潮来の伊太郎(いたこの いたろう)で笑いをとるのは難しかった
※写真は、写真のフリー素材サイト写真ACさんのものを使用しています。
7~8年前の話ですが
職場に、中国から研修生が来まして
(研修生と言っても、学生や新人ではなく、会社の幹部候補です)
ワンさん
30代
男性
研修期間:1年
ワンさんは以前
都内で営業の仕事をしていたことも
あるらしく、日本語は上手(^^)
自己紹介のときに
仕事への意気込みの他に
「日本を満喫したいです!」
と言っていたので
その一環として
職場の仲間と計画して
茨城県潮来(いたこ)市の
潮来あやめまつりに行きました。
(7~8年前の話です)
潮来…と言えば
潮来の伊太郎(いたこの いたろう)
ですよね?
ね?
知らない!?
潮来の伊太郎(いたこの いたろう)
まぁ、大丈夫です。
潮来の伊太郎(いたこの いたろう)を
知らなくても、大丈夫…。
潮来のアヤメ園には
伊太郎の像があります。
あやめまつり…
全国いろんなところで開催
されていると思いますが、
潮来は、かつての婚礼の様子を再現した
「嫁入り船」なんかも有名で
本物の花嫁さんが船に乗って
対岸のお婿さんのところに行く
という、非常に情緒豊かなイベントが
あったりします。
この日も、
「嫁入り船」を楽しみました。
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で、後日
私は、ワンさんの
毎月の報告会でのネタとして
こんなアドバイスをしました。
花嫁さんの写真よりも
伊太郎の写真の方が日本人は喜ぶ
40代以上の人なら誰でもわかる
ワンさん「ワカリマシタ!」
報告会当日
会議室で、パワポを使った報告です。
聴いているのは管理職5~6人と
その他20~30人。
業務関連の報告のあと
日本で経験した日常生活の話題に…
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(ワンさん)
先月は、西島さんたちと、
アヤメ祭りに行きました。
(伊太郎の写真のスライド)
(ワンさん)
いとぅろう、です。
(ん? いとぅろう? 誰?)
(全員固まっている)
(さらに、ワンさんは続ける)
(ワンさん)
40代以上の人なら
皆わかると思います。
(そ、それは言わなくていいやつ…^^;)
(しばし沈黙のあと)
伊太郎(いたろう)ね。
(誰かが言った)
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日本語が上手だからと言って
つまらないネタを仕込んで
笑いをとろうと企んだ
私がバカでした。
反省点としては
・ワンさんは伊太郎を知らなかったこと
・「た」の発音がイマイチだったこと
・言うべきことと、言わなくていいことの
区別を伝えていなかったこと
・日本語、特に「笑い」においては
「間」が重要なこと
・私と、ワンさんのコミュニケーション不足
ごめんなさい。
反省しています。
でも、その後も
皆でいろんなところに
出かけたりして
ワンさんは日本での生活を
とても喜んでくれました!!