して、嫉妬は3者で起こるとされています。ただし心理学の世界でも、一般の社会でも両者の違いはそこまで意識されていません。当コラムでも両者を特に区別せず、共通する意味を前提に解説を続けたいと思います。

進化心理学と妬み(ねたみ)、嫉み(そねみ)

進化心理学では妬みにどんな意味があるのかについて検討されてきました。そのうちの1つが、生命の危機を回避するために機能してきた(坪田,2011)という説です。
私たちの祖先が暮らした、資源が乏しい時代では、他人に資源を取られると生命の危機につながっていました。
周りはたくさんご飯を配分されている、自分だけご飯が少なうこんな状態で平気な顔をずっとしていたら飢え死にしてしまうかもしれません。このような不公平な状況を防ぐために妬みは存在しているのです。
すなわち妬みは進化の過程で「自分を守るための感情」として必要だったということです。妬むことは自分の状況が不公平であることを知らせしてくれる、黄色信号としての機能があるのです。


②自己評価維持モデルとは

定義
先述したように、心理学の世界では妬みや嫉妬に関する研究が盛んです。心理学には「自己評価維持モデル」があります。心理学辞典(1999)によれば、自己評価維持モデルとは以下の意味があります。

人はポジティブな自己評価を維持しようと動機づけられるとの基本的前提に立つ。この自己評価は,自己にとって心理的に近い他者の優れた遂行によって,自己評価が上がる場合(反映過程 reflection process)と,自己評価が下がる場合(比較過程 comparison process)がある。

このモデルによると、以下の3つの要素があるときに、妬みが起こりやすいとされています。

他者の優越
他者の優越とは、「他者が自分よりも優れている」というポイントです。例えば、テストの点数が自分は70点だったのに対して、友人は90点だった場合、自信をなくしてしまうことがあります。

心理的近さ
心理的な近さとは、「他者と自分の親しい」というポイントです。例えば、赤の他人が自分の熱心に取り組んでいるスポーツの大会で優勝していても、妬みはそこまで生まれません。一方で、親友がそのスポーツの大会で優勝すると、妬みが生まれやすくなります。

優越領域の自己関与度
優越領域の自己関与度とは、「他者が優位な領域が自分に関係するか」というポイントです。例えば、会社で昇進できなかった人がいたとしましょう。一方で、仲のよい、同じ職種の同僚が昇進したとすると、自己価値が低下しやすくなります。

③妬み,嫉みと心理学研究

自尊心が低いと妬みやすい
澤田(2008)は大学生201名を対象にして妬み感情について調べました。その結果が以下の図です。まずは男性を見てを行きましょう。

上図は、「自尊感情が低い」と「妬み感情が強くなる」こと意味しています。女性においても、自尊心の低下が妬み感情を強めていると言えそうです。


財産や外見より能力への妬みが大きい
原(2013)は大学生160名に対して、妬みを持った時の対象について調査を行いました。その結果が以下の図です。

上図のように、成績が上位を占めていたようです。次いで技術・能力、他人の幸福のグラフが伸びています。外見などには意外と妬みはもっていないこともわかります。成人になってもある程度この傾向は受け継いでいると推測されます。
同僚の方が出世が早い、営業成績がよい、上司から評価を受けている・・・婚活でうまく行っている・・・こんな状況で妬みが発生するかもしれません。



2.【筆者のコメント】

外見に対する妬みは少ないと言っていますが、それは調査対象が「大学生160名に対して」だから。そもそもTVなんかあんまり見ないかもしれない人々。
IQが高い学生であって、しかもこんな今どきTVを見ている「ランキングー」の様なネットの調査に回答する低レベルの下衆庶民とは結果が違うと思います。

その下衆な庶民は、「成績」や「技術・能力」や「財産」は幼少のころから諦めていますから。
せっせと化粧しておしゃれして、何なら整形してせめて外見位は勝ちたいと思っている深層心理があるのではないでしょうか?

シブヤのギャルやポップティーンでアンケート聴いたら結果は変わって来るかもしれませんね。

学術研究者、特に心理学の人達は調査対象を国民の下衆にも聴かないと全体が分からないんじゃないですか?


それで、筆者の注目点は、『心理的近さ』と『優越領域の自己関与度』です。

戦後すぐの映画のスターは非常に遠い存在だったので、妬みも嫉みも起こりません。
この10年位は、「俳優女優も含めて芸人化して来た」という実態があります。山里の奥さんは女優の蒼井優で、山里の方が収入が高いと言う状況になっています。
つまり、今の下衆な視聴者にとって、タレントは昨日まで隣にいた人。そういう押し出し方、マーケティングをしますが、その方が親近感が増して売れる=金になる時間が少なくて済む、と言うビジネス側(メディアや芸能事務所)の意向です。
AKBなんかは正にクラスメートがアイドルになった!
ゆめぽよもめるるもクラスメートだったんっじゃないかと思っている。
つまり、自分でも芸能人に成れると妄想してしまう。だから、乃木坂の5期生オーデションに8万人も応募する。きっと、お前が?と言う人が大半(大いなる勘違い)だろうと思う。じゃなければ、オーデションは1年掛かる。

『心理的近さ』の上に『優越領域の自己関与度』が働いて、妬み嫉みが潜在化して、アンケートでは「広瀬すず」は排除される。

『心理的近さ』
心理的な近さとは、「他者と自分の親しい」というポイントです。例えば、赤の他人が自分の熱心に取り組んでいるスポーツの大会で優勝していても、妬みはそこまで生まれません。大谷翔平にはだれも嫉妬しない。

『優越領域の自己関与度』
優越領域の自己関与度とは、「他者が優位な領域が自分に関係するか」というポイントです。例えば、会社で昇進できなかった人がいたとしましょう。一方で、仲のよい、同じ職種の同僚が昇進したとすると、自己価値が低下しやすくなります。



【参考】別な観点ですが

ドラマの原作は、第一勧業(現みずほ)銀行時代、97年の総会屋事件の解決に尽力し、事件を題材にした映画「金融腐蝕列島 呪縛」登場人物のモデルにもなった小説家、江上剛の「ラストチャンス 再生請負人」(講談社文庫刊)。人生の七味(うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみひがみ、やっかみ)を次々に浴び、もがき苦しみながらも、会社の再建に力を注ぎ、皆を引っ張っていく主人公の姿が、多くの方に勇気を与える会心作です!また、本作を映像化するのは今回が初めてとなります。

そしてこのたび、原作者・江上剛が、主人公・樫村(仲村トオル)が務める銀行の頭取役としてドラマに出演する事が決定しました!過去に日本振興銀行の社長として、ドラマと同じような記者会見をした経験があるという江上氏は、「演じたのではなく、本気の記者会見を行った」とコメント。命懸けで銀行の再建に奔走した過去の自身の経験を思い出しながら、頭取役に臨んだ江上氏。これ以上ないリアリティー溢れる演技に、ぜひご注目ください!

『うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみの七味は、人生の味付けに必要なもの。 この味が人生に深みを与える。』
と言えるのは、人生の終盤で最中は苦しいだけだよね。



終わり


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