見出し画像

PICU 小児集中治療室 母志子田南(大竹しのぶ)のセリフに強いメッセージが込められている


■PICU 小児集中治療室#9 最終章…志子田、人生の岐路へ


フジテレビ  12月5日(月)放送分

不妊治療を辞めたらあんたがポンって生まれた。嬉しかったな。私はこの子(武四郎)を産むために生きて来たんだと思った。

自分の体のことはよく分かっている。南は「お母さんだって死にたいわけじゃないよ。でもね、お母さんはね。病院じゃなくて、あの家で武四郎のことを頭に焼き付けながら逝きたい」と言い、自分の死に方は自分で決めたいと本音をこぼした。涙を流しながら容認した武四郎に、南は「愛してるよ」と吐露。武四郎も「俺だって大好きだよ。母ちゃん」と返した。南は、札幌に戻って1週間もたたずに亡くなった。


母の南(大竹しの)が、手遅れなら自分の自宅で死んでいきたい。
『自分の命は自分で決める』と言って武四郎(吉沢亮)は受け入れた。

生き物としての人間の存在意義・生きる意味は遺伝子の存続だから。武四郎を生んで自分の人類としての役割は終わった。いずれ遅かれ早かれ死ぬのであれば、自分で死に方くらい決めさせて欲しい。

共感する考え方ですね。


■第5話で矢野悠太(高杉真宙)が自殺した時に南が発した言葉。

悠太が自殺をしようとしていたことを知った武四郎は、母の南(大竹しのぶ)に「生きたくても助けたくても、あの子たちがあんながんばってるのにあいつ自殺しようとしたんだよ。最低だよ。本当に見損なった」と話す。

そんな武四郎に南は「悠太の命は悠太のものだから。私たちのものじゃないから。見損なうんじゃなくて、悠太のこれからを一緒に考えてあげな」と告げる。


■Dr.コトー診療所 『スイカ農家でコトーが履いている草鞋を作っている明おじ』にも同じセリフを言わせている。
『自分の命は自分で決める』

一夫(納谷真大)が父・明夫(今福將雄)の容体がおかしいと診療所に駆け込んで来た。コトーは明夫のことは以前から気になっており、すぐに往診に向かう。そしてその後の検査で、コトーは明夫がガンだと診断。一夫と妻の道子(森上千絵)に本土での検査、手術を進めた。 
だが、その直後コトーは、星野(小林薫)を通じ、明夫が見知らぬ医師よりコトーに執刀して欲しいと望んでいることを聞かされ、気持ちを汲みたいと診療所でのオペを決意。咲にも助手をして欲しいと頼んだ。しかし、咲はこの決断に反対だった。コトーに負担がかかるのはもちろん、島の医療はコトーの自己犠牲の上に成り立っているとしか思えないからだ。彩佳と咲は真っ向から対立することになってしまう。
 そして数日後。コトーは明夫の願いを叶え、そして皆の期待を背負いながら診療所でのオペを開始するのだが...。
開腹してみたら手遅れで、インオペになってしまった。

回復できないなら、自宅で死にたい。「自分の死に場所は自分で決める」。


人間の命は限りがあるから、どう生きるかが大事。
そう言っているのですね。

流行に付和雷同することなく、18年も経過しても同じ普遍的なメッセージは、テレビドラマにとって重要なテーマです。


フジテレビの秋ドラマの3本が注目されています。

・silent
・PICU 小児集中治療室
・エルピスー希望、あるいは災いー

フジテレビの幹部が交代した隙にフジテレビの将来を担うドラマ3本が公表と言うのは、本当に皮肉な事。


終わり

いいなと思ったら応援しよう!