修学旅行、諦めていたのは私だけだったのかもしれない。
何からどう記そう。
確か先週からの私はいろんなことでとてもモヤモヤしていて、今日、まさか自分が旅先の宿にいることなど想像もしていなかった。
ぴぃは今日、修学旅行に行った。
ついでに、私も一緒に来た。
2日前に、修学旅行前の最終打ち合わせをしたいので、学校に来てくださいと連絡があり、その前に、ぴぃの気持ちがどこにあるか最終確認をした。
それまでのぴぃは「行ける気がしない」の一点ばりだったけど、「行きたい!」と初めてしっかり言った。
お友達問題で寂しさを抱えたままのぴぃが、留まることをせず、進む選択したことに、正直びっくりした。
学校側のご配慮のおかげで、私とぴぃはバスではなく自家用車に乗り移動し、ぴぃの体調に合わせて、可能な限りのグループ行動に参加するという流れ。
泊まるところは、学校側と同じ宿の別室に一部屋とってもらい、ぴぃが不安であれば、親子で寝てくださいとのこと。
2日前の夜は、行くと決断したものの、緊張と不安で、なかなか眠れなかったのに、次の日は6時に起きた。
そして、昨夜は早起きしたおかげでいつもより早く眠りについた。
今朝はしっかり6時に起きた。
7時には車を走らせ、大雨の日光東照宮で合流し、ぴぃはグループ行動に参加するも、大雨の洗礼により疲れ果て、その後のハイキングは断念する。
ハイキングのゴール地点で再び合流し、クラス写真を撮って、ぴぃはバスに乗り込みみんなとホテルへ。
ホテルに着いてから、それぞれのお部屋で休憩と荷物整理タイム→買い物タイム→お風呂→夕食と、ぴぃはクラスのお友達と過ごした。
私はあまりウロウロしないように、ホテルについてからずっと部屋にいた。
ぴぃは最初の30分ほどは時々現れ、短く要件を伝えて出ていく。
どうでもいいことなんだけど、どうやら楽しくて興奮してるみたいだった。
「寝る時はママとがいい!」とあれほど言っていたのに、
「明日朝早起きして、みんなとおしゃべり会するからみんなと寝るね!」
と告げたきり、パッタリと来なくなった。
他の生徒たちも、それぞれの部屋を行ったり来たり、廊下を行ったり来たりして楽しんでいる声が聞こえる。
あぁ、修学旅行ってやっぱり楽しい子は楽しいんだよな。
私は、つまらなかった記憶があるわけではないのだが、小中高の修学旅行の記憶が怖いくらい残っていない。
ほとんどが写真の記憶だけど、写真にうつる笑顔から楽しんでる様子は伝わる。
私はいつからか、「修学旅行が楽しい思い出の一部になる」という、視点を変え、行けなくても大したことはないと思うようになっていた。
でも、ぴぃが行くかもしれない、と思った時から、何だか心がザワザワして、気持ちをニュートラルにしておくことに努めた。
期待しちゃいけない、欲張っちゃいけない、と。
だから、あえて、行けなくても楽しい二日間にしようと計画していたこともある。
今日、今、この状況が、奇跡すぎて、胸がいっぱい。
私は、ぴぃがここに来て、私から離れて、友達と過ごしていることがたまらなく嬉しいのである。
私のいないところで買い物をし、お風呂に入り、ご飯を食べ、眠ること。
この全てが、たまらなく嬉しくて、ありがたくて、胸がいっぱいなのだ。
もちろん、これがスタートでも、ゴールとも思っていない。
生きていく上での、一つの経験、成長。
学校側の配慮にとてつもない感謝を感じている。
さてまた明日。あと1日。
明日は明日。切り替えて、眠ろう。