猫は何語を話すのか
私は時々思いついた事を人に聞いてみる癖があるのですが、この間ふとこう思いました。
例えば一人の人間がいたとする、その人は日本に住んでいたとする。と、言うことは日本語を話していますね?と連想することは容易い。
日本に住んでいる人は(大概の場合)日本語を話しているし、フランスに住んでいる人はフランス語を話しているし、中国に住んでいる人は中国語を話しているわけだ。
ここまで誰もが頷いて聞いてくれる。
「じゃあ中国にいる猫は、中国語を話していると思わない?」
と、言うとこぞって皆がこんな顔をする。
こいつ何言ってんの???
確かに猫は言葉を喋らない。
だけどちゃんと音を発している。そこにはきっと猫界の言語が存在していると、私は思うんだよね。
仮に猫界に言語が存在しているのなら、猫の住んでいる国によって異なる言語を話している事もありえる筈。逆に言うと絶対にありえない事を考える方が難しい。
これを考えながら、
例えば中国産の稀少な猫を日本に連れてきて、純日本産の猫と会わせた時、かたや「你好!」かたや「こんにちは!」となり、多頭飼いのお宅の猫ちゃん達はピャー!となってるだろうなと妄想した。かわいい。
ただ、そんな事になっていても、我々人間には分からない。ってだけのこと。
そこまで言うと
「猫が話せるとしても、猫は猫語を話してるからどんな猫とでも話せるでしょ」
という人がいた。
何故決めつける。
それぞれにそれぞれの世界があって、答えがない所が良いのになぁ。そんな世界があるかもよ?と言う考えこそ面白い。そして、自分の想像しえない世界が知りたい。
自分の考えた世界、もしくは、こうだ!と決まっていると教えられた世界を、物凄く純粋に、疑いの余地もなく信じている人。
「もしかして?」を受け入れられない人って結構な量存在している。だって学校で習った、そういうものでしょ、とか。
当たり前過ぎて、至極当然だと思いこむ。
それ以外を認めない。
植え付けられた固定概念に疑問すら抱かない。
そういう人を見ていて、何だか怖いな、と私は思うんだ。