37歳バリキャリ女性の婚活体験記(マインドチェンジ編)
前回の記事は、結婚相談所に入会してからの約1か月半の活動を振り返りました。今回は、婚活でマインドチェンジしたことについて書いていきます。バリキャリ女性のこじらせ具合を知りたい方のみお付き合い下さい笑。
1. よきお嫁さん像との戦い
かつて、女性は3高男性(身長、収入、学歴が高い)を求めているという通説があった。これに対して、私がかつてお付き合いしてきた男性からは以下のような女性像を潜在的に期待されているように思った。
①家事・育児は女性が行うもの、特に料理は上手であってほしい
「特に料理は」の部分が問題だ。新たな出会いからお互いが少し気になる存在になった時、80~95%くらいの確率で男性から「料理はしますか?」と聞かれる。続いて「どんな料理をするんですか?」と聞かれる。これでワンセットの定型質問だ。
ぴょんは内心「面倒くさい、また出たよこの質問(-_-メ)」と思いながらも、お相手の気になる度合いに合わせて、以下のように回答を調節する笑。
残業しまくりで土日も働き体力の限界を迎えて眠りにつく女性が、毎日お料理してると思いますか?
正直言うと、地方勤務だった時はスーパーが遠くて、必要に迫られて日々お料理してました。だから、"Sure, I cook almost every day !!" と胸を張って言えたよ。でも、都内で限界バリキャリの領域に足を突っ込んだ時から、"I don't wanna cook everyday, because of hard work…" になった。
だから、「お料理できますか?」への正確な回答は「お料理する能力は持ち合わせてます。でも残業が多くお料理の頻度が低いので、専業主婦の人と比べると上手じゃないと思います。」となります。
でもその本心を答えると、大半の男性からネガティブな印象になるので、気になる度合いに応じてお化粧した回答をするわけです。
世の働く男性に問いたい。「そなたたちは深夜残業が続いても、毎日お料理するんですか!?」「なぜ同様の働き方をしている女性にお料理を求めるんですか?」
(長年のこじらせを爆発しました、すみません。)
家事の工数を計測するとしたら、お料理の工数が一番多いと思う。
お料理が好きな人は苦しく思わずにできるでしょうが、私には大変なんです。「料理はしますか?どんな料理をするんですか?」と聞く人は、相手に期待するだけで、たいてい自分で料理をしない。料理がこのスタンスであれば、育児も同様のスタンスだと想像に難くない。
一方で、自分で料理をする男性はそれが当たり前になっているので、相手に期待する必要がない。また、彼らは上記の料理工程を理解しているので、女性が料理をしてくれたら感謝するし、女性が疲れている時には無理強いしない。
②女性は男性よりも仕事ができない存在であってほしい
男性はヒーロー願望があるようで、女性から仕事で困りごとを助けてほしいと依頼されると喜んで手伝ってくれる人が多い。でもその逆はどうなのか。
お付き合いする中で男性が心を許してくると、仕事の愚痴や不満をこぼしてくることがある。そこで、私が解決策を提案できそうな領域(人事・組織、金融)の知識を提供すると、相手男性から苦い顔をされる。場合によっては、「自分でなんとかするからいい!」と話を遮断される。
私はその度に混乱してきた。女性みたいに話を聞いてほしいだけだったのか?後から考えたら、愚痴の体で「こんな難しいことに挑戦してる俺すごいだろ?」のアピールだったんじゃないかと思う。いわゆるマウントみたいなもの。それに、「解決策、アルヨ!」って答えるぴょんがいると、プライドが満たされなかったんだと思う。
え、どゆこと?
相手男性としては、「仕事ができる俺を認めてもらいたい」、かつ、「仕事ができる彼女を認めたくない」という心理が見え隠れする。
そうなると、ぴょんがとれる態度の選択肢は「アホなフリをする」の一択で、私の仕事の話は相手にできなくなる。
このヒーロー願望の裏返しとして、相手女性には「可愛らしさ」を求めており、女性から男性への尊敬の態度を期待しているように感じた。なぜ、働く女性が身に着けた専門性は男性から尊敬されないのに、男性のみを尊敬しなければならないのだろうか(-。-)y-゜゜゜
2. 結婚相談所の婚活でのマインドチェンジ
ぴょんの周辺にはたまたま、よきお嫁さん像を期待してくる男性が多かった。家父長制度の名残のある価値観を持った人も多く、女性が働くことによって発生する価値観の変化を捉えられていないのだろう。
そんな男性が期待する架空のよきお嫁さん像に合わせて、ぴょんは仮面を被ろうと努力し続けてきた。でも内心は「無理ダヨ~!」のオンパレードだったのである。
これまでは、結婚の最終決定権は男性にあると思っていた。
でも、結婚相談所のルールに沿って活動していくと、女性にも十分に選択権があるのだ。だから、無理して相手に合わせすぎる必要はない。一緒に変化していける人を選べばいいし、譲れないところは明確にしてお相手とすり合わせしていけばいい。
自分らしく生きるために、ぴょんは働き続けたいのだ。それは、これまでの成功体験もあるし、社会をよりよくしたいという想いもあるからだ。
それを前提とすると、生活的に自立していない男性と働く女性を認められない男性はNGなのだ。お見合いの中でNGに該当するような人もいたけど、そしたらまたすぐに新たなお見合いを組めばいい。
ぴょんがお見合いした男性の多くは、私の専門領域の話を興味深く聞いて応援してくれたし、毎日お料理をしている人もいた。これまでの狭い世界には見つけられなかったけど、広い世界を見たら無理せずに一緒にいられる人と出会えた。真剣交際に進んだ無邪気なメガネさんは、働くぴょんのことを尊敬してくれるし、毎週、癒しスポットに連れて行ってくれる。私は「がんばりすぎなくていい」ということが大きなマインドチェンジだった。