童謡で鍛える大人からの相対音感 01(初めに『かえるの合唱』編)
こんにちは!
幼少の頃の英才教育が必須の「絶対音感」に比べ、「相対音感」なら大人になっても身につけることが可能です。「相対音感は誰にでもある」をモットーに、童謡を使った大人からの相対音感習得トレーニングを紹介していきます!
簡単に僕自身のこと(読み飛ばし可)
この記事をご覧いただいているということは、きっと音楽好きの方なんだと思います。
実際、本嫌いやゲーム嫌いの方はいても、音楽が嫌いと豪語する人には会ったことがありません。
かくいう僕も、ギターやピアノ・キーボード、DTMやバンド活動、コピーにオリジナル作曲と、日々MUSIC LIFEを楽しんでます!!
ただ、幼少の頃からピアノを習っていた訳ではないので、絶対音感は持っていません(※絶対音感を身に付けるタイミングとして推奨されている年齢は、1歳から5歳にかけての幼児期と言われています)。
その代わり、相対音感なら大人になっても身につけることが可能です。実際、耳コピやカラオケでも、相対音感があると音楽をより楽しめます。
相対音感のトレーニング!階名唱法に出会った経緯
そこで自分なりにどのようにしたら相対音感を鍛えられるだろうと、模索していたときに出会ったのがこの本でした。
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『童謡を聞くだけで音感が身につくCDブック』
メロディがドレミで聞こえるようになる!
https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3117317109/
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簡単に言えば、誰もが知っている童謡を階名(ドレミファソラシド)に当てはめることで、相対音感を鍛えるという趣旨の本です。
『かえるの合唱』から学ぶ音感の鍛え方
例として、上記本には掲載はされていませんが『かえるの合唱』で説明してみましょう。
作曲こそドイツ民謡としてですが、岡本敏明さんの日本語詞ですっかりおなじみではないでしょうか。
ピアノでメロディを弾いてみるとこんな感じです。
『かえるの合唱』最初の歌いだしは?
ではこの曲最初の歌いだし"♪かーえーるーのー"というフレーズ、ドから始まるのですが音程の動きでは以下のどれに当てはまると思いますか?
4つの音すべて同じ長さの四分音符ですので、音程の動きを以下の選択肢から選んでみてください。
①上昇(ドレミファ)
②下降(ドシラソ)
③同音(ドドドド)
自信がない方のためにヒントです。
ピアノでこの部分だけのメロディを弾いてみるので、聴いてみてください。
分かりましたか?
正解は。。。。
①の上昇(ドレミファ)です!!
階名で歌うとこんな感じになります。
「かえるのー♪」と上昇したメロディ、その後のフレーズの動きは?
その次の"(かえるの)うたがー"というフレーズ、ミからはじまるのですが、どの動きに当てはまると思いますか?
①上昇(ミファソー)
②下降(ミレドー)
③同音(ミミミー)
これも同じく、ピアノでメロディを弾いてみます(曲の初めから)。
分かりましたか?
正解は。。。
②の下降(ミレドー)です!!
つまり"かえるの うたがー"というフレーズ(2小節)は、
ドから上昇してドレミファ、そして下降してミレドー、とまたドに戻ってくる構成なのです。
階名で歌ったもので確認してみましょう!
曲(ソング)とは似ているメロディー(パーツ)が寄せ集められて出来たもの
ちなみにこの次の2小節"きこえて くるよー"も、始まりの音がミに変わるだけで、同じ動きとなります(ミファソラ ソファミー)。
このように曲というのは童謡に関わらず、最小単位の構成(モチーフ)が繰り返し使われることが多いです。
ここまでのメロディをピアノと階名でそれぞれ聞いてみましょう。
最後の鳴き声は上昇?下降?それとも停滞?
それでは、次の鳴き声の部分"クワ クワ クワ クワ"、この2小節はドから始まるのですが、どの動きに当てはまるでしょうか?
①上昇(ド レ ミ ファ )
②下降(ド シ ラ ソ )
③同音(ド ド ド ド )
ピアノで弾くとこんな感じです(4つカウントが入ってから"クワ クワ クワ クワ"の部分を弾きます)。
いかがでしょうか?
正解は。。。
③同音(ド ド ド ド )です!!
つまり同じ高さの音を4つ鳴らしています。
曲の初めから、上昇・下降を2回繰り返して、ここで音程の動きが止まります。そうすることで、まるでカエルが池の葉の上でジッとしながら鳴いているようなイメージが思い浮かびませんか?
階名で歌ったものでも確認してみましょう。
曲の最後はその曲を象徴するようなメロディー
では最後のフレーズ、"ケケケケ ケケケケ クワ クワ クワ"は一気に行きましょう!
ドから始まるこのフレーズはどのような動きでしょうか?
今回は選択肢なしです!!
ピアノで弾いてみますね(4つカウントが入ってから、"ケケケケ ケケケケ クワ クワ クワ"の部分を弾きます)。
いかがですか?
ヒントとしては、最初の小節は"ケケ"で1音程(同じ音符が2つ)、最後の小節は"クワ"で1音なので、合計7音を当ててみてください!
正解は。。。
ドドレレ ミミファファ ミ・レ・ド
でした!!
そうです!
まさに初めの2小節"かえるのうたがー"の部分と全く同じ動きですね!!
ドレミで鍛える相対音感『かえるの合唱』まとめ
1曲通したメロディの上り下りは以下のようになります。
このように相対音感を聞き取る上で一番の基本は、前の音と比べてその音が上がっているのか下がっているのか、音の高低を感じ取ることです。
とくに今回の曲『かえるの合唱』は、ドの音を最低音、ラの音を最高音として、フレーズ(2小節)ごとに見れば隣接する音、もしくは同じ音しか出てきません(レの次は必ずミかドかレ、ミの次は必ずファかレかミ)。
最後に階段状に上がり下がりする音の動きを意識しながら、1曲通した階名唱法で聞いてみましょう。
最後に:相対音感を鍛えるなら童謡という選択肢も
いかがだったでしょうか?
もし興味があるようでしたら、noteで今回紹介した『かえるの合唱』を含んだ数曲をまとめているので、ぜひ覗いてみてください!!
それではみなさん、引き続き良き音楽人生を!
Enjoy Your Own Music Life!!
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