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早期退職を考える時の問い①本当の夢は?
私は石橋をたたいて、たたきすぎて壊してしまうタイプです。
かなり慎重。慎重すぎて動けない。
退職というか、仕事に疑問を抱き始めてからも3年ほど
ああだ、こうだと考えていました。
頭で考えても、言葉にしても煮え切らなかったので
ノートに書き出していきました。
まずは、私の本当の夢は何だったのか?
職業の先にある根本の目的について考えました。
私が教師を選び、教師を選んだことで得たかったことです。
「職業に就くことが夢ではない
その職業についた後で、
それによってかなえることができる何かがある。
その何かこそが夢であって
職業はその夢を実現するための一つの手段」
という本の文を見つけました。
そこで、私の夢って何だった??と
振り返った時、
教師の仕事を選んだのは
自分の家庭をもち、
子どもを産み育てたい。
たとえ、一人になったとしても(夫がいなくなったとしても)
子どもを育て上げられるようにしたい
と思ったからこの仕事を選びました。
もちろん、子どもが好きだったのもあります。
物ではなく、人を相手にする仕事がしたかったというのもあります。
でも、一番は
自分の家庭をもちたかった。
子どもを育てたかった。
そして、一人でも生きていける自分でいたかった。
こんな風に思うのは、父を早くに亡くしたからに他ならないと思います。
母が、父を亡くしたときの様子を見ていたので。
当時、女の人でも男女平等であり、
子育てしながら働くのに公務員、
特に、教師という仕事はとても恵まれていると思いました。
(母も学校現場に教師ではないのですが勤め
どれだけ良いかという話を聞かされました。)
だから、私にとってのこの仕事は
子育てという目的をやり遂げるための手段の一つだったのだと思います。
それを考えると、
子どもたち3人がそれぞれ、それなりに巣立ち
私自身、それなりに充実して楽しい家庭生活を送り、
子どもを育てたというやり切ったという思いをもてました。
もう、そういう意味では教師に縛られなくていいんじゃないか…
と思うことができました。
空の巣症候群のようになって
何もかもやりたくなくなったのかと思っていたのですが
どうやら、そうではなく
子どもが巣立って目的を果たした??
夢を果たした??
だから仕事を続けることに疑問を抱き始めたのかもしれないという
気持ちを確かめることができました。
今の夢は?
ゆっくり夫と過ごして
私は、刺繍をしたり、編み物をしたり
物を作ったりするのが好きなので
そんなことをしながら
夫とゆっくり、過ごしたいという…
うーん。
もう完全に老後の世界に入ってきている
かといって、仕事は0にするつもりはないのですが
今までのように
年中仕事のことを考えるという生き方は
正直もう、したくないと思うようになりました。
教師という仕事は、子育てにもとっても生かされましたし、
発達の過程をみていくのは今でも好きです。
学びも続けたいと思います。
一人一人ちがう、人と関わるのは
ただただ楽しいのです。
その先に何があると言われると明らかではないのですが
やっぱり、一人一人と丁寧に関わりたい。
そして、その子、その人の笑顔が見たい。
その人が無理することなくその人らしく大切にされる
そんな世界であってほしい…
批判でなく、思い通りにする出なく
その人らしく安心して楽しく過ごせる…
そんな人たちを増やしたいと思っています。
これは、今の仕事をしていても変わらない思いです。
だから、教師にこだわらなくて
もっと、無理せず、ゆとりのある働き方でいいんじゃない!
って思えるようになりました。