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瑠璃色の地球は、広瀬すずが『アニメ 打ち上げ花火』の中で歌ったのが一番で好きです。【松本隆】の亡くなった妹との約束の唄です。
1.【筆者のコメント】
突然「瑠璃色の地球」について過去書いた記事を探してしまった。2時間かかったけれど、下記にたどり着いた。(2022年10月5日)
松本隆の楽曲の中で『商業性の薄い曲』なので、松本隆さんの全ての楽曲の中で1番好きですが、悲しい曲です。妹が死んで半年以上暗闇の中彷徨ってもがき苦しんで立ち上がった時の妹からの応援歌です。
この後、大瀧詠一の「ロングバケーション」に「君は天然色」を書いたのですが、それは妹への鎮魂歌です。
2.「瑠璃色の地球」
【過去書いた瑠璃色の地球について抜き出します】
2.『瑠璃色の地球』は松本隆にとっても特別な楽曲
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「瑠璃色の地球」 『ウィキペディア(Wikipedia)』
1986年に発表された松田聖子の楽曲。初出は13thアルバム『SUPREME』。
その後、合唱用に編曲され、日本国内で広く歌われるようになった。
今では、ファンが選ぶ松田聖子の楽曲ランキング1位です。
作詞は松本隆、作曲は平井夏美。オリジナルバージョンの編曲は武部聡志。
by 伝統色のいろは
瑠璃色(るりいろ)とは、濃い紫みの鮮やかな青色のことです。 本来「瑠璃」とは仏教世界の中心にそびえ立つ 須弥山 しゅみさん で産出される宝石で、仏教の七宝の一つ。瑠璃の洋名は「ラピスラズリ(lapislazuli)」といい、主にペルシャで産出され、中国を経て日本に伝わりました。
1).彼にしては商業性の薄い曲なので、松本隆さんの曲の中で1番好きです。
勝手ながら歌の解釈してしまいました。
平井夏美(当時SONYミュージックのプロデューサー※20)に曲を書いてもらっている事がポイントです。絶対歌詞に合わせて曲を書いているし、いろいろ注文付けているのだと思います。シングルカットしていないのも、意味があるでしょう。
※20 川原伸司(1950年~ )は、日本の音楽プロデューサー、作曲家。
代表作は松田聖子「瑠璃色の地球」(平井夏美名義)、井上陽水「少年時代」(同。井上と共作)
「瑠璃色の地球」は、多くの方にカバーされている名曲です。
そもそも、瑠璃色と名付けたのは松本隆さんですよね。松田聖子の色シリーズの中でというより、松田聖子の曲の中での一番の名曲でしょう。
宇宙から見た地球を俯瞰した色ですから、一歩間違うと環境団体の曲になってしまいそうな曲です。
本来の意味は、夜明けが毎日来るけれど、この夜明けはたった一回限りだという、人生の希望を歌った曲です。
歌の主旨から言うと、松田聖子の癖のある甘ったるい歌い方にはそぐわない。
特筆すべきは、松本隆の妹が生まれつき病弱で早くに亡くなっており(1980年)、そのことが詞が優しいといわれる理由ではないかと自ら語っている。
妹の死去で大瀧詠一の「ロングバケーション」の発売が半年延期になった。
ある日渋谷を歩いていたら、景色がモノクローに見えてしまった。その経験をきっかけに、妹が自分の人生に色天然色を加えてくれていたと思った。
大瀧詠一の「ロングバケーション」の中の「君は天然色」は妹への鎮魂歌である。
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唄 松田聖子
作詞 松本隆
作曲 平井夏美
レーベル CBSソニー
2).歌詞と解釈
夜明けの来ない夜は無いさ
あなたがポツリ言う
燈台の立つ岬で
暗い海を見ていた
【勝ってな解釈】
どんっだけな逆境な人生なのか?主人公の年齢がきになるね。
しかし、トーンとしては演歌っぽくなりそうな処を「
生きて来られた」 と絶対演歌の歌詞にならない言い回しを使っている。
この歌は、妹視点の歌。だから「あなた」は「松本隆」。
朝陽が水平線から
光の矢を放ち
二人を包んでゆくの
瑠璃色の地球
【勝ってな解釈】
出た!日の出を見に来た人々が神々しくご来光に包まれる まではいいが、なぜ瑠璃色なのか?歌詞ならではの表現で、この状況では瑠璃色は絶対見れていない。瑠璃色の地球をぜひともここで言っておかねばならい事情は最後に書きます。
泣き顔が微笑みに変わる
瞬間の涙を
世界中の人たちに
そっとわけてあげたい
【勝ってな解釈】
朝日は希望を現わすので、それを分けてあげたい気持ちになる、心の広いやさしい主人公なのですね。
利己的な私はそんなこと思わないし、つらい環境だったら、自殺しに来たが朝日を見て気が変わった?とかという展開。
松本隆個人的には、かつて妹に言われた言葉を彼女の死後思い出したというくだり。
争って傷つけあったり
人は弱いものね
だけど愛する力も
きっとあるはず
【勝ってな解釈】
あくまでも優しい主人公。オイ!これからの人生大丈夫か?と言いたくなる位ありえないだろう。だから松田聖子に唄わせたのが不可解。
彼女はしぶとく生き残るタイプの人間だろうが。誰の意見で彼女に唄わせた??
松本隆として、この時点ではヒットする曲には見えなかった事と、それでも表現者として世に出したいと思ったのでしょう。売れていた松田聖子のアルバムはその時点で最適だと思ったのでしょうね。
歌詞は、「優しい妹の愛」は自分の決断を勇気づけるという意味ですね。
ガラスの海の向こうには
広がりゆく銀河
地球という名の船の
誰もが旅人
【勝ってな解釈】
「ガラスの海」壊れやすい環境の地球という事を表現したいのだろう。
この曲をリリースした時は未だ日本はバブル時代で、地球環境に大多数の人間は興味が無かった時期。だからシングルカットもしなかった。手嶌葵がカバーしたがるのは判る。
処が、「広がりゆく銀河 地球という名の船の 誰もが旅人」あまりに壮大な言葉。真っ暗な灯台に生きずまって行った人達とは思えないかけ離れた壮大さは何をいいたかったのか?
ヒット曲の職人松本隆にしては、不思議な歌詞。バブルのいい加減さなのか??休んでいた作詞家活動を再稼働する為には、このくらいの大きな視点が必要な位、妹の死に打ちひしがれていたという事では無いですか?
壊れやすい「ガラスの海」は松本隆の傷ついた心でしょう。
ハッピーエンドの仲間と「風街」という狭いけれど東京でも一番おしゃれな地域で遊んでいた時期との対比を考えると、考え深い事ですね。
ひとつしかない
私たちの星を守りたい
【勝ってな解釈】
これが主題だとしたら、暗い海を見ていた主人公は置いてきぼりになっていますよ~~~。
ひとつしかないのは、命の事でしょう。妹の死で思い知らされた。
朝陽が水平線から
光の矢を放ち
二人を包んでゆくの
瑠璃色の地球
瑠璃色の地球
【勝ってな解釈】
本当に、瑠璃色の地球を見ている神としての視点は、この主人公を救えるのか?
それとも、バブル期の歌謡曲だから、イメージなんだから深く考えないでよ~~なのか?
【勝ってな解釈 総合的に】
第一の間違いは、松田聖子に唄わせた事。SMEどうなっているの??
第二の間違いは、主人公を放置して、地球の環境に関心が行ってしまった事。意識高い系の松本隆ですよ~~なのか?
別な視点として、瑠璃色に焦点をあてて考えると、
瑠璃色(るりいろ)とは、濃い紫みの鮮やかな青色のことです。
本来「瑠璃」とは仏教世界の中心にそびえ立つ須弥山( しゅみさん)で産出される宝石で、仏教の七宝の一つ。
その宝石の色にちなんだ瑠璃色も至上の色として神聖視されました。
実際、透明感のあるその色合いは、静かで幻想的な深海を思わせます。
「瑠璃」の色から「瑠璃色の空、深い海のようにおおらかに」という願いをこめたり、宝石のもつ「透明感」「美しさ」から「透き通るような美しさ」と「きれいな心」を現わし、「瑠璃は照らせば光る」ということわざは、「才能や素質をもった人はどこにいても際立つ」ことのたとえで使われるので「才能を磨いて輝かしい人生を」期待できる、つまり瑠璃色にこそ希望があるという深い意味なのでしょうか。
それなら、絶望の淵に立つ主人公を見事に救っている様ですね。
背景には、松本隆の妹への思いがあるような気がします。この曲だけなにかが違っている。
この曲の主人公は、
妹が「お兄さん、作詞でみんなを勇気付けてあげてください」と言われた事を思い出した、松本隆本人なんなんだろうと思った。妹が詩を書かせてくれていると思っている。
2.『瑠璃色の地球』はニューミュージック(後のJ-POP)
① 個人的に一番好きな『瑠璃色の地球 』の音源は、【映画 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? 劇中歌】及川なずな(CV.広瀬すず)Ver.です。
![](https://assets.st-note.com/img/1728408038-NcmTkQJEVL0YoHOS9IDiKpdg.png)
歌詞の背景や楽曲の余計な解釈をしないで、「デレクターの指導のまま歌った、余計な感情や歌上手いでしょうのドヤ感が一切感じられない平たい歌」が大好きです。儚げで淡々としかも自信なげに唄っていたのが一番好きです。一番地球の広がりが感じられる。
歌の上手い人は自分のイメージを曲に入れ込むから邪魔になる。かといって、合唱されても興ざめ。なんで合唱の人達って、「目を見開いて上手でしょう?」アピールするのですかね?あれが苦手です。この曲でどや顔って、本当になにも分かっていないな。
人それぞれ解釈が違うのでしょうから、それぞれで好きな歌い方が有るのでしょうが、私は現代小説の様にこちらのイメージを想起させる歌い方がいい。少なくても知的レベルの低いボーカリストやアーティストと言われる人の余計な解釈はこの曲を壊す。
人生に立ち向かうこれからの人たちの希望を感じるので、今希望のない時代の若者に響くように素直に歌って欲しい。
この楽曲は情景描写だけで良い。解釈や思い入れを作家以外の他人に押し付けられたくないと思ってしまいます。
似たような話で言うと、スピッツの歌は自分で創ったのにあまり感情移入しない歌い方で、解釈を一切公表しないミステリアス性が好きですね。
歌までCMの様に万人に分かりやすくする意味が分からない。
エンタメ界もTVと同じ様に、バカにも分かるコンテンツにしないといけないと言う提供者側の思い込みから自滅に向かう様です。
小説や漫画や映画や歌をふともう一度視聴す機会があって、「そういう事だったんだ」と自らの人生経験を経てきたからこそハットわかる事がある。
それこそが自分にとって貴重なモノになる訳で、そういうモノに巡り合う為には、分かり易いだけ・流行りにのかっただけのコンテンツは避けるべきだろう。
又、自分を解ってもらいたいから吐き出す的なモノも、後で見苦しくなるのでやめた方が良い。
『瑠璃色の地球』は、発売時にはアルバムの片隅でひっそりとリリースされ、注目も浴びなかったが、聞きこんでいくうちに時間が経つうちに名曲になって行った楽曲。
松田聖子ファンの投票で1位になって脚光を浴びた。