1.【筆者のコメント】
この『伊東乾※』氏の記事は是非皆さんに読んで欲しくて取り上げています。
松本人志の芸は、強い者が弱いものをいじめる『悪質な笑い』だった。
これを機会にいじめ芸が一掃されて欲しいと言っています。
※芸能記者や○○評論家ではなく、東京大学教授で作曲家=指揮者です。
一つ懸念があるとすると、この人自体が「バカ」を寛容できない事が無いように祈っています。
2.横山やすしの教えを理解できなかった「松本人志」
「笑いのつぼ」を勘違いした「いじめ芸」の終焉
伊東乾 2024.1.15(月)
私はタレントのスキャンダルを書きたてたいわけではなく、このような一種の社会的な「脱臼」を期に、日頃見慣れて感覚がマヒしている、実は異常な状態に、警鐘を鳴らすことを一番大切に思っています。
1月12日付JBpress記事「叩かなければ笑い取れないのか、芸人の“どつき芸”、もう終わりにしないか」は、放送・構成作家の方が書かれた原稿とのことで、私の視点と一致する面がいくつもあるように思われました。
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「横山やすし」が松本人志に教えたこと
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強そうにしている奴がやられるから、見ている側も安心して笑えた。
強者が弱者をいじめる暴力は「笑い」か?
そしてこの時期、1980年代中半~90年代にかけて、エスカレートしたイジメ芸を工夫し、暴力的なシゲキに慣れてしまった日本社会で「悪質な笑い(横山やすし)」で視聴率を取っていったのが、最上級生の「ダウンタウン」と、彼らに組み敷かれる、例えば「いじられキャラ」だった山崎邦正(1968-) 後輩芸人たちという「いじめ芸ポルノ」の構図が成立していったわけです。
ところが、「松本人志」は正面からこの「ポルノ」を見せびらかすことで視聴率を稼いだ。
単に「分別がない」だけの状態を「才能」と勘違いして「失われた30年」の病んだ社会病理に訴えた。
そして、インターネットの登場で沈没しつつあるテレビメディア、つまり沈没途中の船の中だけで通用する「はだかの王様」という権力者に祭り上げられた。
ホテルなどで「ハダカの王様」だったかどうかはよく知りませんが、何にしろ、いまは事務所や代理店から見限られ、切られつつある。スポンサーが降り始めてしまいましたから。
終わり