ルールと約束を守りすぎるきっちり娘を、認めて見守る。
明日はCちゃんのお誕生日会をするため、Dちゃんと一緒にケーキの材料を買い出しにきたぴぃ。
とりあえずショッピングモールに2人を送り届け、2人で相談して買ってねと送り出す。
ぴぃは「お友達と2人だけで買い物行くのなんて初めて!!」
と興奮していた。
先日、Bちゃんが別のお友達と2人で買い物に繰り出しているのを見て、「6年生になるとそんなことができるんだね」と他人事のように言っていた。
すぐに自分にもそのタイミングがやってきたことに、不安よりも楽しみが勝っている様子が見れて嬉しかった。
予算は1人500円で、2人合わせて1,000円。
出かける前パパに「Dちゃんのお母さんも心配してるから、ちゃんと1,000円以内になるように見てあげててね。」と言われていたけど、私はそのつもりはいっさいなかった。
ぴぃは約束事はきっちり守るタイプ。
いや、なんだったら約束事を破ることが怖い。破ったらどうなるかわからないという強迫観念ともいうべきか。
約束事、ルールに関しては、私よりも、パパよりも、きっちりしているのだ。
修学旅行の時もそうだった。
3,000円と決まっていたお小遣い。
少し多めに持っていくというお友達がたくさんいる中で、ぴぃはきっちり3,000円をお財布に入れていた。
「3,000円以上持ってたら怒られちゃう。」あの時はそんな感じだった。
今回はプライベートなことだけど、Dちゃんのお母さんとの約束事だから、1人500円は絶対に守れると信じていた。
スポンジケーキと生クリームとバナナとトッピング。
2人で計算しながら1,000円で収まるようにたくさん悩んで決めたらしい。
「すごいんだよ、全部で932円!!しかも2人でセルフレジで買ったんだよ!!」
待ち合わせ場所に現れたぴぃは興奮気味に言っていた。
ほら、大丈夫だった。
ぴぃがルールや約束事をきっちり守ること、逆を言えば守りすぎて融通がきかないところを、ずっと生きづらいだろうなと思ってた。
時には、「まぁいいんじゃん、それくらい」と思うことも、ぴぃはこだわったし、許さなかった。
正直、そんなぴぃを面倒と思うこともあった。
でも、今は、小さなこだわりも、融通のきかなさも、ぴぃが安心するために必要なことなんだと思うようになった。
そしてそれは、誰かに迷惑がかかるようなことでもない。
もしそれでこの先、人間関係に支障があるようであれば、それこそ課題の分離、ぴぃが自分で感じて自分で選択していけばいいんだと思えるようになった。
ぴぃを認めるって、そういう一つ一つなんだなって今日もまた感じた。