【ミルグラム考察】囚人番号010 コトコ(第二審時点)
⚪︎コトコの罪
コトコの罪は、法で裁けなかった悪人を正当防衛の名の下に殺害したことです。
コトコは、この世すべての悪を憎んでいます。第二審では、看守エスが「赦さない」と判断したミルグラム内の囚人にも攻撃を行っていました。
そんなコトコは、ミルグラムに来る前にはどのような事件を起こしたのでしょうか?
そして、それらの事件は裁判でどう解決されているのでしょうか?
このことについて、今から考えていきたいと思います。
なお、今回はMVに一瞬出てくる映像からの推察が多いため、画像を多めに使用します。
また、第二審のMV公開後に内容を追加したため、第一審MVからの考察 → 第二審MVからの考察、といったように話を進めていきます。
⚪︎コトコが起こした殺人事件(第2の事件)
コトコが正当防衛で殺害した人物は「10人の女児を殺害した連続殺人犯」でした。第一審のMV『HARROW』内にその記述があります。
下記に添付します。
その連続殺人犯は、女児を10人殺害し死体を遺棄。記事内に「体液」という文字があるため、殺害前に性的暴行もしていると考えられます。
小学生女児に性的暴行を含む暴行・殺人をしていることや、被害者の死体を家族に見せつけるようにわざわざ被害者の自宅周辺に捨てに行っているところに非常な悪質さを感じます。
ですが、上級国民の箱入り息子であるため父親に事件を隠蔽されていたようです。花の置かれた最後の画像からすると、交通事故(轢き逃げ)などとして処理されていたのだと思われます。
つまり、コトコは法で裁かれなかった極悪人を殺した、ということになりますね。
⚪︎コトコは殺人事件の前にも傷害事件を起こしていた(第1の事件)
コトコは第二審のボイスドラマで「数々の犯罪者を見てきた」と言っています。つまり、コトコが私刑を行った相手は一人ではないと考えられます。
そして事実、コトコは先ほどの人物を殺す前に、第一審MV中で少なくとももう一人に私刑を行っています。
過去に暴行罪で起訴され、今は窃盗罪・傷害罪容疑をかけられている下記画像の男です。
この記事と画像を元にコトコは犯人を特定し、蹴りを入れたようですね。
幸いなことに、この男は意識を失っているだけで死んではいなさそうです。
そのため、この事件はミルグラムの「ヒトゴロシ」の判定事件にはならなさそうです。
コトコはボイスドラマで「数々の犯罪者を見てきた」と発言しています。
そのため、コトコはこの他にも私刑をしている可能性があります。
ですので、この事件が初めての犯行ではないかもしれませんし、コトコが犯した殺人事件も何番目の事件なのかは断言できません。
しかしMV上では2件しか犯行を確認できないため、便宜上、窃盗犯に蹴りを入れた上記の事件を「第1の事件」、極悪人を殺害し弱者を守った事件を「第2の事件」と呼ぶこととします。
⚪︎第1の事件は警察にバレているのか
コトコは第一審のボイスドラマで「事実、私はその件(殺人)においては司法においても、正当防衛と判断されている」と述べています。
その件、つまり極悪人を殺害した「第2の事件」については、警察にバレて正当防衛として無罪になっているようです。
しかし、「第1の事件」はそうではないと思われます。
先ほどの画像の「手配中の窃盗犯 何者からか暴行」の記事を見る限り、警察は男物のスニーカー痕から容疑者を男性に絞って捜査をしていました。
コトコは女ですので、この事件については、コトコは犯人だと特定されていないと考えるのが自然だと思います。
ところで、コトコは、「第1の事件」と「第2の事件」で同じ(であるように見える)スニーカーで蹴っています。
同一のスニーカー痕から、警察はコトコが窃盗犯をボコボコにした犯人だと特定できなかったのかな……と個人的には思いますが、コトコが正当防衛としてのみ裁かれていることを考えるとやはり最後まで特定できずに終わったように思えます。
窃盗・傷害罪の犯人を蹴り倒した「第1の事件」では、コトコが明らかに攻撃しに行っているように見えます。極悪人を殺した「第2の事件」のような、助けるべき弱者もその場にはいません。
正当防衛とは言い難いので、もしコトコが「第1の事件」の犯人でもあるとバレた場合は、普通に暴行の罪に問われるのではないかな、と思います。
⚪︎捜査時と犯行時でコトコの服が違うのはなぜか
第一審のMVを見る限り、コトコは、捜査中と犯行中で服装(とスニーカー)を変えています。
また、「第1の事件」の犯行時には顔も隠しています。
ということは、コトコは「罪人を裁いたのは自分だ」ということは「第2の事件」で警察にバレるまでは世間から隠していたと思われます。
男物のスニーカー痕を残していることだけを見れば、コトコは犯人を男性だと思わせるために偽装をしていた、という考えもできます。
しかし、コトコは身長が高く、足のサイズも大きいだろうと考えられます。そのため、単に自分の足に合うスニーカーが男物だっただけかな、という気もします。
男に偽装するのなら胸が見えないように上着の前を閉めると思いますしね。
コトコは第2の事件後もこの服を着ていたのであくまで事件前までの話ではありますが……犯人を別人だと誤認させることはしないが、あえて自分がやったと公表するつもりもない。そういった程度だったのかなと思います。
⚪︎第2の事件も、一度は正当防衛と判断されたが……
ここからは第二審MV『ディープカバー』の話に入ります。
コトコの第二審MVでは、第一審の続きが描写されています。
一度は「正当防衛」と判断された、コトコの第2の事件。しかし、その後、コトコが殺害した極悪人の父親から、以下の主張がされました。
法律に疎いので全然違ったら申し訳ないですが……この様子だと、この極悪人の父親はこの後裁判のやり直しを訴えてくるのではないかな、と思います。
実際にどうするか決めるのは検察官(だと思うの)ですが、もし本当に裁判のやり直しがされた場合、次のコトコの判決は「正当防衛」ではなくなる可能性が非常に高そうです。
ところで、この事件でコトコに助けられた女子小学生は、コトコと似た帽子を被って会いに来るほどコトコに懐いていました。
この女の子自身が自分の意思で証言を取り消したとは到底思えません。
そのため、この証言取り消しは、この極悪人の父親からの圧力を受けて取り消されたのだと思います。
ですが、仮に女の子の証言が戻ってきたとしても、暴行が行きすぎているという(裁判所から見て)新事実があったので、もし裁判をやり直した場合は、少なくとも正当防衛にしてはやりすぎだとして過剰防衛に修正されそうな気配がします。
また、コトコの殺人理由として、ミルグラムのように「裁きを下す大義名分がほしい」などの攻撃性もあったと知られてしまった場合は、過剰防衛すら成立しない可能性がありますね……。
証言の揉み消しが通り、この父親の主張通りとして事件が判定されてしまえば、コトコは普通の人間を殺し、女の子を脅して自分に有利な証言をさせた悪い殺人者として裁かれることとなりそうです。
⚪︎極悪人の犯行はネットミームなのか
この極悪人の犯行はただのネットミームなのか、ということについて。
先に出てきた雑誌の記事では、「捜査関連者の話によると、指紋や体液の類から容疑者にA氏(コトコが殺害した相手)の名前があがる」といったような内容が書かれていました。疑うに足る証拠は、すでにいくつかあるようです。
第一審のMVを見る限り、コトコは独自調査とはいえ、しっかりと調査をした上で、極悪人は過去に複数の殺人を行っていると自分の中で確定させました。
さらにコトコは、極悪人の父親の会社(または関連会社)で社外取締役(=代表ではないが偉い人)を務める極悪人の親族からも情報を得た上で犯行に及んでいます。
加えて、極悪人は実際に(コトコが助けた)女子小学生を攫っており、極悪人の父親はコトコの件でも「証言をもみ消す」という行為をしています。
以上から、極悪人の犯行はただのネットミームではなく、本当にネットで言われているような犯罪をしていた、と考えられます。
それなのに、極悪人のこれまでの犯行をネットミームと切り捨て、被害者の女の子の証言すら揉み消し、コトコをただの悪い犯罪者に仕立てようとしている様子はさすがにちょっとすごいですね……。
この父親は、曙光新聞という新聞会社の代表者です。新聞はやはり権力が大きいのでしょうか? 今までもこうやって事件を揉み消してきたんだな、ということが窺えますね。
まぁ、コトコは「そういう相手」を殺害相手に選んだわけですし、自分自身の正義が揉み消されてしまうことを予想できなくはなかったでしょう。
ただ、予想できなくはなかったことと、実際に予想できたかは別です。極悪人であっても人を殺すことは当然良くないことですが、これを受けてコトコの悪を憎む気持ちが強まってしまうのは最もだと思います。
⚪︎コトコが「ハメられた」可能性は?
コトコは、裁判の証拠をもみ消す狡猾な父親を持った極悪人を殺害相手に選んでいます。
そのため、コトコはその父親にハメられたのでは? という可能性も検討しておきたいなと思います。
コトコは、社外取締役という偉い身分の人(かつ極悪人の親族)から情報を買っています。
しかし、普通はわざわざ名刺を出してまでして身内の情報を売らないと思います。しかも一万円程度でです。自分の身を危険に晒してしまう行為ですので、普通はそんなに簡単にできないと思います。
それでも情報を売る理由としては、その人が「あの息子(極悪人)について相当思うところがあった」か「息子の犯罪を明るみにすることで父親を引きずり落としたい」か「コトコを騙して利用したい」かのどれかだと思います。
もし、コトコを騙して利用するために情報を買わせたのだとしたら……この親族は、極悪人の父親と共謀してコトコを計った可能性があるのではないかなと思います。
もしそうであれば、理由は「あの父親も息子(極悪人)を消したかったから」などでしょうか?
身分の高い人に限らず、息子の愚かな振る舞いのせいで自分の名前に傷がつくことは避けたい、という心理があるかと思います。この父親は事件を揉み消せるようですが、息子が何かをする度に事件を隠蔽するのも手間ですし、隠せてもいつバレるか分かりません。
この父親や親族が、コトコから話を持ちかけられた時に、この機会に息子を殺そうと思っても不思議ではないと思います。
でも、今までの息子の犯行が明るみに出るのでは意味がありません。
そこで、コトコに情報提供をし、息子を殺させた上で、目撃者の証言を揉み消しコトコの犯行を不当なものとする……コトコを犠牲にすることで、息子も殺せて、息子の死も悲劇にできて、これまでの犯行も隠滅できて自分の身分はこれまで通り安泰。考えるとしたら、そういうストーリーなのかな? と思います。
第一審MVで、わざわざ極悪人の父親と同じ苗字、同じ会社名の名刺を大々的に出してるのは、こういう可能性もあるからじゃないかな、と個人的に思います。
……しかし、単に同じ苗字の人を出しているのは、コトコが「正しい道から情報を得た」ことを示したいだけかな、という気もします。
普通は、素人の女子大生が都合良く人を殺してくれるとは期待しないと思います。それに、息子を殺させたら、コトコの裁判時にその息子のネットミームが話題となってしまうので逆効果のような気もします。
それに、数々の証言を揉み消せるだけの実力があれば、コトコに頼らずとも息子を暗殺することなんて容易いでしょう。
そもそも、この父親は息子を溺愛していたと別の記事で書かれていました。ならば、息子を殺そうとはしないはず、とも思います。
以上のことから、可能性として言ってはみたものの、コトコが実際に極悪人の父親にハメられた確率は非常に低いと思います。
でも、そういう話だったら面白いなとも思うので、可能性の一つとして置いておきます。
⚪︎まとめ
コトコは、殺人を犯しただけではなく、ミルグラム内でも他の囚人に対し攻撃を行っています。第二審の曲では、看守エスを含めた全員を殴りたいのだという強い攻撃性を歌い上げていました。
第二審でもコトコを「赦す」のであれば、また襲撃を繰り返すと思われます。
ただ、第二審で「赦さない」になった場合でも何かしら仕掛けてきそうなところがコトコの面白いところですね。
投票初日は、70%以上の票率で「赦さない」となっていました。
第三審でコトコが何をしてくるのか、注目したいところです。
⚪︎余談:ミルグラム内での襲撃
コトコは、第一審と第二審の間で、他の囚人に対して襲撃を行っています。
ボイスドラマを聞く限り、「マヒルを襲撃したところで時間切れし、アマネは襲撃できなかった」ということなので、コトコの襲撃は第二審が始まる直前に行われたと思われます。
つまり、コトコは、第二審の格好で他の囚人に対して襲撃した可能性が高いのではないかな、と思います。
コトコは、第二審で警棒らしきものを所持しています。
正義の執行者らしいチョイスですね。
警棒を使って、本物の警察であるカズイと渡り合ったのかもしれない、と考えるとなかなか興味深いですね。
また、コトコは第二審で、靴を安全靴のようなものに履き替えています。とあるゲームでは、安全靴を履くと蹴りのダメージが上がったりします。
そんな風に威力を上げた足で、フータを、蹴……!?
さらに、コトコは第二審で、ナックルらしきものも新たに付けています。言わずもがな、ダメージ上昇の効果があります。
そんな風に威力を上げた拳で、マヒルを、殴……!??
(最初のボイスドラマで1発KOされてたのに、コトコと戦って無傷で済んだミコトは一体なんなんだ)
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