東京✈️福岡。移住して良かった3つの理由
東京から福岡へ移住して1年半が経ちました。
福岡には何の縁もゆかりもなく勢いと興味だけで移住したようなものでしたが、移り住んでみて良かったとひしひしと感じます。
同じように福岡移住を考えられている方、
ぼーっとでも東京以外の生活を考えられている方に向けて、防備録を残してみようと思います。
きっかけはノリと冗談でした。
東京近辺で引越し先を探していたのですが、条件に合う魅力的な街というのが見つかりません。
最初は半ば冗談で福岡を入れ、ところが検討するほど福岡が魅力的に思えてきます。やがて間違っていればまた戻ればよいかと思うようになり、賃貸物件の内見のために福岡空港に降り立つことになりました。
これが私の福岡初訪問で、その二日後には賃貸契約を交わしていました。
元々リモートワークで東京以外に住みながら働くことに興味があったこと、
当時の仕事が地方創生につながるミッションを持っており実際に地方に近い場所に興味が増していたこと、
福岡支社のメンバーから住みよさについて色々伺っていたこと等々、軽い理由は色々あったと思いますが、実情は当てずっぽうで大当たりを引いたようなものだと思っています。
人生の時間が増えた
福岡に慣れると東京に戻れなくなります。
こちらに来て QoL は爆上がりしました。
まず住み心地が圧倒的に変わります。
生活圏がコンパクトになり移動時間がとにかく少なく、徒歩や自転車とストレスがありません。
その割に医者や飲食店など選択肢は豊富でレベルが高く、東京ほどの人の混み具合も無いので日々の生活にかかる時間コスト、ストレスがぐっと下がりました。
福岡は、どこに行くにも 12分
買い出しや通院、飲み、待ち合わせ、イベントへのアクセスに至るまで。
様々なものが東京に比べて 1/3 程度の所要時間に収まっています。
住まいの場所にもよりますが、大体は徒歩か自転車で 12分圏内。普段の移動に電車を使うことはありません。
私は美味しいものに目がなく東京でもお店巡りを重ねていましたが、こちらに来てますますその趣味が楽しくなっています。
12分ほどあれば大体どのお店にもたどり着け、その利便性もあって重ね重ねて一年で 300店を超える訪問数になりました。
未開拓のお店もまだまだ残っており、12分圏内での豊かさ、楽しさを感じます。
東京でいえば住心地の便利さは新宿と渋谷に楽々アクセスできた代々木を思い出させ、街の楽しさはそれを上回っていると思います。
生活圏がコンパクトになると何が素晴らしいかというと、人生の時間が増えるのですね。
片道 40分かかっていたものが 10分になると往復で 1時間の余裕が生まれます。毎日の中で自分が自由に使える時間が 1時間増えると思うとこれは大きなことです。
余暇の楽しみが深まった
福岡は、ごはんが美味しい
福岡のごはん、とても美味しいです。
食べ歩き好きな方にはもちろん、自炊派にも充実しています。
普段は自炊ですが、食材のおいしさに助けられています。
福岡はもちろん、福岡に集まる佐賀や熊本の産物がまたおいしい。
魚は有名ですが、野菜、鶏豚牛、ジビエ、フルーツ、
スーパーや近所のお店で買えるものがそれだけで美味しい。
同じ料理を作ってもこちらであれば +20% 旨味が濃いと感じています。
食べ歩きも充実以外の表現がなく、日本のサンセバスチャンがあるとすればそれは福岡でしょう。
東京に居た頃も様々なエリアでの食べ歩きを楽しみましたがそれを上回る楽しみがこちらにはあります。
福岡の食の特徴は中間層の分厚さだと思います。
料理人の数も多く様々な方が活躍されており、店舗も多く存在します。
レベルも高く、中価格帯のレストランを中心に魅力的なお店がたくさん見つかります。
UMAGA、ソワニエといった福岡の食に特化したメディアがあることでもその豊かさは想像してもらえると思います。
最先端の料理シーンはやはり東京にあるのですが、頻繁に使える価格ではなかったり予約難であったり、ハレの日のお店が多いというのが個人的な印象です。
一方で福岡は日々の中で使えるお店が充実しており、あるシェフが住むなら福岡、旅するなら東京と言われていましたがまさにその感覚だと思います。
福岡の食、レストラン事情は追々 note でも紹介していきたいと思います。
福岡の、旅が素晴らしい
東京に居た頃も那須塩原や熱海伊豆、富士五湖方面など旅行を楽しんでいましたが、福岡に引っ越してますますその楽しさがブーストしています。
前述のように福岡の都市部はコンパクトで少し外に出ると自然豊かなエリアが広がっており、レジャーには事欠きません。
わざわざ山間部を選んでその土地の景色や産物を活かして営業されているレストランも多く、郊外のレストラン巡りも楽しいものです。
また九州は火山国。
福岡にも温泉処があり、また由布院を筆頭に近場に恵まれた温泉地が多数あり、温泉ひとつでも様々な遊び方と行き先を楽しむことができます。
熊本阿蘇も意外と近く二時間かからずリーチでき、日帰りで行かれる方もいるようです。
この前は念願であった紅葉時期のの高千穂に訪れることができました。
交通事情も合格点です。
ときどき渋滞に巻き込まれますが、週末必ずといってよいほど渋滞にあう関東近郊の交通事情に比べると十分に許容できます。
ちなみに自動車免許は福岡に移住して取得しました。
由布院など公共交通機関で遊びに行ける場所も多いのですが、酒蔵巡りや窯元巡りを楽しんだり、九州を満喫しようと思うとやはり車の免許は必要です。
出会える縁が増えた
東京から福岡に移住して変わったと思えるのが人との出会い方です。
東京は東京で面白い縁も多いのですが、福岡では接点を持てる回数と濃さがより深まりました。
私自身は余暇があれば大体は美味しいものとお酒に注ぎ込んでおり、縁もその線でつながる方が多いのですが、東京に居た頃に比べ、よりシェフや生産者といった直接自分たちで何かを生み出されている方と面識を持ったり話せる機会が増えたと感じています。
実際周りを見渡してみると自分で何かをされている方が多く、
小売自営業から飲食経営、料理人、蔵人といった割合が多いと感じます。
このあたりは様々な企業を集積して成り立っている首都圏と福岡との産業構造の違いや、人々の生業の立て方の違いもあると思います。
同時に福岡には余白が大きく、様々な人にチャレンジを与えてくれます。
間借り営業をされている若き料理人の方は多く、間借り居酒屋、間借り燗つけ師といった方まで存在します。
ある方は酒屋で勤務をする傍らで民家を自力で改装されカレーとビリヤニの店を始められていたりと、首都圏にはない自由な気風を様々な人の活動の中に感じることができます。
その様々なチャレンジが福岡の楽しみの豊かさになっているのではとも思います。
このあたりも追々、note を通じてお伝えしたいと思っています。
東京と違う世界線が楽しい
東京、首都圏の経済力、影響力には圧倒的なものがあります。
新潟や栃木、東北のものづくりや街づくりにしても首都圏の影響を受けていると感じます。
新幹線が開通して新潟、金沢は変わりました。
東北、栃木茨木、静岡あたりの話を聞いても東京経済圏を意識した内容が多く、その影響力を感じます。
福岡は、ぎりぎりその首都圏外にあるといえます。
移動コストは二拠点生活をされる方がいるくらい軽いのですが、所詮は飛行機なので経済的な統合力には限りがあります。
福岡は福岡で九州一円から人を集めており、その九州の特色もあいまって西にあるもうひとつの首都のような独特の存在になっていると感じます。
こちらにはこちらの経済圏があり、こちらの文化や楽しみがあり、そのどれもが日本に暮らして長い我々に心地よく馴染みます。
福岡は誰にもオープンで自由な気風のある街です。
余白が大きく、様々な人にチャレンジの機会を与えてくれており、実際にそれを楽しんでいる方々に出会えます。
首都圏に少し疲れた方、閉塞感を覚えてしまうような方はぜひ福岡に来てみてください。