読書記録 「コーチングの手法と実践がよーくわかる本」
適応障害の回復と子どもに対するコーチングの学びなおし
適応障害になって5ヶ月。睡眠は安定せず、活動も思うようにできません。それでも、誰かの役に立ちたいという思いは強く、働くことを切望しています。しかし、仕事復帰には多くの課題があり、今はまだ難しい状況です。
この読書記録は、そのブランク期間における学びのアウトプットです。せっかく学んだ知識を忘れてしまわないように、そして、少しでも前向きに過ごすために、再び本に向かいました。
今回読んだのは、コーチングに関する113個のトピックをまとめた本です。過去に2度読んだことがありますが、今回は「子どもに対するコーチング」というテーマで、特に自分自身の不足に気づき、反省する機会となりました。
懺悔:子どもへのコーチング、私の誤り
以下に、子どもへのコーチングにおける私の16個の誤りを記します。
1. 完璧な存在への誤解
「人は不完全なもの」という考えから、子どもたちに対しても「完璧」を求めることは避けてきました。しかし、それは誤りでした。彼らは、今この瞬間、自分自身で完璧な存在なのです。その完璧さを認め、成長を促すことが大切です。
2. 開かれた受け入れの不足
「より良い成長」を願うあまり、子どもたちにアドバイスをしたり、あれこれ先回りして教えたりすることはとても多かったです。また、仲間というよりも、支援する対象として捉え、上下関係を生み出してしまったことも反省しています。
3. 才能や経験の聞き取り不足
時間的な制約から、子どもたちの才能や経験を十分に聞き取れていませんでした。結果的に、本来は自分で判断できる子どもたちにも、アドバイスをしてしまい、自発性を阻害した可能性があります。
4. 疑問の放置
子どもたちが疑問に思っていることを、言葉にする機会を与えずに、「○○のことかな?」と私が言葉で先回りしてしまうことがありました。もっと彼らを信じて、自分の考えを言葉にする機会を与えてあげればよかったと後悔しています。
5. コーチングの場と時間の制限
子どもたちが困っている時にこそ、コーチングを使うべきですが、実際には、時間が取れない状況で、困った時の解決策にしか使えていませんでした。日常的に、子どもたちの話を聞く機会を増やし、コーチングを日常的に使えるように学び直す必要があります。
6. コーチングとコンサルティングの混同
教師という経験から、ティーチングとコーチングの違いは理解していましたが、実際にはコンサルティングのようにアドバイスをしてしまう場面が多々ありました。特に、問題点の洗い出しでは、この傾向が強かったと感じています。
7. 好意の伝え方の不足
施設全体を対象としているため、一人ひとりの子どもたちに十分な好意を伝えられていない可能性があります。どのようにすれば、自分の好意を伝えることができるのか、具体的な方法を模索していく必要があります。
8. コーチング開始前の説明不足
コーチングを行う前に、事前に説明することが全くありませんでした。そのため、質問が、失礼に聞こえたり、問い詰めに聞こえたりした可能性もあります。
9. リラックスした状態でのコーチング
トラブルが発生した際に、コーチング的な手法を用いることはありましたが、リラックスした状況とは言えません。そのため、十分な効果が得られなかった可能性も考えられます。
10. 傾聴を妨げる要素
評価・批判: 指導の場面では、指導すべき内容と反対の意見やニュアンスの違いについて、どのように正そうかと聞いてしまいがちでした。また、規範的な回答を引き出すための尋問的な質問をしてしまうこともありました。
自分の意見: 私の個人的な意見が、子どもの話に割り込んでしまうこともありました。これは頻度は少ないですが、許せない部分があった場合に、評価や批判よりも強く感じます。
興味関心: トラブル発生時は、相手が話したくないことでも、必要な情報を聞き出そうとしてしまうこともありました。
11. 言葉にするための工夫不足
指導の場面では、子どもたちが発言しにくい雰囲気がありました。特に、反省の場面では、行動変容につながる言葉かけが不足し、心を開いてもらうことができませんでした。
12. イメージ共有の不足
目標設定の段階では、具体的な行動に落とし込むことはできていましたが、それを一つのイメージにまとめることができていませんでした。
13. 現状の数値化とリソースへの注目不足
子どもたちの得意なことや好きなことを承認していましたが、それだけでは不十分でした。現状を数値化し、リソースに目を向けることが必要です。
14. 習慣行動の根っこを見つける努力不足
表面的な行動だけに注目し、その根っこを見つける努力が不足していました。また、子どもの話も表面的に捉えがちでした。時間をかけて、様々な会話をしたり、行動を観察することで、習慣行動の根っこを見つけていきたいです。
15. 未来の自分からのアドバイス
子どもたちが行き詰まった時に、すぐに答えを与えてしまうことがありました。これでは、自分で考える力は育ちません。今後は、「今の問題が問題でなくなるとしたらどのような状態だろうか」と尋ね、自分で考える機会を与えるようにします。
16. 枠を超える努力
今回の読書を通して、核となる考え方を身につける必要性を感じました。そのためには、この1冊の本だけでは不十分です。学び続け、自分の言葉で考えを表現できるようになりたいと思います。
今後の取り組み
すべての子どもが、パーフェクトな存在であるという認識を持つ。
子どもたちに対して敬意を払い、誠実な姿勢で接する。
子どもたちの経験や知識を尊重し、疑問があれば遠慮なく質問できる関係を築く。
リラックスできる環境を作り、コーチングを行う。
子どもたちに対して好意を持ち、傾聴を重視する。評価や自分の意見、興味関心を持ち込まないようにする。
コンサルティングやティーチングを勝手に始めない。始める際には、事前に確認をとる。
現状を数値化し、リソースに目を向ける。
習慣行動の根っこを見つける。
未来の自分からのアドバイスを受けられるように促す。
これらの学びを活かし、子どもたちとのコミュニケーションをより良いものにしていきたいと思います。
まずはそれぞれの言葉を深く咀嚼して実践に向けての準備をします。
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